TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025150115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050825
出願日2024-03-27
発明の名称内接ギヤポンプ
出願人住友精密工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F04C 2/10 20060101AFI20251002BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】内接ギヤポンプの最高回転数を高める。
【解決手段】内接ギヤポンプ1は、ピニオンギヤ3及びリングギヤ4を含むギヤセット7と、ハウジング10と、固定型のクリセント54と、ハウジング10の吸込部11に連通する流入口8aと、吸込部と吐出部12との間においてピニオンギヤ3の歯先の動線FL1又はリングギヤ4の歯先の動線に接する流出口8bと、を有し、かつ流入口から流入した作動油を流出口からピニオンギヤの歯溝又はリングギヤの歯溝へ流出させる導入路8と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外歯を有しかつシャフトによって回転されるピニオンギヤ及び前記外歯に噛み合う内歯を有するリングギヤを含むギヤセットと、
作動油の吸込部及び吐出部を有し、かつ前記ギヤセットを回転可能に収容するハウジングと、
前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛み合いが離れる箇所に位置する固定型のクリセントと、
前記吸込部に連通する流入口と、前記吸込部と前記吐出部との間において前記ピニオンギヤの歯先の動線又は前記リングギヤの歯先の動線に接する流出口と、を有し、かつ前記流入口から流入した作動油を前記流出口から前記ピニオンギヤの歯溝又は前記リングギヤの歯溝へ流出させる導入路と、
を備える、
内接ギヤポンプ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記導入路は、前記クリセントに形成されている、
内接ギヤポンプ。
【請求項3】
請求項2に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記クリセントは、前記外歯が当接する第1円弧壁と、前記内歯が当接する第2円弧壁とを有し、
前記導入路は、前記第1円弧壁及び前記第2円弧壁の少なくとも一方の円弧壁の、少なくとも一部が削られることにより形成されている、
内接ギヤポンプ。
【請求項4】
請求項3に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記クリセントは、前記吸込部の縁に接する第1端から、前記吐出口側の第2端まで延びており、
前記導入路は、前記クリセントの前記第1端から前記吐出部の方へ向かって延びている、
内接ギヤポンプ。
【請求項5】
請求項4に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記導入路は、前記第1端から、前記流出口に接するギヤのピッチ以上でかつ前記クリセントの前記第1端と前記第2端との中間位置までの範囲内において、延びている、
内接ギヤポンプ。
【請求項6】
請求項1に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記ハウジングは、前記シャフトに直交する面であって、前記ギヤセットの側面を支持する支持面を有し、
前記ハウジングはまた、前記吸込部に開口する第2流入口と、前記吸込部と前記吐出部との間の前記支持面において、前記ピニオンギヤの歯先円と歯底円との間に対応する箇所、又は、前記リングギヤの歯先円と歯底円との間に対応する箇所に、少なくとも開口する第2流出口と、を含み、かつ前記第2流入口から流入した作動油を前記第2流出口から前記ピニオンギヤの歯溝又は前記リングギヤの歯溝へ流出させる第2導入路を有する、
内接ギヤポンプ。
【請求項7】
請求項6に記載の内接ギヤポンプにおいて、
前記ハウジングは、前記支持面として、前記ギヤセットの第1側面を支持する第1支持面と、前記第1支持面に向かい合う面であって、前記ギヤセットの第2側面を支持する第2支持面とを有し、
前記第2導入路は、前記第1支持面及び前記第2支持面の少なくとも一方に形成されている、内接ギヤポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示する技術は、内接ギヤポンプに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の内接ギヤポンプが記載されている。この内接ギヤポンプは、クリセント(crescent)を備えている。クリセントは、ピニオンギヤとリングギヤとの間に位置している。ピニオンギヤの外歯及びリングギヤの内歯はそれぞれ、クリセントに当たる。この内接ギヤポンプのクリセントは、外歯及び内歯の方へ移動しない固定型のクリセントである。
【0003】
前記従来の内接ギヤポンプはまた、圧力伝達油路を有している。圧力伝達油路は、クリセントを挟んだピニオンギヤ側の領域とリングギヤ側の領域とのうちの、リングギヤ側の領域に形成され、かつ吐出ポートとリングギヤの歯の間の空間とを連通させる。圧力伝達油路は、吐出ポートの高圧の作動油の一部をリングギヤの歯の間の空間へ流し、リングギヤの歯の間の空間の圧力を、予め高くする。吐出ポートの圧力とリングギヤの歯の間の空間の圧力との圧力差が小さくなるから、当該空間が吐出ポートに開放される際の圧力変動が抑制される。この従来の内接ギヤポンプは、圧力変動に起因する騒音を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-183867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
固定型のクリセントを備えた内接ギヤポンプは、比較的低い回転数で使用される。回転数を高くすると、内接ギヤポンプの吸込部においてキャビテーションが発生してしまうためである。キャビテーションの発生は、内接ギヤポンプの吸込部における作動油の圧力が、圧力損失によって低下することに起因する。固定型のクリセントを備えた内接ギヤポンプの最高回転数は、キャビテーションが発生する回転数未満に制限される。従来の内接ギヤポンプでは、キャビテーションが発生する回転数が比較的低かったため、内接ギヤポンプの最高回転数も低かった。
【0006】
一方、内接ギヤポンプの吐出流量を高めることが要求されている。内接ギヤポンプを大きくすることなく、内接ギヤポンプの吐出流量を高めようとすれば、内接ギヤポンプの回転数を高めることが必要になる。しかし、従来の内接ギヤポンプの最高回転数は、前述したように比較的低い。
【0007】
ここに開示する技術は、内接ギヤポンプの最高回転数を高める。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者らは、吸込部における圧力低下を抑制する構造を内接ギヤポンプに適用することにより、キャビテーションの発生を抑制しながら、内接ギヤポンプの回転数を高めることを可能にした。
【0009】
具体的に、ここに開示する技術は、内接ギヤポンプに係る。この内接ギヤポンプは、
外歯を有しかつシャフトによって回転されるピニオンギヤ及び前記外歯に噛み合う内歯を有するリングギヤを含むギヤセットと、
作動油の吸込部及び吐出部を有し、かつ前記ギヤセットを回転可能に収容するハウジングと、
前記ピニオンギヤと前記リングギヤとの噛み合いが離れる箇所に位置する固定型のクリセントと、
前記吸込部に連通する流入口と、前記吸込部と前記吐出部との間において前記ピニオンギヤの歯先の動線又は前記リングギヤの歯先の動線に接する流出口と、を有し、かつ前記流入口から流入した作動油を前記流出口から前記ピニオンギヤの歯溝又は前記リングギヤの歯溝へ流出させる導入路と、
を備える。
【0010】
内接ギヤポンプでは、ギヤセットが回転することにより、吸込部においてピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが次第に離れる。ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが離れることに伴い、ピニオンギヤの歯溝及びリングギヤの歯溝に作動油が吸い込まれる。なお、歯溝は、ギヤの歯と歯の間である。吸い込まれた作動油は、ギヤセットの回転によって吸込部側から吐出部側へ運ばれる。そして、吐出部において、離れていたピニオンギヤとリングギヤが次第に近づいて噛み合うことに伴い、ピニオンギヤの歯溝及びリングギヤの歯溝の作動油が、吐出部を通じて吐き出される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
海流製造装置。
1か月前
株式会社スギノマシン
圧縮機
8日前
株式会社ツインバード
送風装置
28日前
株式会社ツインバード
送風装置
28日前
カヤバ株式会社
電動ポンプ
2か月前
日機装株式会社
遠心ポンプ
今日
ビッグボーン株式会社
送風装置
1か月前
株式会社不二越
蓄圧装置
2か月前
株式会社酉島製作所
ポンプ
3か月前
株式会社ノーリツ
ロータリ圧縮機
1か月前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
14日前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
14日前
株式会社坂製作所
スクロール圧縮機
3か月前
株式会社ノーリツ
ロータリー圧縮機
3か月前
樫山工業株式会社
真空ポンプ
9日前
小倉クラッチ株式会社
ルーツブロア
2か月前
株式会社不二越
ベーンポンプ
2か月前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
14日前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
22日前
株式会社島津製作所
真空ポンプ
28日前
株式会社豊田自動織機
流体機械
1か月前
株式会社島津製作所
真空ポンプ
1か月前
株式会社チロル
送風機、送風機付衣服
1か月前
株式会社アイシン
ポンプケース
21日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社ナノバブル研究所
気液駆動装置
22日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
3か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
已久工業股ふん有限公司
空気圧縮機構造
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
NTN株式会社
電動オイルポンプ
15日前
続きを見る