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公開番号
2025151016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052229
出願日
2024-03-27
発明の名称
糸状菌の製造方法
出願人
日本ハム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
1/14 20060101AFI20251002BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】菌体と培地を容易に分離することができ、また菌体を食品として使用する際の安全性も高い、糸状菌の新規な製造方法を提供する。
【解決手段】培地に接した状態で配されたゲルまたはフィルム上に糸状菌を播種して培養する工程を含む、糸状菌の製造方法であって、前記ゲルまたはフィルムは、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含む、糸状菌の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
培地に接した状態で配されたゲルまたはフィルム上に糸状菌を播種して培養する工程を含む、糸状菌の製造方法であって、前記ゲルまたはフィルムは、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含む、糸状菌の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記ゲルまたはフィルム上に培養された前記糸状菌を、ゲルまたはフィルムごと回収する工程をさらに含む、請求項1に記載の糸状菌の製造方法。
【請求項3】
前記糸状菌を前記ゲルまたはフィルムごと回収した後、ゲルまたはフィルムを高温(80℃以上)で溶解し、糸状菌を分離する工程をさらに含む、請求項2に記載の糸状菌の製造方法。
【請求項4】
前記ゲルまたはフィルム上に培養された前記糸状菌を、ゲルまたはフィルムごと取り出し、培地を交換する工程をさらに含む、請求項1または2に記載の糸状菌の製造方法。
【請求項5】
ゲルまたはフィルムと、前記ゲルまたはフィルム上に培養された糸状菌とを含む、糸状菌培養組成物であって、前記ゲルまたはフィルムは、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含む、糸状菌培養組成物。
【請求項6】
培地層と、培地層に接した状態で配された増粘多糖類層とを含む、糸状菌培養培地であって、前記増粘多糖類層は、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含み、前記増粘多糖類層上に糸状菌が播種され培養される、糸状菌培養培地。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸状菌の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、世界的な食糧不足の問題に対する解決法の一つとして、微生物を菌体ごと代替肉などに加工する技術が注目されている。
特に糸状菌は菌糸から形成されており、菌糸を集めることで繊維質の塊として肉と似た食感が得られるため、代替肉の原料として有望視されている。
【0003】
通常、食用となる糸状菌は、固体または液体培地を用いて培養され、回収、加工されるが、固体または液体培地での培養は、培地から菌体を分離することが容易ではなく、菌体が食されることを考えると、培地の混入は避けなければならない。
【0004】
そこで、培地から菌体を回収する方法として、膜(ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリアミドなどのポリマー、ガラス繊維材、多孔質セラミック材、布等)の使用が提案されている(特許文献1)。栄養成分のみ通過させられる膜により菌体が液体培地から分離されており、回収の際には圧力をかけて膜表面から菌体を剥がすことで液体培地から容易に回収することができる。
【0005】
また、多孔質の膜を使用して菌体を固体培地から回収する方法も提案されている(特許文献2)。多孔質膜には、セロハン、コロジオン膜、膀胱膜、卵殻膜、アセチルセルロース膜などの半透膜のシートやろ過滅菌用のメンブレンフィルターを使用することができる。
【0006】
しかしながら、糸状菌を代替肉に利用するためには、生産効率を上げ、かつ食品として利用するための安全性も守られなければならず、実用化の面でさらなる改善が模索されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2022-521993号公報
特開2019-122346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、菌体と培地を容易に分離することができ、また菌体を食品として使用する際の安全性も高い、糸状菌の新規な製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、特定の増粘多糖類を含む可食性のゲルまたはフィルム上に菌体を播種して培養することにより、菌体と培地を容易に分離することができ、かつ食品利用のための安全性も守られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は下記の発明を包含する。
(1)培地に接した状態で配されたゲルまたはフィルム上に糸状菌を播種して培養する工程を含む、糸状菌の製造方法であって、上記ゲルまたはフィルムは、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含む、糸状菌の製造方法。
(2)上記ゲルまたはフィルム上に培養された上記糸状菌を、ゲルまたはフィルムごと回収する工程をさらに含む、項目1に記載の糸状菌の製造方法。
(3)上記糸状菌を上記ゲルまたはフィルムごと回収した後、ゲルまたはフィルムを高温(80℃以上)で溶解し、糸状菌を分離する工程をさらに含む、項目1または2に記載の糸状菌の製造方法。
(4)上記ゲルまたはフィルムを高温水(80℃以上)で溶解する、項目3に記載の糸状菌の製造方法。
(5)上記ゲルまたはフィルム上に培養された上記糸状菌を、ゲルまたはフィルムごと取り出し、培地を交換する工程をさらに含む、項目1~4のいずれかに記載の糸状菌の製造方法。
(6)ゲルまたはフィルムと、上記ゲルまたはフィルム上に培養された糸状菌とを含む、糸状菌培養組成物であって、上記ゲルまたはフィルムは、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含む、糸状菌培養組成物。
(7)培地層と、培地層に接した状態で配された増粘多糖類層とを含む、糸状菌培養培地であって、上記増粘多糖類層は、寒天、ゼラチン、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカードランからなる群より選ばれる1種または2種以上の増粘多糖類を含み、前記増粘多糖類層上に糸状菌が播種され培養される、糸状菌培養培地。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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