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公開番号2025141624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041642
出願日2024-03-15
発明の名称無線電力伝送システム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02J 50/12 20160101AFI20250919BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 本発明は、受電コイルが送電コイル上を移動するシステムにおいて、伝送する電力が大きい結合位置で高い電力伝送効率を保ちコイルの温度低減を可能とする無線電力伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 無線電力伝送システムであって、互いに対向して配置され、相対的に移動することが可能である送電コイルと受電コイルを有し、前記送電コイルは、第一の巻き数のコイルを成す、第一の伝送領域と、前記第一の巻き数よりも少ない第二の巻き数のコイルを成す、第二の伝送領域とを有し、前記第一の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第一の電力は、前記第二の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第二の電力よりも大きいことを特徴とする無線電力伝送システム。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
無線電力伝送システムであって、
互いに対向して配置され、相対的に移動することが可能である送電コイルと受電コイルを有し、
前記送電コイルは、第一の巻き数のコイルを成す、第一の伝送領域と、
前記第一の巻き数よりも少ない第二の巻き数のコイルを成す、第二の伝送領域とを有し、
前記第一の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第一の電力は、
前記第二の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第二の電力よりも大きいことを特徴とする無線電力伝送システム。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第一の伝送領域における、前記送電コイルと前記受電コイルとの第一の結合係数が、
前記第二の伝送領域における、前記送電コイルと前記受電コイルとの第二の結合係数がよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項3】
前記第一の伝送領域の面積と、前記第二の伝送領域の面積が異なることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項4】
前記第一の伝送領域における電力伝送効率が、前記第二の伝送領域における電力伝送効率がよりも高いことを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項5】
前記第一の巻き数は4巻きであり、前記第二の巻き数は2巻きであることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項6】
前記無線電力伝送システムはさらに位置検出手段を有し、前記受電コイルが前記第一の伝送領域または前記第二の伝送領域位置することを検出することを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項7】
前記無線電力伝送システムはさらに負荷制御手段を有し、伝送電力に応じて負荷の値を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項8】
前記無線電力伝送システムは、前記送電コイルを支持する部材を有することを特徴とする、請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項9】
前記第二の伝送領域の送電コイルの導体厚が前記第一の伝送領域の送電コイルの導体厚よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
【請求項10】
前記送電コイルが複数の層から成る基板で構成され、前記第二の伝送領域に形成される導体パターンが2つ以上の層で形成されることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線で電力を供給する無線電力伝送システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、移動体へ無線で電力を供給する無線電力伝送システムが研究・開発されている。例えば特許文献1では、狭長な送電コイルを用いることで、スライド移動するインクカートジッジへ無線で電力を供給するプリンタが提案されている。電力を無線化することで、移動により摩耗する電源線を無くし、製品の品質を向上させている。また、特許文献2では、ソレノイド形状のコイルを対向して結合させた際の、移動に伴う結合整数の変化を抑制するために、場所によって巻き数を可変したコイル形態が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-014056号公報
特開2018-74855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に記載の無線電力伝送システムは、受電コイルと送電コイルとの結合位置に依らずに、略一定の結合係数を有し、最適な負荷インピーダンスもまた略一定となる特徴を有する。そのため、ある特定の結合位置においては大電力を伝送し、その他の結合位置においては小電力を伝送するというようなシステムにおいて、大電力を伝送する結合位置で、高い電力伝送効率を実現することができない。よって、システム全体としての損失量が大きくなり、コイルの温度が上昇してしまっていた。本発明は上記課題に鑑み、受電コイルが送電コイル上を移動するシステムにおいて、伝送する電力が大きい結合位置で高い電力伝送効率を保ちコイルの温度低減を可能とする無線電力伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの側面としての無線電力伝送システムは、互いに対向して配置され、相対的に移動することが可能である送電コイルと受電コイルを有し、前記送電コイルは、第一の巻き数のコイルを成す、第一の伝送領域と、前記第一の巻き数よりも少ない第二の巻き数のコイルを成す、第二の伝送領域とを有し、前記第一の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第一の電力は、前記第二の伝送領域において前記受電コイルに電力伝送される、第二の電力よりも大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、上記手段を設けることで、伝送する電力が大きい結合位置で高い電力伝送効率を実現し、コイルの温度上昇を低減することができるシステムの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に関する無線電力伝送システムの構成の一例を示す図。
第一の実施形態に関する無線電力伝送システムの回路の一例を示す図。
第一の実施形態の無線電力伝送システムに求められる伝送電力と、受電コイルの移動距離dの関係の一例を示す図。
従来技術に関する電力伝送コイルの構成の一例を示す図。
図4の構成における送電コイルと受電コイルとの結合係数と受電コイルの移動距離の関係を示すグラフを示す図。
図4の構成における受電器の入力インピーダンスと電力伝送効率のグラフを示す図。
図4の構成における移動距離に対する伝送効率と伝送電力を示すグラフを示す図。
第一の実施形態に関する送受電コイルの構成の一例を示す図。
図8の構成に関する送受電コイルの結合係数と受電コイルの移動距離の関係を示すグラフを示す図。
図8の構成に関する受電コイルの移動距離と電力・効率のグラフを示す図。
図4の構成と図8の構成における電力伝送効率の差に関するグラフを示す図。
第一の実施形態に関する送電コイルと受電コイルの別の例を示す図。
第二の実施形態に関する送電コイルの構成の一例を示す図。
図13の構成に関する送電コイルの温度分布のシミュレーション結果を示す図。
第二の実施形態に関する別の送電コイルの構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態1>
本発明における無線電力伝送システムは、磁界、または電界/磁界双方を用いて電力を伝送する電磁誘導/磁界共鳴と呼ばれる方式を採用する。以下、図面を用いて本発明における実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本実施形態で説明する無線電力伝送システムの構成図である。電力伝送システム100は、送電コイル110、送電器111、受電コイル120、受電器121、定電圧回路122を具備する。送電器111は、電磁誘導や磁界共鳴方式を採用した際に用いられる公知の送電回路より構成される。具体的には、電源部106から供給される直流電圧を、SW回路を用いて搬送に適した周波数(以後、搬送波周波数)へ変換し、送電コイル110へ出力する。つまり、送電部101は、送電器111にて直流から交流へ変換し、送電コイル110にて交流磁界を生成する。
【0010】
受電器121もまた、電磁誘導や磁界共鳴方式を採用した際に用いられる公知の受電回路より構成される。具体的には、受電コイル120より受電した交流磁界を、整流回路にて直流へ変換し、定電圧回路122にて所望電圧に変換し、負荷123に供給する。
(【0011】以降は省略されています)

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