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公開番号2025152231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024054031
出願日2024-03-28
発明の名称軽量床構造
出願人日鉄テックスエンジ株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 5/43 20060101AFI20251002BHJP(建築物)
要約【課題】床振動を早期に減衰できるとともに床下空間を確保し易い軽量床構造を提供する。
【解決手段】実施形態における軽量床構造1は、下階部と上階部を有する建築物における軽量床構造1であって、上階部の床板2と、床板2の下方に架設され、床板2を支持する床下架設部材3と、床下架設部材3の下方に離間して配置される下階部の天井部5と、床下架設部材3と天井部5とを上下方向に相対変位可能に接合する接合部材4と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下階部と上階部を有する建築物における軽量床構造であって、
前記上階部の床板と、
前記床板の下方に架設され、前記床板を支持する床下架設部材と、
前記床下架設部材の下方に離間して配置される前記下階部の天井部と、
前記床下架設部材と前記天井部とを上下方向に相対変位可能に接合する接合部材と、を備えること
を特徴とする軽量床構造。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記接合部材は、前記床下架設部材と前記天井部との相対変位を規制する変位規制部を有すること
を特徴とする請求項1記載の軽量床構造。
【請求項3】
前記変位規制部は、
上下方向に延伸する延伸部材と、
前記延伸部材が貫通される第1平板の貫通孔よりも径大に形成されるとともに前記第1平板の上側に配置される第1径大部と、を有すること
を特徴とする請求項2記載の軽量床構造。
【請求項4】
前記変位規制部は、
前記貫通孔よりも径大に形成されるとともに前記第1平板を挟んで前記第1径大部の反対側に配置される第2径大部を有し、
前記第1径大部と前記第2径大部との距離は、前記第1平板の板厚よりも大きいこと
を特徴とする請求項3記載の軽量床構造。
【請求項5】
前記変位規制部は、前記床下架設部材に掛け止められる掛止部を更に有し、
前記掛止部は、前記第1平板を有すること
を特徴とする請求項3又は4記載の軽量床構造。
【請求項6】
前記変位規制部は、前記天井部に固定される基部を更に有し、
前記基部は、前記第1平板を有すること
を特徴とする請求項3又は4記載の軽量床構造。
【請求項7】
前記変位規制部は、前記第1径大部と前記第1平板との間及び前記第2径大部と前記第1平板との間の少なくとも何れかに配置される緩衝部材を更に備えること
を特徴とする請求項4記載の軽量床構造。
【請求項8】
前記床下架設部材は、前記第1平板を有すること
を特徴とする請求項3又は4記載の軽量床構造。
【請求項9】
前記変位規制部は、ダンパを有すること
を特徴とする請求項2記載の軽量床構造。
【請求項10】
前記ダンパは、ゴムダンパを有すること
を特徴とする請求項9記載の軽量床構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下階部と上階部を有する建築物における軽量床構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
木造や軽量鉄骨造の軽量床では、コンクリート造の重量床に比べて、歩行時の足踏レベルの低衝撃力において不快な振動を生じやすい。特に、多くの人が歩行する事務所や教室等では、机上作業者が近くの歩行を不快に感じることがあり、振動を抑制することが求められる。床構造における振動を抑制する技術として、例えば特許文献1が開示される。
【0003】
特許文献1の床下用ダンパは、第一の弾性体と、第二の弾性体と、錘部と、を備え、第一の弾性体、第二の弾性体及び錘部は、錘部を先端として互いに直列に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-108744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の開示技術は、錘部および錘部と床根太を接合する弾性体(金物)が必要であり、衝撃音の減衰と歩行振動の減衰が可能となるように錘および金物のチューニングに時間がかかる。加えて、床上の建具等により床重量が変更となる場合には、天井を外して錘と金物の再チューニングが必要となる。また、床下(天井裏)空間に入る錘と金物が設置されるため、床下空間に配線や空調ダクト等の配管が設置しにくくなる。更には、錘部により床が重くなるため、床のスパン長に制約が生じるとともに、地震時に床の水平方向の力が大きくなり、耐力壁を増やして対応する必要がある。
【0006】
図10に示すように、従来の床構造91では、柱(図示省略)に架設される大梁97に小梁や根太等の上階部の床板92を支持する横架材93が架設される。従来の床構造91では、床板92の振動が下階部の天井95に伝搬されるのを抑制するため、横架材93とは別の天井根太98を設置し、天井根太98に下階部の天井95を吊り下げる。これにより、床板92と天井95とを構造上切り離し、床板92の振動が下階部の天井95に伝搬されるのを抑制する。しかしながら、従来の床構造91では、床板92の床下空間に天井根太98が設置されるため、この床下空間に配線や空調ダクト等の配管が設置しにくくなる。
【0007】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、床振動を早期に減衰できるとともに床下空間を確保し易い軽量床構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る軽量床構造は、下階部と上階部を有する建築物における軽量床構造であって、前記上階部の床板と、前記床板の下方に架設され、前記床板を支持する床下架設部材と、前記床下架設部材の下方に離間して配置される前記下階部の天井部と、前記床下架設部材と前記天井部とを上下方向に相対変位可能に接合する接合部材と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、床下架設部材と天井部とを上下方向に相対変位可能に接合する接合部材を備える。これにより、床板に衝撃力が作用して床板と床下架設部材とが上下に振動したとき、接合部材により相対変位可能に接合された天井部が静止した状態や重力による自由落下の状態を維持しようとして床下架設部材の変位方向と反対方向の慣性力が天井部により繰り返し作用する。その結果、床板の振動が乱され、この振動を早期に減衰することができる。
【0010】
本発明によれば、床下架設部材と天井部とを上下方向に相対変位可能に接合する接合部材を備える。床板を支持する床下架設部材と天井部とが接合部材を介して接合されるため、従来の床構造において用いられていた天井を吊り下げるための天板根太が不要となる。このため、配線や空調ダクト等の配管等を設置するための床下空間を確保し易くなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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