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公開番号2025071949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182391
出願日2023-10-24
発明の名称ウレタン樹脂組成物及び湿式成膜物
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 75/04 20060101AFI20250430BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた湿式成膜性及び耐薬品性を有するウレタン樹脂組成物、及び湿式成膜物を提供する。
【解決手段】ウレタン樹脂(A)と、有機溶剤(B)とを含有するウレタン樹脂組成物であって、前記ウレタン樹脂(A)が、ポリカーボネートポリオール(a1-1)を含有するポリオール化合物(a1)と、ポリイソシアネート化合物(a2)とを必須の反応原料とするものであり、前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)が、炭素原子数2~4のジオール化合物を必須原料とするポリカーボネートポリオールを含むものであり、前記炭素原子数2~4のジオール化合物の使用量が、前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)の原料ジオール化合物中に20~80質量%の範囲であることを特徴とするウレタン樹脂組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン樹脂(A)と、
有機溶剤(B)とを含有するウレタン樹脂組成物であって、
前記ウレタン樹脂(A)が、ポリカーボネートポリオール(a1-1)を含有するポリオール化合物(a1)と、ポリイソシアネート化合物(a2)とを必須の反応原料とするものであり、
前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)が、炭素原子数2~4のジオール化合物を必須原料とするポリカーボネートポリオールを含むものであり、
前記炭素原子数2~4のジオール化合物の使用量が、前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)の原料ジオール化合物中に20~80質量%の範囲であることを特徴とするウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)が、炭酸エステル及び/又はホスゲンと、炭素原子数2~4のジオール化合物との反応物であるポリカーボネートポリオール(a1-1-1)、炭酸エステル及び/又はホスゲンと、炭素原子数2~4のジオール化合物及び炭素原子数5以上のジオール化合物を必須原料とする共重合ポリカーボネートポリオール(a1-1-2)、並びに、炭酸エステル及び/又はホスゲンと、炭素原子数5以上のジオール化合物を必須原料とするポリカーボネートポリオール(a1-1-3)からなる群より選ばれる2種以上である請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)が、バイオベースポリカーボネートポリオールである請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリイソシアネート化合物(a2)が、ジフェニルメタンジイソシアネートを含むものである請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記ウレタン樹脂(A)が、さらに、鎖伸長剤(a3)を含むものである請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記鎖伸長剤(a3)が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-ブタンジオール及び1,3-プロパンジオールからなる群より選ばれる1種以上である請求項5記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項記載のウレタン樹脂組成物からなることを特徴とする湿式成膜物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウレタン樹脂組成物及びその湿式成膜物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ウレタン樹脂組成物は、優れた機械的強度、弾性、接着性等を有すること、及び良好な風合いを発現することから、合成皮革(人工皮革を含む。)の接着層や表皮層に広く用いられている。また、近年、地球温暖化や石油資源枯渇の問題を背景に、植物などのバイオマス原料を用いた環境負荷低減型の材料に対する需要や、食品廃棄物等の未活用資源の活用に対する需要が世界的に高まっている。
【0003】
前記ウレタン樹脂組成物として、特に、車輛内装材用の合成皮革等長期間使用される部材に用いられる場合においては、高い耐久性が要求される。
【0004】
前記高い耐久性を有する合成皮革用ウレタン樹脂組成物としては、例えば、ポリオール(A)、及び、ポリイソシアネート(B)を原料とするポリウレタン樹脂(X)と有機溶剤(Y)とを含有するポリウレタン樹脂組成物の湿式成膜物であって、前記ポリオール(A)が、バイオマス由来のデカンジオ-ルを原料とするポリカーボネートポリオール(A-1)を含有し、前記ポリイソシアネート(B)が、芳香族ポリイソシアネートを含有することを特徴とする湿式成膜物が知られているが(特許文献1参照。)、湿式成膜性及び耐薬品性に関しては、今後ますます高まる要求特性を満足するものではなく、昨今の市場要求に対し十分なものではなかった。
【0005】
そこで、優れた湿式成膜性及び耐薬品性を有する材料が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-81047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、優れた湿式成膜性及び耐薬品性を有するウレタン樹脂組成物、及び湿式成膜物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ウレタン樹脂の原料となるポリオール化合物として、特定の炭素原子数2~4のジオール化合物を必須原料とするポリカーボネートポリオールを用いることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、ウレタン樹脂(A)と、有機溶剤(B)とを含有するウレタン樹脂組成物であって、前記ウレタン樹脂(A)が、ポリカーボネートポリオール(a1-1)を含有するポリオール化合物(a1)と、ポリイソシアネート化合物(a2)とを必須の反応原料とするものであり、前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)が、炭素原子数2~4のジオール化合物を必須原料とするポリカーボネートポリオールを含むものであり、前記炭素原子数2~4のジオール化合物の使用量が、前記ポリカーボネートポリオール(a1-1)の原料ジオール化合物中に20~80質量%の範囲であることを特徴とするウレタン樹脂組成物及び湿式成膜物に関するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のウレタン樹脂組成物は、優れた湿式成膜性及び耐薬品性を有することから、合成皮革や人工皮革の材料として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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