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公開番号
2025110603
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004533
出願日
2024-01-16
発明の名称
複合固体電解質
出願人
株式会社大阪ソーダ
代理人
主分類
H01M
10/0565 20100101AFI20250722BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】クラックの発生が抑制された複合固体電解質を提供する。
【解決手段】エチレンオキシド由来の構成単位を有するポリエーテル共重合体と無機固体電解質を含み、かつ、ナノインデンテーション法によるヤング率測定において、ヤング率の最小値(E
MIN
)と押し込み深さ10000nmにおけるヤング率(E
10000
)との比率(E
10000
/E
MIN
)が1.10~2.50である複合固体電解質が、外圧に対して十分な耐久性、柔軟性を有し、かつ、サイクル特性等にも優れる複合固体電解質であることを見出した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエーテル共重合体と無機固体電解質とを少なくとも含み、
ナノインデンテーション法によるヤング率測定(押し込み深さ0nm~10000nm)において、ヤング率の最小値(E
MIN
)と押し込み深さ10000nmにおけるヤング率(E
10000
)との比率(E
10000
/E
MIN
)が1.10~2.50である複合固体電解質。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記複合固体電解質100質量部に対し、前記ポリエーテル共重合体が2~20質量部含有する請求項1に記載の複合固体電解質。
【請求項3】
前記ポリエーテル共重合体が、
式(1):
TIFF
2025110603000011.tif
18
25
[式中、Rは-CH
2
O(CR
1
R
2
R
3
)である。R
1
、R
2
、R
3
は水素原子または-CH
2
O(CH
2
CH
2
O)nR
4
であり、nおよびR
4
はR
1
、R
2
、R
3
の間で異なっていてもよい。R
4
は炭素数1~12のアルキル基または、アリール基であり、nは0~12の整数である。]
で示される単量体から誘導される繰り返し単位2~50モル%、及び
式(2):
TIFF
2025110603000012.tif
16
29
で示される単量体から誘導される繰り返し単位40~97モル%、及び
式(3):
TIFF
2025110603000013.tif
16
37
[式中、R
5
はエチレン性不飽和基を有する基である。]
で示される単量体から誘導される繰り返し単位0.1~20モル%を有するポリエーテル共重合体である請求項1に記載の複合固体電解質。
【請求項4】
請求項1に記載の複合固体電解質、負極および正極とで少なくとも構成される全固体電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池用複合固体電解質に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
二次電池は、あらゆる産業の中で大小さまざまな形で利用されている。現在最も普及している液系リチウムイオン二次電池において、携帯電話などで、小型軽量化による高性能化が進んでいるが、エネルギー密度の低下や充放電の繰り返しによる容量低下が課題となっている。また、ハイブリッド車などに搭載される大型の液系リチウムイオン二次電池においては、電解液の漏洩による火災などのリスクが残されており、近年では、これらの課題を解決すべく全固体リチウムイオン二次電池の材料開発が盛んに行われている。
【0003】
全固体リチウムイオン二次電池は、電解液を使用しないため、液漏れなどの心配がない一方、固体電解質が電池製造におけるプレス成形等にて、外圧によって固体電解質にひび割れ(クラック)が生じることが課題となっていた。
【0004】
当該課題に対し、特許文献1には、リチウムイオン伝導性を有し、かつ、構成元素としてLi、PおよびSを含む粉末状の硫化物系無機固体電解質材料であって、25℃、アルゴン雰囲気下で測定される安息角が57°以上70°以下である硫化物系無機固体電解質材料が提案されており、この硫化物系無機固体電解質材料がクラック発生を抑制できるとしている。
【0005】
また、特許文献2においては、イオン伝導性を有する安定化ジルコニアを固体電解質層100体積%中、9.8体積%以上、24.0体積%以下とすることで、外力が加わった場合に割れの発生を抑制することができる固体電解質層及びそれを用いた全固体電池を提供することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-064615号公報
特開2020-098710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らの検討によれば、無機粒子同士の結着性は低いため、無機固体電解質層を成形できたとしてもひび割れ(クラック)については、解決すべき重要な課題であることは明らかであった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、クラックの発生が抑制された複合固体電解質を提供するものである。詳細には、無機固体電解質とポリエーテル共重合体を少なくとも含む複合固体電解質であり、外圧に対して十分な耐久性、柔軟性を有し、かつ、サイクル特性等にも優れる複合固体電解質を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するために検討を重ねた結果、エチレンオキシド由来の構成単位を有するポリエーテル共重合体と無機固体電解質を含み、かつ、ナノインデンテーション法によるヤング率測定において、ヤング率の最小値(E
MIN
)と押し込み深さ10000nmにおけるヤング率(E
10000
)との比率(E
10000
/E
MIN
)が特定範囲である複合固体電解質が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成することに至った。すなわち本発明は以下に関する。
【0010】
項1 ポリエーテル共重合体と無機固体電解質とを少なくとも含み、
ナノインデンテーション法によるヤング率測定(押し込み深さ0nm~10000nm)において、ヤング率の最小値(E
MIN
)と押し込み深さ10000nmにおけるヤング率(E
10000
)との比率(E
10000
/E
MIN
)が1.10~2.50である複合固体電解質。
項2 前記複合固体電解質100質量部に対し、前記ポリエーテル共重合体が2~20質量部含有する項1に記載の複合固体電解質。
項3 前記ポリエーテル共重合体が、
式(1):
TIFF
2025110603000001.tif
18
25
[式中、Rは-CH
2
O(CR
1
R
2
R
3
)である。R
1
、R
2
、R
3
は水素原子または-CH
2
O(CH
2
CH
2
O)nR
4
であり、nおよびR
4
はR
1
、R
2
、R
3
の間で異なっていてもよい。R
4
は炭素数1~12のアルキル基または、アリール基であり、nは0~12の整数である。]
で示される単量体から誘導される繰り返し単位2~50モル%、及び
式(2):
TIFF
2025110603000002.tif
16
29
で示される単量体から誘導される繰り返し単位40~97モル%、及び
式(3)
TIFF
2025110603000003.tif
16
37
[式中、R
5
はエチレン性不飽和基を有する基である。]
で示される単量体から誘導される繰り返し単位0.1~20モル%を有するポリエーテル共重合体である項1に記載の複合固体電解質。
項4 項1に記載の複合固体電解質、負極および正極とで少なくとも構成される全固体電池。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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