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公開番号2025143884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043376
出願日2024-03-19
発明の名称ズームレンズおよび撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250925BHJP(光学)
要約【課題】大判センサに対応可能で、小型かつ高変倍比を有するズームレンズを提供する。
【解決手段】ズームレンズは、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群U1と、ズーミングのためにそれぞれ移動する負の屈折力のレンズ群U2および2つの正の屈折力のレンズ群U3、U4を含む複数の中間レンズ群と、ズーミングのためには移動しない最も像側の最終レンズ群U5とにより構成されている。第1レンズ群は、少なくとも5つの正レンズを含む。中間レンズ群に含まれる全てのレンズ群の望遠端での合成結像倍率βzt、最終レンズ群の広角端での結像倍率βrwは、2.1≦βzt≦4.0および1.5≦βrw≦2.1なる条件を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に配置されたレンズ群が、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのためにそれぞれ移動する負の屈折力のレンズ群および2つの正の屈折力のレンズ群を含む複数の中間レンズ群と、ズーミングのためには移動しない最も像側の最終レンズ群とにより構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、少なくとも5つの正レンズを含み、
前記中間レンズ群に含まれる全てのレンズ群の望遠端での合成結像倍率をβzt、前記最終レンズ群の広角端での結像倍率をβrwとするとき、
2.1≦βzt≦4.0
1.5≦βrw≦2.1
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記中間レンズ群としての前記負の屈折力のレンズ群の広角端と望遠端での結像倍率をそれぞれβnw、βnt、前記複数の中間レンズ群のうち前記負の屈折力のレンズ群より像側の全てのレンズ群の広角端と望遠端での合成結像倍率をそれぞれβpw、βptとするとき、
2.0≦|(βnt/βnw)/(βpt/βpw)|≦4.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記中間レンズ群としての前記負の屈折力のレンズ群の焦点距離をfnとするとき、
6.0≦|f1/fn|≦10.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記中間レンズ群としての前記負の屈折力のレンズ群の焦点距離をfn、前記複数の中間レンズ群のうち前記負の屈折力のレンズ群より像側に配置された全てのレンズ群の望遠端での合成焦点距離をfptとするとき、
2.0≦|fpt/fn|≦4.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記最終レンズ群の焦点距離をfiとするとき、
2.0≦|fi/f1|≦20.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記第1レンズ群は、負レンズを有し、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記負レンズの焦点距離をf1nとするとき、
1.2≦|f1n/f1|≦2.0
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記中間レンズ群としての前記負の屈折力のレンズ群は、4つの負レンズと2つの正レンズとにより構成されていることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
【請求項8】
物体側から像側へ順に配置されたレンズ群が、前記第1レンズ群と、それぞれズーミングのために移動する負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群および正の屈折力の第4レンズ群と、正の屈折力の前記最終レンズ群としての第5レンズ群とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項9】
物体側から像側へ順に配置されたレンズ群が、前記第1レンズ群と、それぞれズーミングのために移動する負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群および正の屈折力の第5レンズ群と、正の屈折力の前記最終レンズ群としての第6レンズ群とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズを通して被写体を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像に好適なズームレンズに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ズームレンズは、小型、広画角および高変倍であり、かつ高い光学性能を有することが望まれている。また大判の撮像素子(イメージセンサ)を搭載したカメラに用いられるために、それに対応するイメージサイズを有するズームレンズが求められている。このような大判センサに対応したズームレンズとして、特許文献1および2には、物体側から順に配置された、ズーミングのためには移動しない正の第1レンズ群と、ズーミングのために移動する少なくとも2つのレンズ群と、ズーミングのためには移動しない正の最終レンズ群とより構成されたズームレンズが開示されている。これらのズームレンズでは、第1レンズ群内にフォーカシングのために移動するフォーカス群を含む、インナーフォーカスタイプのズームレンズである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-056491号公報
特開2021-063885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大判センサに対応したズームレンズにおいて、小型化と高変倍化とを両立しつつ、全ズーム域にわたる高い光学性能を持つためには、各レンズ群の結像倍率を適切に設定する必要がある。特許文献1および2に開示されたズームレンズでは、最終レンズ群の結像倍率が不足しており、これよって物体側にてズーミングのために移動するレンズ群の結像倍率が大きくなり過ぎる。この結果、ズームレンズの小型化に不利となる。
【0005】
本発明は、大判センサに対応可能であり、小型かつ高変倍比を有し、全ズーム域にわたる高い光学性能を有するズームレンズを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置されたレンズ群が、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのためにそれぞれ移動する負の屈折力のレンズ群および2つの正の屈折力のレンズ群を含む複数の中間レンズ群と、ズーミングのためには移動しない最も像側の最終レンズ群とにより構成されている。ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。第1レンズ群は、少なくとも5つの正レンズを含む。中間レンズ群に含まれる全てのレンズ群の望遠端での合成結像倍率をβzt、最終レンズ群の広角端での結像倍率をβrwとするとき、
2.1≦βzt≦4.0
1.5≦βrw≦2.1
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記ズームレンズを備えた撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、大判センサに対応可能であり、小型かつ高変倍比で全ズーム域にわたって高い光学性能を有するズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のズームレンズの無限遠合焦状態かつ広角端での断面図。
実施例1のズームレンズの無限遠合焦状態かつ(A)広角端、(B)中間ズーム位置および(C)望遠端での収差図。
実施例2のズームレンズの無限遠合焦状態かつ広角端での断面図。
実施例2のズームレンズの無限遠合焦状態かつ(A)広角端、(B)中間ズーム位置および(C)望遠端での収差図。
実施例3のズームレンズの無限遠合焦状態かつ広角端での断面図。
実施例3のズームレンズの無限遠合焦状態かつ(A)広角端、(B)中間ズーム位置および(C)望遠端での収差図。
実施例4のズームレンズの無限遠合焦状態かつ広角端での断面図。
実施例4のズームレンズの無限遠合焦状態かつ(A)広角端、(B)中間ズーム位置および(C)望遠端での収差図。
実施例5のズームレンズの無限遠合焦状態かつ広角端での断面図。
実施例5のズームレンズの無限遠合焦状態かつ(A)広角端、(B)中間ズーム位置および(C)望遠端での収差図。
実施例1~5のズームレンズを備えた撮像装置の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず具体的な実施例1~4の説明に先立って、各実施例に共通する事項について説明する。
【0010】
図1、図3、図5、図7および図9はそれぞれ、実施例1、2、3、4および5のズームレンズの無限遠物体に合焦した状態(以下、無限遠合焦状態という)かつ広角端での断面を示している。各図において、左側が物体側(前側)で、右側が像側(後側)である。各実施例のズームレンズは、放送用カメラ、シネマ用カメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、デジタルスチルカメラおよび銀塩フィルムカメラ等の撮像装置が行う撮像に用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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