特許ウォッチ

公開番号2025150125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050843
出願日2024-03-27
発明の名称食品工場の内装構造
出願人フクビ化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04F 13/08 20060101AFI20251002BHJP(建築物)
要約【課題】高湿度環境下でも結露の発生を抑制できる食品工場の内装構造を提供する。
【解決手段】食品工場の内壁面に固定される下地フレームと、前記下地フレームに固定され、前記内壁面を覆うように配列される複数の内装用化粧材と、前記内壁面と前記内装用化粧材との間に配される樹脂シートと、を有し、前記内装用化粧材は、アルミニウムを含む基材層と、前記基材層の一面側に重ねて配され、親水性樹脂を含む厚みが1.5μm以上100μm以下の親水層と、を少なくとも有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
食品工場の内壁面に固定される下地フレームと、前記下地フレームに固定され、前記内壁面を覆うように配列される複数の内装用化粧材と、前記内壁面と前記内装用化粧材との間に配される樹脂シートと、を有し、
前記内装用化粧材は、アルミニウムを含む基材層と、前記基材層の一面側に重ねて配され、親水性樹脂を含む厚みが１．５μｍ以上１００μｍ以下の親水層と、を少なくとも有する、食品工場の内装構造。
続きを表示（約 440 文字）【請求項２】
前記内壁面は天井面であり、前記下地フレームは吊り部材を介して前記天井面から吊下されている、請求項１に記載の食品工場の内装構造。
【請求項３】
前記天井面と交差する側壁面と、前記内装用化粧材の端部との間には、廻り縁部材が配される、請求項２に記載の食品工場の内装構造。
【請求項４】
前記天井面は、水平面に対して傾斜している、請求項２に記載の食品工場の内装構造。
【請求項５】
前記内装用化粧材は、前記基材層の他面側に重ねて配され、発泡樹脂からなる断熱層を更に有する、請求項１から４のいずれか１項に記載の食品工場の内装構造。
【請求項６】
前記内装用化粧材は、前記親水層の接触角が４５°以下である、請求項１から４のいずれか１項に記載の食品工場の内装構造。
【請求項７】
前記樹脂シートは、ポリエチレン樹脂シートである、請求項１から４のいずれか１項に記載の食品工場の内装構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、結露が生じやすい部位に好適な食品工場の内装構造に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
食品を加工、調理する工場、作業所（以下、単に食品工場と称する）では、多量に発生した水蒸気が天井面や側壁面で凝集して結露が生じる場合がある。こうした結露は、カビの発生の原因となる。また、空気中の汚染物質等を巻き込んで結露した水滴が落下することで、食品が汚染される懸念もある。こうした課題に対応するため、高湿度の環境においても結露の発生を抑制することができる内装用化粧材が知られている。
【０００３】
例えば、特許文献１～４には、結露の発生を抑制できる浴室用の天井パネルが開示されている。これら天井パネルは、最表面に親水性被膜を形成することによって、高湿度の環境においても結露の発生を抑制できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭５５－１３９２５８号公報
特開昭５５－１３９２５９号公報
特開２０００－０２６６３４号公報
特許第４３７３７１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１～４に開示されたような、従来の天井パネルは、結露防止機能が必ずしも充分ではなかった。このため、調理などによって多量の水蒸気が発生する食品工場では、十分な結露防止機能を果たすことがてきず、結露した水滴が食品等に落下してしまうという懸念は解消されていなかった。
【０００６】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高湿度環境下でも結露の発生を抑制できる食品工場の内装構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の内装用化粧材は、以下の構成を有する。
（１）本発明の第１態様に係る食品工場の内装構造は、食品工場の内壁面に固定される下地フレームと、前記下地フレームに固定され、前記内壁面を覆うように配列される複数の内装用化粧材と、前記内壁面と前記内装用化粧材との間に配される樹脂シートと、を有し、前記内装用化粧材は、アルミニウムを含む基材層と、前記基材層の一面側に重ねて配され、親水性樹脂を含む厚みが１．５μｍ以上１００μｍ以下の親水層と、を少なくとも有する。
【０００８】
（２）本発明の第２態様に係る食品工場の内装構造は、第１態様において、前記内壁面は天井面であり、前記下地フレームは吊り部材を介して前記天井面から吊下されている。
【０００９】
（３）本発明の第２態様に係る食品工場の内装構造は、第２態様において、前記天井面と交差する側壁面と、前記内装用化粧材の端部との間には、廻り縁部材が配される。
【００１０】
（４）本発明の第４態様に係る食品工場の内装構造は、第２態様において、前記天井面は、水平面に対して傾斜している。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許