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公開番号
2024104354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-05
出願番号
2023008507
出願日
2023-01-24
発明の名称
基準電流回路
出願人
エイブリック株式会社
代理人
主分類
G05F
3/26 20060101AFI20240729BHJP(制御;調整)
要約
【課題】温度変化に対し安定した基準電流を高精度で供給でき、面積を低減できる基準電流回路の提供。
【解決手段】基準電流回路100は、Iinに基づくIoutを供給するカレントミラー回路110と、Ioutが供給されるドレイン130Dにゲート130Gが接続され、ソース130Sが接地されているE型MOS130と、E型MOS130とゲート端子同士が接続され、Vrefを発生させるD型MOS140と、Vrefの分圧電圧Vdivを出力する分圧回路150と、Vdivに応じたIinを供給するD型MOS160とを有する。E型MOS130は、D型MOS130のチャネルの導電型及び不純物濃度が同一、かつD型MOS130とはゲート電極のフェルミレベルが異なる。分圧回路150は、D型MOS160のしきい値電圧よりも高くクロスポイントXよりも低いVdivをD型MOS160のゲート端子に出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ゲート端子同士が接続されているMOSトランジスタ対で形成され、一方のMOSトランジスタに入力された入力電流に基づく出力電流を他方のMOSトランジスタから供給するカレントミラー回路と、
前記MOSトランジスタ対の前記ゲート端子の電圧に応じた基準電流を供給する出力MOSトランジスタと、
前記カレントミラー回路から前記出力電流が供給されるドレイン端子にゲート端子が接続され、ソース端子が接地されているエンハンス型MOSトランジスタと、
前記エンハンス型MOSトランジスタとゲート端子同士が接続され、前記エンハンス型MOSトランジスタのソース端子の電圧と前記第1のデプレッション型MOSトランジスタのソース端子の電圧との差異による基準電圧を発生させる第1のデプレッション型MOSトランジスタと、
前記第1のデプレッション型MOSトランジスタのソース端子に接続され、前記基準電圧の分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記分圧電圧に応じた電流を前記入力電流として前記カレントミラー回路に供給する第2のデプレッション型MOSトランジスタと、
を有し、
前記エンハンス型MOSトランジスタは、前記第1のデプレッション型MOSトランジスタにおけるチャネルの導電型及び不純物濃度が同一であり、かつ前記第1のデプレッション型MOSトランジスタとはゲート電極のフェルミレベルが異なり、
前記分圧回路は、前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのしきい値電圧よりも高く、かつ前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのゲート電圧-ドレイン電流特性が温度に依存しないクロスポイントよりも低い電圧範囲の前記分圧電圧を前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのゲート端子に出力することを特徴とする基準電流回路。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記エンハンス型MOSトランジスタ及び前記第1のデプレッション型MOSトランジスのチャネル長が前記第2のデプレッション型MOSトランジスタよりもそれぞれ短い、請求項1に記載の基準電流回路。
【請求項3】
前記第1のデプレッション型MOSトランジスタに流れる電流は、しきい値電圧よりも高く、かつ0Vよりも低い電圧範囲内で流れる電流であり、
前記エンハンス型MOSトランジスタに流れる電流は、前記第1のデプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同程度である、請求項2に記載の基準電流回路。
【請求項4】
前記分圧回路は、前記分圧電圧を調整可能なトリミング回路を備えている、請求項1から3のいずれかに記載の基準電流回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基準電流回路に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
モバイル機器、ウェアラブル機器などは、様々な場所や気候で使用されるため、使用環境の変化に対し安定した動作が求められている。また、これらの機器は、小型化が進んでおり、搭載される半導体チップなどの部品についても小型化が求められている。
このような機器に搭載される半導体チップの多くはアナログ回路を備えており、アナログ回路には基準電流源から出力された基準電流がバイアス電流として供給される。
【0003】
基準電流回路には、基準電圧回路が発生した基準電圧を、精度の良い抵抗素子により電流変換して基準電流を供給するものがある。このような基準電流回路について、安定した基準電流を供給することを目的として様々な提案がされている。
【0004】
たとえば、周囲温度の変化に対する基準電圧の変動を抑制できる基準電圧回路についても多く提案されている。
一例として、周囲温度の変化に影響する素子の構造を共通化することにより、製造上のばらつきを低減することができる基準電圧回路が挙げられる。具体的には、フェルミレベルの異なるゲートと、同一の導電型及び同一の不純物濃度を有するチャネルと、を備えているペアトランジスタを有することにより、チャネルにおける導電係数の変化の影響を相殺する基準電圧回路が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-284464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一つの側面では、周囲温度の変化に対し安定した基準電流を高い精度で供給することができるとともに、レイアウト面積を低減することができる基準電流回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態における基準電流回路は、
ゲート端子同士が接続されているMOSトランジスタ対で形成され、一方のMOSトランジスタに入力された入力電流に基づく出力電流を他方のMOSトランジスタから供給するカレントミラー回路と、
前記MOSトランジスタ対の前記ゲート端子の電圧に応じた基準電流を供給する出力MOSトランジスタと、
前記カレントミラー回路から前記出力電流が供給されるドレイン端子にゲート端子が接続され、ソース端子が接地されているエンハンス型MOSトランジスタと、
前記エンハンス型MOSトランジスタとゲート端子同士が接続され、前記エンハンス型MOSトランジスタのソース端子の電圧と前記第1のデプレッション型MOSトランジスタのソース端子の電圧との差異による基準電圧を発生させる第1のデプレッション型MOSトランジスタと、
前記第1のデプレッション型MOSトランジスタのソース端子に接続され、前記基準電圧の分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記分圧電圧に応じた電流を前記入力電流として前記カレントミラー回路に供給する第2のデプレッション型MOSトランジスタと、
を有し、
前記エンハンス型MOSトランジスタは、前記第1のデプレッション型MOSトランジスタにおけるチャネルの導電型及び不純物濃度が同一であり、かつ前記第1のデプレッション型MOSトランジスタとはゲート電極のフェルミレベルが異なり、
前記分圧回路は、前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのしきい値電圧よりも高く、かつ前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのゲート電圧-ドレイン電流特性が温度に依存しないクロスポイントよりも低い電圧範囲の前記分圧電圧を前記第2のデプレッション型MOSトランジスタのゲート端子に出力する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一つの側面によれば、周囲温度の変化に対し安定した基準電流を高い精度で供給することができるとともに、レイアウト面積を低減することができる基準電流回路を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態における基準電流回路を示す回路図である。
図2は、本実施形態においてペアトランジスタによる基準電圧源の動作を示す説明図である。
図3Aは、図1で示したエンハンス型MOSトランジスタを示す概略断面図である。
図3Bは、図1で示した第1のデプレッション型MOSトランジスタを示す概略断面図である。
図4は、シリコンにおけるフェルミレベルの温度及び不純物濃度に対する依存性を示すバンド図である。
図5は、本実施形態における基準電圧源が発生する基準電圧の温度特性を示すグラフである。
図6は、本実施形態において定電流源として用いるデプレッション型MOSトランジスタのゲート電圧-ドレイン電流特性を示すグラフである。
図7は、本実施形態におけるデプレッション型MOSトランジスタが供給する入力電流の温度特性を示す説明図である。
図8は、図1で示した分圧回路の変形例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための一形態について詳細に説明する。
なお、図面においては、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
また、図面に示すX軸、Y軸及びZ軸は互いに直交するものとする。X軸方向を「幅方向」、Y軸方向を「奥行き方向」、Z軸方向を「高さ方向」又は「厚さ方向」と称する場合がある。各膜の+Z方向側の面を「表面」又は「上面」、-Z方向側の面を「裏面」又は「下面」と称する場合がある。
さらに、図面は模式的なものであり、幅、奥行き及び厚さの比率などは示したとおりではない。複数の膜若しくは層、又はこれらを構造的に組み合わせて得られる半導体素子の数量、位置、形状、構造、大きさなどは、以下に示す実施形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数量、位置、形状、構造、大きさなどにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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