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公開番号
2025152733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024054772
出願日
2024-03-28
発明の名称
環状ペプチド、その生産方法、及びその利用
出願人
日本ハム株式会社
,
学校法人渡辺学園
,
国立大学法人九州大学
代理人
個人
主分類
C07K
5/06 20060101AFI20251002BHJP(有機化学)
要約
【課題】タンパク性の資源から、健康や美容に役立つ新たな機能性成分を提供する。
【解決手段】シクロ(Pro-X)、その塩、及びその前駆体から選択されるいずれを含む、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)遺伝子発現促進用組成物を提供する。Xは、好ましくはGly、Val、Ala、Asn、Cys、Gln、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、及びTyrから選択されるいずれか一であり、より好ましくはGly、Val、及びAlaから選択されるいずれか一である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シクロ(Pro-X)、その塩、及びその前駆体から選択されるいずれを含む、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)遺伝子発現促進用組成物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
SIRT1遺伝子発現促進機能をさらに有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
Xが、Gly、Val、Ala、Asn、Cys、Gln、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、及びTyrから選択されるいずれか一である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
Xが、Gly、Val、及びAlaから選択されるいずれか一である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
組成物がシクロ(Pro-X)の前駆体を含み、シクロ(Pro-X)の前駆体が、エラスチン又はそのフラグメントとして含まれる、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
非環状ポリペプチドを含む、環状ペプチド血中生産用経口組成物。
【請求項7】
ポリペプチドがエラスチンであり、エラスチンが豚由来エラスチンぺプチドである、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
エラスチンが、配列番号1に記載の配列からなるペプチドである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
環状ペプチドが、シクロ(Pro-X)である、請求項6に記載の組成物。
【請求項10】
Xが、Gly、Val、Ala、Asn、Cys、Gln、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、及びTyrから選択されるいずれか一である、請求項6に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状ペプチド、その生産方法、及びその食品又は医薬としての利用に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
環状ジペプチド群は、多様な生理活性を示すことが報告されている。例えば、特許文献1は、アミノ酸を構成単位とする環状ジペプチド又はその塩を有効成分として含有するメラニン凝集ホルモン受容体拮抗用組成物であって、前記環状ジペプチド又はその塩が、シクロアルギニルロイシン〔Cyclo(Arg-Leu)〕、シクログルタミニルアルギニン〔Cyclo(Gln-Arg)〕、シクロロイシルリシン〔Cyclo(Leu-Lys)〕等からなる群から選択される1つ又は2つ以上を含むものが記載されている。
【0003】
環状ジペプチドには様々なアミノ酸により構成されうるが、プロリンが含まれるものとして、特許文献2には、アミノ酸を構成単位とする環状ジペプチド又はその塩を有効成分として含有する、炎症性疾患の治療に用いられる医薬品を除く皮膚の保湿機能改善剤であって、前記環状ジペプチド又はその塩が、シクログリシルヒドロキシプロリン〔Cyclo(Gly-Hyp)〕、シクロヒドロキシプロリルグルタミン酸〔Cyclo(Hyp-Glu)〕、シクログリシルグリシン〔Cyclo(Gly-Gly)〕、シクロプロリルヒドロキシプロリン〔Cyclo(Pro-Hyp)〕及びシクロプロリルアラニン〔Cyclo(Pro-Ala)〕からなる群から選択される1つ又は2つ以上を含むものが記載されている。特許文献3には、アミノ酸を構成単位とする環状ジペプチド又はその塩を有効成分として含有するレニン-アンジオテンシン系抑制用組成物であって、前記環状ジペプチド又はその塩が、シクロアスパルチルフェニルアラニン〔Cyclo(Asp-Phe)〕、シクログルタミルフェニルアラニン〔Cyclo(Glu-Phe)〕、シクロリシルプロリン〔Cyclo(Lys-Pro)〕等からなる、シクログルタミルチロシン〔Cyclo(Glu-Tyr)〕からなる群から選択される1つ又は2つ以上を含むものが記載されている。特許文献4には、アミノ酸を構成単位とする環状ジペプチド又はその塩を有効成分として含有するTRPV1刺激用組成物であって、前記環状ジペプチド又はその塩が、シクロアスパルチルフェニルアラニン〔Cyclo(Asp-Phe)〕、シクロアラニルプロリン〔Cyclo(Ala-Pro)〕、シクロプロリルバリン〔Cyclo(Pro-Val)〕等からなる群から選択される1つ又は2つ以上を含むものが記載されている。特許文献5には、傷害又は疾患による損傷の結果としてのニューロン及びグリア細胞の損失を再生させる方法であって、環状プロリルグリシン(cPG)又はその類縁体(環状(トリ(プロリルグリシン)又は環状グリシル-2-アリルプロリン、あるいは環状グリシル-アルキルプロリン又は環状グリシル-2-メチルプロリン(cPMeG))、又はそれらの組み合わせを、新しいニューロン及びグリア細胞を再生させるのに有効な量で対象に投与することを含む方法が記載されている。特許文献6には、シクロプロリルグリシンを含む成分群から選択される1つ以上を含む少なくとも1つの医薬組成物を提供することを含む、COVID又はCOVID-19の予防又は治療の方法が記載されている。
【0004】
また、環状ジペプチドは、様々な方法で生産されうる。特許文献7には、少なくとも1個のプロリン又はヒドロキシプロリンを構成成分として含む、直鎖状ジペプチド及び直鎖状トリペプチドの少なくとも1種を含有する水溶液を0.5MPa以下の圧力で加熱して、少なくとも1個のプロリン又はヒドロキシプロリンを構成成分として含む環状ジペプチドを得ることを含む、環状ジペプチドの製造方法が記載されている。また特許文献8には、
コラーゲンペプチドを100℃以上の温度かつ0.101MPa以上の圧力で高温高圧処理して得られたコラーゲンペプチド熱処理物が、環状ジペプチドを含み、抗肥満用組成物の有効成分として用いうることが記載されている。
【0005】
一方、エラスチンは皮膚、血管、肺、腱などにおいてコラーゲンなどの結合組織成分とともに存在するタンパク質であり、組織としての構造を保持するほか、組織の様々な形状変化に対応できる弾力性を与える役割を担っている。エラスチンは、肌に弾力を与えてハリを維持しており、エラスチンの減少は皮膚のシワ、タルミなどの原因となる。そのため、肌に弾力を与える効果等を期待して、エラスチン及びその分解ペプチドが皮膚外用剤や経口剤に用いられている。例えば特許文献9には、魚皮由来の加水分解エラスチン溶液と、細胞賦活成分,抗炎症成分から選択される1種又は2種以上の成分を含有する皮膚外用剤が記載されており、また特許文献10には、2種以上のムコ多糖類と、コラーゲン及び/若しくはエラスチン又はその部分分解物と、コエンザイムQ10とを有効成分として含有することを特徴とする経口用皮膚老化予防・改善剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開WO2017/014212(特許第6687619号)
国際公開WO2016/063901(特許第5456876号、特許第6374579号)
国際公開WO2017/002838(特許第6684277号)
国際公開WO2017/014120(特許第6666912号)
国際公開WO2019/222339(特表2021-524864)
国際公開WO2021/216385(特表2023-526754)
特許第5456876号公報
国際公開WO2017/014149(特許第6786490号)
特開第2001-72572号公報
特開第2006-143671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
タンパク性の資源から、健康や美容に役立つ新たな機能性成分を見出すことができれば望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、エラスチン摂取後の血中から、独自のペプチドを見出した。またそのようなペプチドが様々な機能を有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明は、以下を提供する。
[1] シクロ(Pro-X)、その塩、及びその前駆体から選択されるいずれを含む、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)遺伝子発現促進用組成物。
[2] SIRT1遺伝子発現促進機能をさらに有する、1に記載の組成物。
[3] Xが、Gly、Val、Ala、Asn、Cys、Gln、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、及びTyrから選択されるいずれか一である、1又は2に記載の組成物。
[4] Xが、Gly、Val、及びAlaから選択されるいずれか一である、1から3のいずれか1項に記載の剤。
[5] 組成物がシクロ(Pro-X)の前駆体を含み、シクロ(Pro-X)の前駆体が、エラスチン又はそのフラグメントとして含まれる、1から4のいずれか1項に記載の組成物。
[6] 非環状ポリペプチドを含む、環状ペプチド血中生産用経口組成物。
[7] ポリペプチドがエラスチンであり、エラスチンが豚由来エラスチンぺプチドである、6に記載の組成物。
[8] エラスチンが、配列番号1に記載の配列からなるペプチドである、6又は7に記載の組成物。
[9] 環状ペプチドが、シクロ(Pro-X)である、6から8のいずれか1項に記載の組成物。
[10] Xが、Gly、Val、Ala、Asn、Cys、Gln、Ile、Leu、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、及びTyrから選択されるいずれか一である、6から9のいずれか1項に記載の組成物。
[11] Xが、Gly、Val、及びAlaから選択されるいずれか一である、6から10のいずれか1項に記載の組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一形態では、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(NAMPT)遺伝子発現促進用の組成物を提供することができる。このような組成物を摂取することにより、対象の皮膚におけるSIRT1、3、及び6等が活性化され、抗老化作用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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