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公開番号2025151205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052519
出願日2024-03-27
発明の名称架橋ポリマー、架橋ポリマーの成形体、及び抗菌性吸水シート
出願人日本ハム株式会社,学校法人静岡理工科大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08F 212/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】シート等の成形体として使用することができる、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位を含有する吸水性架橋ポリマーを提供する。
【解決手段】(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位と、疎水性モノマー由来の構造単位と、を含有し、2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物により架橋された架橋ポリマーであって、架橋ポリマーの全構造単位中、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位の含有量が15~30モル%であり、架橋ポリマーの全構造単位中、疎水性モノマー由来の構造単位の含有量が40~75モル%であり、架橋ポリマーの全構造単位中、2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物由来の構造単位の含有量が10~30モル%であり、疎水性モノマーが、芳香族ビニルモノマー及びオレフィンモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である、架橋ポリマー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位と、
疎水性モノマー由来の構造単位と、
を含有し、
2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物により架橋された架橋ポリマーであって、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位の含有量が15~30モル%であり、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記疎水性モノマー由来の構造単位の含有量が40~75モル%であり、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物由来の構造単位の含有量が10~30モル%であり、
前記疎水性モノマーが、芳香族ビニルモノマー及びオレフィンモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である、架橋ポリマー。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位と、
芳香族ビニルモノマー由来の構造単位と、
を含有する架橋ポリマーであって、
前記架橋ポリマーは、
前記(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位を19.0~43.0質量%含み、
前記芳香族ビニルモノマー由来の構造単位を23.0~59.0質量%含み、
水に対する膨潤度が10~35である、架橋ポリマー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の架橋ポリマーの成形体。
【請求項4】
請求項3に記載の成形体を含む、抗菌性吸水シート。
【請求項5】
請求項4に記載の成形体を含む、ドリップシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、架橋ポリマー、架橋ポリマーの成形体、及び抗菌性吸水シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
(ビニルベンジル)トリアルキルアンモニウムクロリドは、抗菌性を有する化合物として有用である。溶出防止等の観点から、(ビニルベンジル)トリアルキルアンモニウムクロリドを他のモノマーと共重合し、ポリマー形態で使用することが検討されている。
【0003】
特許文献1(特開2003-55108号公報)には、特定の構造を有する(ビニルベンジル)トリアルキルアンモニウムクロリドと、親水性単量体とを共重合して得られる抗菌性高分子物質及び抗菌性高分子物質に水を含有させて得られる抗菌性高分子ゲルが記載されている。
【0004】
特許文献2(国際公開第2023/027090号)には、カチオン性重合開始剤、炭素-炭素二重結合を含むメインモノマー、及び(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等の炭素-炭素二重結合を含むカチオン性コモノマーに由来する構造単位を含むポリマー粒子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-55108号公報
国際公開第2023/027090号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリドの抗菌性と親水性に着目し、抗菌性と吸水性を兼ね備えた材料の開発を検討した。しかし、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリドの単独重合体は脆く崩れやすいため、シート等の成形体として使用することは困難であった。
【0007】
本発明の目的は、シート等の成形体として使用することができる、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位を含有する吸水性架橋ポリマーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、親水性である(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリドと疎水性モノマーとを特定の配合比で共重合し、さらに架橋構造を形成させることで、吸水性を有するシート状の成形体を製造できることを見出して、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本開示は以下の態様を包含する。
[態様1]
(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位と、
疎水性モノマー由来の構造単位と、
を含有し、
2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物により架橋された架橋ポリマーであって、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位の含有量が15~30モル%であり、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記疎水性モノマー由来の構造単位の含有量が40~75モル%であり、
前記架橋ポリマーの全構造単位中、前記2つ以上のラジカル重合性官能基を有する化合物由来の構造単位の含有量が10~30モル%であり、
前記疎水性モノマーが、芳香族ビニルモノマー及びオレフィンモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である、架橋ポリマー。
[態様2]
(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位と、
芳香族ビニルモノマー由来の構造単位と、
を含有する架橋ポリマーであって、
前記架橋ポリマーは、
前記(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位を19.0~43.0質量%含み、
前記芳香族ビニルモノマー由来の構造単位を23.0~59.0質量%含み、
水に対する膨潤度が10~35である、架橋ポリマー。
[態様3]
上記態様1又は2に記載の架橋ポリマーの成形体。
[態様4]
上記態様3に記載の成形体を含む、抗菌性吸水シート。
[態様5]
上記態様4に記載の成形体を含む、ドリップシート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、シート等の成形体として使用することができる、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド由来の構造単位を含有する吸水性架橋ポリマーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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