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公開番号2025143619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024042941
出願日2024-03-19
発明の名称屋根構造体及び屋根構造体の施工方法
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E04B 7/00 20060101AFI20250925BHJP(建築物)
要約【課題】屋根材を囲む屋根枠を簡単に屋根体に設けられるようにして、屋根構造体の施工性を向上させる。
【解決手段】屋根構造体の屋根体3は、複数のコーナー部5Aが設けられた屋根枠5と、屋根枠5の内側に配置されて屋根枠5に囲まれた屋根材20を有する。屋根枠5は、コーナー部5Aで端部同士が接続して屋根材20に固定された複数の枠材30、50と、コーナー部5Aで接続する一方の枠材50の端部と他方の枠材30の端部の間に配置されたコーナーキャップ70を有する。コーナーキャップ70は、一方の枠材50に設けられた嵌合部53に圧入されて嵌合する圧入部72と、他方の枠材30に受けられて係止される係止部73を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
支持体に支持された屋根体を備えた屋根構造体であって、
前記屋根体は、複数のコーナー部が設けられた屋根枠と、前記屋根枠の内側に配置されて前記屋根枠に囲まれた屋根材と、を有し、
前記屋根枠は、前記コーナー部で端部同士が接続して前記屋根材に固定された複数の枠材と、前記コーナー部で接続する一方の前記枠材の端部と他方の前記枠材の端部の間に配置されたコーナーキャップと、を有し、
前記コーナーキャップは、前記一方の枠材に設けられた嵌合部に圧入されて嵌合する圧入部と、前記他方の枠材に受けられて係止される係止部と、を有する屋根構造体。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
請求項１に記載された屋根構造体において、
複数の前記枠材は、前記コーナーキャップを介して端部同士が接続して前記屋根材を囲む囲み部と、前記囲み部から突出して前記屋根材に固定された固定部と、を有する屋根構造体。
【請求項３】
請求項１又は２に記載された屋根構造体において、
前記コーナーキャップは、前記一方の枠材の端部と前記他方の枠材の端部の間の空所部に装着されて前記空所部を埋める装着部を有する屋根構造体。
【請求項４】
請求項３に記載された屋根構造体において、
前記装着部は、前記一方の枠材の端部と前記他方の枠材の端部のそれぞれと対向する２つの平面部を有する屋根構造体。
【請求項５】
請求項３に記載された屋根構造体において、
前記装着部は、前記一方の枠材の端部と前記他方の枠材の端部のそれぞれを収容する２つの収容部を有する屋根構造体。
【請求項６】
請求項１又は２に記載された屋根構造体において、
前記屋根体は、前記枠材と前記屋根材の間に挟まれた止水材を有する屋根構造体。
【請求項７】
請求項１又は２に記載された屋根構造体の施工方法であって、
前記他方の枠材を前記屋根材に固定する工程と、
前記コーナーキャップの前記圧入部を前記一方の枠材の前記嵌合部に圧入して嵌合させ、前記コーナーキャップを前記一方の枠材に取り付ける工程と、
前記一方の枠材に取り付けた前記コーナーキャップの前記係止部を前記屋根材に固定した前記他方の枠材に受けさせて係止し、前記一方の枠材を前記屋根材への固定位置に配置する工程と、
前記一方の枠材を前記屋根材に固定する工程と、
を有する屋根構造体の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、支持体により屋根体を支持する屋根構造体及び屋根構造体の施工方法に関する。
続きを表示（約 2,700 文字）【背景技術】
【０００２】
屋根構造体の屋根体として、屋根材と屋根枠を有する屋根体が知られている。屋根材は、屋根枠の内側に配置され、屋根枠は、複数の枠材により屋根材を囲む。枠材の端部は、屋根枠のコーナー部に位置し、複数の枠材は、屋根枠のコーナー部で端部同士が接続する。また、このような屋根体として、従来、前桁の端部と側枠の端部にコーナーキャップを固定するテラス、カーポート等の屋根が知られている（特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１に記載された従来の屋根では、コーナーキャップを側枠の端部にビス止めにより固定して、側枠をコーナーキャップに取り付ける。続いて、前桁を支柱の上面に取り付けて、コーナーキャップを前桁の端部に嵌合し、コーナーキャップを前桁の端部にビス止めにより固定する。このように、従来の屋根では、コーナーキャップを介して前桁の端部と側枠の端部を接続する作業が複雑であり、前桁、側枠、及び、コーナーキャップを屋根に設ける作業に手間がかかる。また、ビス止めされる部分をコーナーキャップに設ける必要があり、コーナーキャップの構造が複雑になり、コーナーキャップも大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第２６５２１０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、屋根構造体の屋根材を囲む屋根枠を簡単に屋根体に設けられるようにして、屋根構造体の施工性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、
支持体に支持された屋根体を備えた屋根構造体であって、
前記屋根体は、複数のコーナー部が設けられた屋根枠と、前記屋根枠の内側に配置されて前記屋根枠に囲まれた屋根材と、を有し、
前記屋根枠は、前記コーナー部で端部同士が接続して前記屋根材に固定された複数の枠材と、前記コーナー部で接続する一方の前記枠材の端部と他方の前記枠材の端部の間に配置されたコーナーキャップと、を有し、
前記コーナーキャップは、前記一方の枠材に設けられた嵌合部に圧入されて嵌合する圧入部と、前記他方の枠材に受けられて係止される係止部と、を有する屋根構造体である。
また、本発明は、
本発明の屋根構造体の施工方法であって、
前記他方の枠材を前記屋根材に固定する工程と、
前記コーナーキャップの前記圧入部を前記一方の枠材の前記嵌合部に圧入して嵌合させ、前記コーナーキャップを前記一方の枠材に取り付ける工程と、
前記一方の枠材に取り付けた前記コーナーキャップの前記係止部を前記屋根材に固定した前記他方の枠材に受けさせて係止し、前記一方の枠材を前記屋根材への固定位置に配置する工程と、
前記一方の枠材を前記屋根材に固定する工程と、
を有する屋根構造体の施工方法である。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、屋根構造体の屋根材を囲む屋根枠を簡単に屋根体に設けられるようにして、屋根構造体の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態の屋根構造体を斜め上方からみた斜視図である。
第１実施形態の屋根構造体を斜め下方からみた斜視図である。
図１の矢印Ｘ１方向からみた第１実施形態の屋根構造体を示す側面図である。
図３の矢印Ｘ２方向からみた第１実施形態の屋根構造体を示す前面図である。
図３の矢印Ｘ３方向からみた第１実施形態の屋根構造体を示す平面図である。
図５のＸ４－Ｘ４線で切断した第１実施形態の屋根構造体を示す断面図である。
図５のＸ５－Ｘ５線で切断した第１実施形態の屋根構造体を示す断面図である。
第１実施形態の屋根構造体の屋根枠と屋根材を示す図である。
図８ＡのＸ８－Ｘ８線で切断した第１実施形態の屋根構造体の前枠材と屋根材を示す断面図である。
第１実施形態の屋根構造体の側枠材とコーナーキャップを示す図である。
第１実施形態の屋根構造体の側枠材、コーナーキャップ、及び、屋根材を示す図である。
第１実施形態の屋根構造体の側枠材、コーナーキャップ、及び、屋根材を示す図である。
図８のＸ１１－Ｘ１１線で切断した第１実施形態の屋根構造体の前枠材、側枠材、及び、コーナーキャップを示す断面図である。
第２実施形態の屋根構造体の屋根枠と屋根材を示す図である。
第２実施形態の屋根構造体の側枠材とコーナーキャップを示す図である。
第２実施形態の屋根構造体の側枠材、コーナーキャップ、及び、屋根材を示す図である。
第２実施形態の屋根構造体の側枠材、コーナーキャップ、及び、屋根材を示す図である。
図１４のＸ１６－Ｘ１６線で切断した第２実施形態の屋根構造体の前枠材、側枠材、及び、コーナーキャップを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明の屋根構造体及び屋根構造体の施工方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の屋根構造体は、屋根体を備えた屋外構造物であり、本実施形態の屋根構造体の施工方法により施工されて、建物の屋外に設置される。以下では、建物から独立して設置される屋根構造体であるカーポートを例にとり、屋根構造体及び屋根構造体の施工方法の２つの実施形態について説明する。
【００１０】
（第１実施形態）
図１は、第１実施形態の屋根構造体１を斜め上方からみた斜視図であり、図２は、第１実施形態の屋根構造体１を斜め下方からみた斜視図である。
図示のように、屋根構造体１は、設置箇所Ｇに設置されて、設置箇所Ｇで自立する。また、屋根構造体１は、屋根構造体１の設置箇所Ｇに立設された支持体である支柱２と、支柱２に支持された屋根体３を備えている。複数の支柱２の下側部分が設置箇所Ｇに埋設されて、設置箇所Ｇの上側で、支柱２が上下方向に沿って配置されている。支柱２は、設置箇所Ｇに立てた状態で設置されて、設置箇所Ｇの上方に突出する。
（【００１１】以降は省略されています）

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