TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025143201
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025024348
出願日
2025-02-18
発明の名称
ハーフプレキャスト梁とその製作方法
出願人
株式会社フジタ
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
E04B
1/20 20060101AFI20250924BHJP(建築物)
要約
【課題】型枠の設置や脱型の省力化を図りながら、梁筋の配筋作業を省力化でき、品質が高く、全体の剛性や一体性が高いハーフプレキャスト梁とその製作方法を提供すること。
【解決手段】複数の補強筋10Lのそれぞれの一部が、プレキャストコンクリート版20の長手方向に間隔を置いて埋設され、それぞれの補強筋10Lが開放部10aを備えている、一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版50Qを有し、一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版50Qが、双方の補強筋10Lの開放部10aを他方側へ向けた姿勢で、双方の補強筋10Lの一部同士をラップさせて環状のスターラップ筋10L'を形成しながら隙間Gを置いて配設され、隙間Gに後打設コンクリート体60が設けられてハーフプレキャスト梁100Jが形成される。
【選択図】図21
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の補強筋のそれぞれの一部が、プレキャストコンクリート版の長手方向に間隔を置いて埋設され、それぞれの該補強筋が開放部を備えている、一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版を有し、
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版が、双方の前記補強筋の前記開放部を他方側へ向けた姿勢で、双方の該補強筋の一部同士をラップさせて環状のスターラップ筋を形成しながら隙間を置いて配設され、該隙間に後打設コンクリート体が設けられていることを特徴とする、ハーフプレキャスト梁。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版の双方の前記複数の補強筋には、前記長手方向に延びる主筋が取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項3】
前記補強筋の一部同士のラップ箇所が接続されていないことを特徴とする、請求項1又は2に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項4】
前記補強筋の一部同士のラップ箇所が接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項5】
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版が、同一の形状及び構成を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項6】
縦筋と、該縦筋の上端で屈曲して横方向に延びる上横筋と、該上横筋の端部で屈曲して下方へ延びる上フックと、該縦筋の下端で屈曲して横方向に延びる下横筋と、該下横筋の端部で屈曲して上方へ延びる下フックが連続してC字状を呈している、複数の補強筋のそれぞれの該縦筋が、プレキャストコンクリート版の長手方向に間隔を置いて埋設され、複数の該上横筋の下方において該長手方向に延びる上端主筋が取り付けられ、複数の該下横筋の上方において該長手方向に延びる下端主筋が取り付けられている、一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版を有し、
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版が、双方の前記上横筋同士をラップさせ、かつ双方の前記下横筋同士をラップさせながら隙間を置いて配設され、該隙間に後打設コンクリート体が設けられていることを特徴とする、ハーフプレキャスト梁。
【請求項7】
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版の備えるそれぞれの前記上横筋に取り付けられている前記上端主筋のうち、双方の該上横筋のラップ位置に配設される該上端主筋は一方の該上横筋の下方にのみ取り付けられ、他方の該上横筋の下方には取り付けられておらず、
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版の有するそれぞれの前記下横筋に取り付けられている前記下端主筋のうち、双方の該下横筋のラップ位置に配設される該下端主筋は一方の該下横筋の上方にのみ取り付けられ、他方の該下横筋の上方には取り付けられておらず、
それぞれの前記上横筋同士をラップさせ、かつ、それぞれの前記下横筋同士をラップさせた際に、複数の前記上端主筋が等間隔もしくは略等間隔で横方向に並び、かつ、複数の前記下端主筋が等間隔もしくは略等間隔で横方向に並ぶことを特徴とする、請求項6に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項8】
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版の対応する双方の前記上フックの間に前記上端主筋が配設され、該上端主筋に対して双方の該上フックが係合しており、
前記一対の鉄筋付きプレキャストコンクリート版の対応する双方の前記下フックの間に前記下端主筋が配設され、該下端主筋に対して双方の該下フックが係合していることを特徴とする、請求項6又は7に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項9】
前記プレキャストコンクリート版に対して、複数の前記上端主筋のうちの一部の上端主筋が埋設され、かつ、複数の前記下端主筋のうちの一部の下端主筋が埋設されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のハーフプレキャスト梁。
【請求項10】
前記プレキャストコンクリート版が、縦方向に延びる縦版と、該縦版の上端と下端からそれぞれ横方向に延びる上横版及び下横版とを備え、該上横版に対して複数の前記上端主筋のうちの一部の上端主筋が埋設され、該下横版に対して複数の前記下端主筋のうちの一部の下端主筋が埋設されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のハーフプレキャスト梁。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーフプレキャスト梁とその製作方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物を構成するRC(Reinforced Concrete、鉄筋コンクリート)造の上階の梁や基礎梁(以下、鉄筋コンクリート製梁と称す)を現場にて施工するに際し、仮設部材の設置手間の省力化を図り、施工性を向上させる方策として、現場における梁施工位置に、工場等にて製作された一対のPCa(Precast プレキャスト)コンクリート版を隙間を置いて設置し、隙間に梁筋を配筋し、プレキャストコンクリート版を型枠(側枠)として利用しながら隙間にコンクリートを打設することにより鉄筋コンクリート製梁を施工する方法が適用される場合がある。
【0003】
このように、鉄筋コンクリート製梁の一部がプレキャストコンクリート版により形成されることから、このような施工方法により施工される鉄筋コンクリート製梁は、ハーフプレキャスト梁と称することができる。ハーフプレキャスト梁を適用することにより、プレキャストコンクリート版を型枠として利用することで型枠の設置の際の省力化を図ることができ、プレキャストコンクリート版はハーフプレキャスト梁の構成要素として残置されることから、脱型の際の省力化も図ることができる。さらに、鉄筋の被り厚さに型枠を含めることができ、プレキャスト部分を構造耐力に見込むことができ、プレキャストコンクリート版が工場製作されることから、鉄筋コンクリート製梁の全体を現場製作(現場施工)する際に問題となる、コンクリートのジャンカやひび割れ等を抑制でき、配筋精度を確保することにより、品質の向上を図ることができる。また、鉄筋コンクリート製梁の全部がプレキャストコンクリート版により形成される、所謂フルプレキャスト梁では、重量が重くなり、運搬性が低下するとともに、施工の際は能力の大きな揚重機が必要になることから施工コストが上昇し易いといった問題があるが、ハーフプレキャスト梁を適用することによりこれらの問題を解消可能になる。
【0004】
ここで、特許文献1には、梁の構築方法が提案されている。この梁の構築方法は、鉄筋コンクリート造の基礎梁を構築する方法であり、梁下端側主筋を長手方向に埋設し、スターラップ筋を短手方向に埋設するとともに、スターラップ筋の一端側を側面から露出させてスターラップ定着部とし、他端側を上端面から露出させたプレキャスト板を先行して製作し、一対のプレキャスト板をスターラップ定着部の露出した側面同士が対向するように床付けコンクリート板上に垂直に設置し、一対のプレキャスト板が対向設置されて形成される空間に必要な主筋量とせん断補強筋量とを満たす中梁筋を配置し、空間内にコンクリートを打設することにより、中梁筋およびスターラップ定着部をコンクリート内に定着させて基礎梁を構築する方法である。
【0005】
一方、特許文献2には、プレキャストコンクリート基礎梁構造が提案されている。このプレキャストコンクリート基礎梁構造は、基礎梁と杭頭部基礎との基礎梁構造であり、基礎梁の長軸方向に梁主筋が突出し、梁主筋を囲むように基礎梁の梁幅方向に第1のスターラップ筋の一部が突出した一対のプレキャストコンクリート梁部材を、梁幅方向に第1の接合空間を形成するように対向させて底盤上に載置され、一対のプレキャストコンクリート梁部材と杭頭部基礎との間の第2の接合空間に一対の梁主筋を囲むように第2のスターラップ筋が配筋され、第1の接合空間と第2の接合空間にコンクリートが打設されることにより形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-79695号公報
特開2023-19966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される梁の構築方法によれば、鉄筋コンクリート造の梁を構築する際に、施工現場での梁型枠に関する作業を大幅に低減でき、現場作業の省力化を実現できるとしている。
【0008】
ところで、ハーフプレキャスト梁を適用することにより、上記するように型枠の設置や脱型の際の省力化を大きく改善できる一方で、特許文献1に記載の梁の構築方法においては、型枠内における梁筋の配筋作業の手間は依然として残っており、ハーフプレキャスト梁を適用する場合は、配筋作業に先行して、梁筋作業空間の左右位置に型枠として機能するプレキャストコンクリート版が先行して設置され得ることから、配筋作業の作業性と安全性を低下させる要因となり、型枠の設置や脱型の際の省力化は図れるものの、配筋作業を含む作業全体としては作業性に関して改善の余地がある。
【0009】
また、特許文献2に記載されるプレキャストコンクリート基礎梁構造では、一対のプレキャストコンクリート梁部材の双方の第1のスターラップ筋が第1の接合空間において相互に離れた位置で併設され、第1の接合空間にコンクリートが打設されているに過ぎないことから、形成される基礎梁の剛性や一体性の低さ、捻れ耐力の低さが懸念され、内側の補強筋同士の空きの確保の必要性や梁幅方向に一連でつながる鉄筋がないことに依拠して梁幅が大きくなることが懸念される。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ハーフプレキャスト梁を構成するプレキャストコンクリート版により型枠の設置や脱型の省力化を図りながら、梁筋の配筋作業を省力化でき、品質が高く、全体の剛性や一体性が高い、ハーフプレキャスト梁とその製作方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社フジタ
合成床
1日前
株式会社フジタ
掘削機
22日前
株式会社フジタ
合成床
13日前
株式会社フジタ
制振装置
13日前
株式会社フジタ
制振装置
13日前
株式会社フジタ
水処理装置
3日前
株式会社フジタ
昇降システム
23日前
株式会社フジタ
昇降システム
1か月前
株式会社フジタ
木質建築部材
3日前
株式会社フジタ
昇降システム
1か月前
株式会社フジタ
ビス打ち装置
今日
株式会社フジタ
柱梁接合構造
1か月前
株式会社フジタ
センサユニット
今日
株式会社フジタ
状態評価システム
23日前
株式会社フジタ
情報提供システム
2か月前
株式会社フジタ
情報取得システム
3日前
株式会社フジタ
コンクリート構造物
14日前
株式会社フジタ
エネルギーシステム
13日前
株式会社フジタ
環境音快音化システム
1か月前
株式会社フジタ
木質梁と床の取合構造
14日前
株式会社フジタ
建築物とその施工方法
1か月前
株式会社フジタ
建築物とその施工方法
13日前
株式会社フジタ
コンクリートの作製方法
2か月前
株式会社フジタ
エネルギー制御システム
13日前
株式会社フジタ
柱梁接合構造とその施工方法
1か月前
株式会社フジタ
柱梁接合構造とその施工方法
1か月前
株式会社フジタ
二酸化炭素分離回収供給装置
22日前
株式会社フジタ
床衝撃音レベル予測システム
3日前
株式会社フジタ
二酸化炭素分離回収供給装置
22日前
株式会社フジタ
荷重計測装置および昇降システム
1か月前
大和ハウス工業株式会社
制振装置
13日前
株式会社明電舎
電力系統システム
3日前
株式会社フジタ
合成床、及び合成床と梁の接合構造
6日前
大和ハウス工業株式会社
制振装置
13日前
株式会社フジタ
ビス補給装置およびビス打ちシステム
今日
株式会社フジタ
ハーフプレキャスト梁とその製作方法
1日前
続きを見る
他の特許を見る