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公開番号
2025110693
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004670
出願日
2024-01-16
発明の名称
電源回路および駆動回路
出願人
ミツミ電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G05F
1/56 20060101AFI20250722BHJP(制御;調整)
要約
【課題】入力電圧が立ち上がる際に外部より出力端子へ電流が流れ込んで来ることで出力端子の電位が上昇して負荷の耐圧を超えてしまうのを防止できる電源回路を提供する。
【解決手段】電圧入力端子と電圧出力端子との間に接続された出力制御用の第1トランジスタおよびアンプを有する電圧レギュレータを備え、電圧出力端子と第1トランジスタのゲート端子の間には保護用ダイオードがそのカソード端子が前記ゲート端子に接続されるように設けられており、第1トランジスタのゲート端子と基準電位点との間にはプルダウン用の第2トランジスタが設けられ、第2トランジスタのゲート端子と基準電位点との間には外部からの制御信号が入力される第3トランジスタが設けられ、第2トランジスタのゲート端子に、電圧入力端子と基準電位点との間に直列に接続された抵抗動素子および逆方向接続のダイオードにより生成された電圧が印加されるように構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電圧入力端子と電圧出力端子との間に接続された出力制御用の第1トランジスタおよび前記第1トランジスタを制御するアンプを有し前記電圧入力端子に入力された直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力する電圧レギュレータを備えた電源回路であって、
前記第1トランジスタはNチャネル形の絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成され、
前記電圧出力端子と前記第1トランジスタのゲート端子の間には、保護用ダイオードが当該ダイオードのカソード端子が前記ゲート端子に接続されるように設けられており、
前記第1トランジスタのゲート端子と基準電位点との間には、プルダウン用の第2トランジスタが設けられ、
前記第2トランジスタのゲート端子と基準電位点との間には、ゲート端子に外部からの制御信号が入力される第3トランジスタが設けられ、
前記第2トランジスタのゲート端子には、前記電圧入力端子と基準電位点との間に直列に接続された第1受動素子および第2受動素子により生成された電圧が印加されるように構成されていることを特徴とする電源回路。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記第1受動素子は抵抗素子であり、前記第2受動素子は逆方向接続のダイオードであり、前記抵抗素子と前記ダイオードとの接続ノードの電位が前記第2トランジスタのゲート端子に印加されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記電圧レギュレータの出力電圧を昇圧するチャージポンプ回路を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
請求項3に記載の電源回路を備え、
負荷へ電流を流し込む第1駆動手段および負荷より電流を引き込む第2駆動手段をそれぞれオン、オフ駆動する駆動回路であって、
前記電源回路の第1出力電圧の供給を受けて前記第1駆動手段をオン駆動する第1駆動源と、
前記電源回路の第2出力電圧の供給を受けて前記第2駆動手段をオン駆動する第2駆動源と、を備え、
前記チャージポンプ回路の出力電圧が前記第1出力電圧として前記第1駆動源へ供給され、前記電圧レギュレータの出力電圧が前記第2出力電圧として前記第2駆動源へ供給されるように構成されていることを特徴とする駆動回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源回路および駆動回路に利用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
IC(半導体集積回路)やIC内の回路ブロックなどの負荷に適切な電源電圧を供給するために電源回路が利用されている。電源回路には、リニアレギュレータやスイッチングレギュレータなど様々なタイプが知られており、リニアレギュレータからなる電源回路に関する発明としては例えば特許文献1に記載されているものがある。
また、リニア電源回路において、入力電圧が急峻に立ち上がることで、リニア電源回路の出力電圧を利用する負荷において問題が発生するのを回避するための発明が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-153719号公報
特開2023-115986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータのような負荷を駆動する駆動回路へ電源電圧を供給する電源回路として、シリーズレギュレータを使用しているものがある。かかる電源回路を使用したシステムにおいては、負荷へ過電圧が供給されるのを防止するため、過電圧保護回路が設けられている。一般に、過電圧保護回路は、電源立ち上がり後の通常動作中に負荷へ過電圧を防止することを目的としている。
一方、本発明者は、図4(A)に示すように、制御装置からのイネーブル信号ENによって動作させるように構成されたシリーズレギュレータREGからなる電源回路においては、入力電圧の立ち上がり時に出力電圧VRGが上昇して素子の耐圧を超えてしまうおそれがあることを見出した。
【0005】
具体的には、図4(A)に示すレギュレータREGにおいては、イネーブル信号ENがネゲートされている間は、出力制御用のMOSトランジスタNM0のゲート端子をローレベルに立下げてオフ状態するための回路が設けられている。
この回路は、トランジスタNM0のゲート端子と接地点との間に接続されたプルダウン用のMOSトランジスタNM1と、該トランジスタNM1のゲート制御電圧を生成するロジック回路としてインバータINVを備えており、インバータINVはイネーブル信号ENを入力とし、反転した信号によりプルダウン用のトランジスタNM1のゲート端子を制御するように構成されている。また、トランジスタNM0はNチャネル形であり、ゲート端子と出力端子OUTとの間には、出力端子OUT側から見て順方向となるように耐圧保護用のダイオードD1が設けられている。
【0006】
図4(A)に示すレギュレータREGは、入力電圧VDDおよびインバータINVの動作電圧DVDDが供給されることで動作を開始する。ここで、電圧DVDDは入力電圧VDDに応じて生成される電圧であり、電圧DVDDが立ち上がる直前は、インバータINVよりプルダウン用のトランジスタNM1のゲート端子にハイレベルの信号を出力してNM1をオンさせ、出力制御用トランジスタNM0をオフ状態にしたい。
しかし、ロジック回路(インバータINV)は、電圧DVDDで動作しているため、図5に示すように、電圧DVDDが立ち上がるタイミングt2以前はローレベルしか出力できない。そのため、プルダウン用のトランジスタNM1はオフ状態となり、出力制御用のトランジスタNM0のゲート端子はハイインピーダンスとなる。
【0007】
また、トランジスタNM1がオフ状態になっているため、NM1は見かけ上高抵抗の素子となる。その結果、何らかの要因で出力端子OUTからレギュレータREG内に電流が流れ込んで来ると、図4(B)に示すように、保護用のダイオードD1を通して高抵抗の素子(NM1)へ電流が流れて、出力制御用のトランジスタNM0のゲート電位VG0が上昇してしまう。ここで、出力端子OUTの電位はVG0-(Vth+Veff)で決まるため、NM0のゲート電位VG0が上昇すると出力端子OUTの電位も上昇し、出力電圧VRGが素子の耐圧を超えてしまうおそれがあるという課題がある。
【0008】
なお、上記のような課題は、出力制御用のMOSトランジスタNM0がNチャネル形である場合に特有の課題である。また、出力端子OUTからレギュレータREG内に電流が流れ込んで来る現象は、例えばレギュレータを、モータ駆動システムを構成するプリドライバの電源電圧として供給する電源回路として使用した場合に、プリドライバからの逆流として発生することがある。
本発明は、上記のような背景のもとになされたものでその目的とするところは、入力電圧が立ち上がる際に、外部より出力端子へ電流が流れ込んで来ることで出力端子の電位が上昇して素子の耐圧を超えてしまうのを防止することができる電源回路およびそれを用いた駆動回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る電源回路は、
電圧入力端子と電圧出力端子との間に接続された出力制御用の第1トランジスタおよび前記第1トランジスタを制御するアンプを有し前記電圧入力端子に入力された直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力する電圧レギュレータを備え、
前記第1トランジスタはNチャネル形の絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成され、
前記電圧出力端子と前記第1トランジスタのゲート端子の間には、保護用ダイオードが当該ダイオードのカソード端子が前記ゲート端子に接続されるように設けられており、
前記第1トランジスタのゲート端子と基準電位点との間には、プルダウン用の第2トランジスタが設けられ、
前記第2トランジスタのゲート端子と基準電位点との間には、ゲート端子に外部からの制御信号が入力される第3トランジスタが設けられ、
前記第2トランジスタのゲート端子には、前記電圧入力端子と基準電位点との間に直列に接続された第1受動素子および第2受動素子により生成された電圧が印加されるように構成したものである。
【0010】
上記構成を有する電源回路によれば、電圧入力端子に入力される電圧が立ち上がる際に、第1受動素子と第2受動素子によってプルダウン用の第2トランジスタがオン状態にされ、抵抗値が下がる。そのため、外部より出力端子へ電流が流れ込んで来ると保護用ダイオードを経由して低抵抗状態のプルダウン用第2トランジスタに電流が流れる。その結果、外部より出力端子へ電流が流れ込むことによって出力端子の電位が上昇して素子の耐圧を超えてしまうのを防止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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