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公開番号2025127152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023704
出願日2024-02-20
発明の名称搬送設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類G05D 1/69 20240101AFI20250825BHJP(制御;調整)
要約【課題】搬送車の異常を適切に把握する。
【解決手段】搬送設備100は、搬送車1に搭載された情報収集装置2と、搬送車1とは別に移動する移動体3と、通信システムT1と、を備えている。情報収集装置2は、搬送車1の異常が発生した場合に、異常内容情報、異常発生前情報、及び、異常発生後情報の少なくとも1つを含む異常情報Iを取得する異常情報取得部22と、異常情報Iの送信を行う第1通信部21と、を備えている。移動体3は、通信システムT1を介することなく第1通信部21と通信して異常情報Iの受信を行う第2通信部32と、管理者端末4への異常が発生したことの通知である異常発生通知Nを行う第3通信部33と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
搬送物を搬送する搬送車を備えた搬送設備であって、
前記搬送車に搭載された情報収集装置と、
前記搬送車とは別に移動する移動体と、
前記搬送車の制御を行う搬送制御装置と前記搬送車との間の通信を行うための通信システムと、
を備え、
前記情報収集装置は、
前記搬送車の異常が発生した場合に、前記異常の内容を示す異常内容情報、前記異常の発生前の前記搬送車の状態を示す異常発生前情報、及び、前記異常の発生後の前記搬送車の状態を示す異常発生後情報の少なくとも１つを含む異常情報を取得する異常情報取得部と、
前記異常情報の送信を行う第１通信部と、
を備え、
前記移動体は、
前記通信システムを介することなく前記第１通信部と通信して前記異常情報の受信を行う第２通信部と、
前記搬送車の管理を行う管理者が見ることができる管理者端末への前記異常が発生したことの通知である異常発生通知を行う第３通信部と、
を備える、搬送設備。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記異常発生通知は、前記異常が発生したことを示す情報に加えて、前記異常が発生した場所に関連する場所関連情報を含むと共に、前記異常情報が前記異常内容情報を含む場合には当該異常内容情報を含む、請求項１に記載の搬送設備。
【請求項３】
前記移動体は、
前記搬送車と通信する第４通信部と、
前記第４通信部を介して前記搬送車と通信し、前記搬送車に対する動作指令を出力する指令出力部と、
を更に備え、
前記動作指令は、前記搬送車を前記異常な状態から復旧させるための復旧動作指令を含む、請求項１又は２に記載の搬送設備。
【請求項４】
前記指令出力部は、前記第２通信部により受信した前記異常情報に基づいて前記復旧動作指令の内容を決定する自動復旧プログラムを備えている、請求項３に記載の搬送設備。
【請求項５】
前記情報収集装置は、蓄電装置を備え、前記搬送車からの電力供給がない状態でも動作するように構成されている、請求項１又は２に記載の搬送設備。
【請求項６】
前記移動体は、情報を表示する表示装置と、前記表示装置を制御する表示制御装置と、を備え、
前記表示制御装置は、前記第２通信部により前記異常情報を受信した場合に、受信した前記異常情報に基づいて、前記異常の内容及び前記異常からの復旧手順の少なくとも一方を示す情報を生成し、前記表示装置に表示させる、請求項１又は２に記載の搬送設備。
【請求項７】
前記移動体を制御する移動体制御システムを更に備え、
前記第１通信部と前記第２通信部との通信可能距離は、前記搬送車と前記通信システムとの通信可能距離よりも短く、
前記移動体制御システムは、前記搬送車の移動経路に対応するエリアで前記移動体を巡回させる、請求項１又は２に記載の搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、搬送物を搬送する搬送車を備えた搬送設備に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
このような搬送設備の一例として、特許第６５０４２６６号公報（特許文献１）に開示された発明がある。特許文献１に開示された発明では、コントローラ（５０）が搬送車（２０）と通信することによって、搬送車（２０）に搬送物（９０）の搬送を行わせている。一般的に、このような搬送設備では、コントローラと搬送車との通信によって、各種情報のやり取りが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６５０４２６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
コントローラと搬送車との間で送受信される情報には、異常情報が含まれることがある。そして、例えば異常発生により搬送車が停止（異常停止）していると、後続の他の正常な搬送車の走行を妨げることがある。このような場合には、１台の搬送車の異常が、設備全体に影響し得る。例えば特許文献１のような、コントローラが搬送車の制御を行っている搬送設備において搬送車に異常が発生した場合には、通常、その異常に関する情報が搬送車からコントローラへ通知され、更にコントローラから管理者端末へ通知されることが多い。これにより、管理者などは、搬送車に異常が生じていることを把握することができる。しかしながら、そもそもコントローラと搬送車との通信が不良である場合には、当然、搬送車に生じた異常に関する情報は管理者端末へ通知されることがないため、管理者は異常の発生を把握することができない。
【０００５】
上記実状に鑑みて、搬送車の異常を適切に把握可能な技術の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
搬送物を搬送する搬送車を備えた搬送設備であって、
前記搬送車に搭載された情報収集装置と、
前記搬送車とは別に移動する移動体と、
前記搬送車の制御を行う搬送制御装置と前記搬送車との間の通信を行うための通信システムと、
を備え、
前記情報収集装置は、
前記搬送車の異常が発生した場合に、前記異常の内容を示す異常内容情報、前記異常の発生前の前記搬送車の状態を示す異常発生前情報、及び、前記異常の発生後の前記搬送車の状態を示す異常発生後情報の少なくとも１つを含む異常情報を取得する異常情報取得部と、
前記異常情報の送信を行う第１通信部と、
を備え、
前記移動体は、
前記通信システムを介することなく前記第１通信部と通信して前記異常情報の受信を行う第２通信部と、
前記搬送車の管理を行う管理者が見ることができる管理者端末への前記異常が発生したことの通知である異常発生通知を行う第３通信部と、
を備える。
【０００７】
本構成によれば、搬送車の異常が発生した場合に、当該搬送車の異常の原因や異常発生の前後の搬送車の状態を示す異常情報を移動体が取得し、管理者端末に対して異常発生通知を行うことができる。従って、管理者は、搬送車に異常が発生したことを迅速に把握することができる。また本構成によれば、移動体は、通信システムを介することなく異常情報を受信することができるため、搬送車に異常が生じたこと等に起因して通信システムを介した通信を正常に行うことができない場合であっても、管理者端末への異常発生通知を適切に行うことができる。そのため、通信システムの状態に関わらず、管理者は、搬送車に異常が発生したことを迅速に把握することができる。以上のように、本構成によれば、搬送車の異常を適切に把握可能となる。
【０００８】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
搬送設備の概略図
搬送車と移動体とを示す図
搬送設備のシステム構成図
異常発生から復旧処理が行われるまでの手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【００１０】
搬送設備は、搬送物を搬送する搬送車を備えた設備である。以下、図面を参照して、搬送設備の実施形態について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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