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公開番号2025116597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011109
出願日2024-01-29
発明の名称防音積層体とその製造に用いる遮音膜、および遮音膜シート
出願人株式会社麗光
代理人
主分類G10K 11/162 20060101AFI20250801BHJP(楽器;音響)
要約【課題】薄膜でかつ、防音性を測定する箇所によって防音性にバラツキが生じず、常に所望の防音性を発揮する遮音膜及びそれを使用した防音積層体並びに防音積層体の製造に適した遮音膜シートを提供する。
【解決手段】防音積層体11は、少なくとも、樹脂、金属粒子及びセルロースナノファイバーを含有することを特徴とする遮音膜2と、吸音体4と、を含み、吸音体4の両面に遮音膜2が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、樹脂、金属粒子、セルロースナノファイバーを含有することを特徴とする遮音膜
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
少なくとも、1層以上の吸音材と、2層以上の遮音膜が形成されている防音積層体であって、
1層以上の吸音材を含む吸音体の両面に遮音膜が形成されている構造を少なくとも有し、かつ、遮音膜が請求項1に記載の遮音膜であることを特徴とする防音積層体
【請求項3】
基材上に、少なくとも、請求項1に記載の遮音膜が形成された遮音膜シート

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は遮音膜、遮音膜シート、および、防音積層体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、防音性(音の透過を防ぐ作用)を有する防音材料として、遮音性(音を反射させ透過させない作用)を有する遮音材料や吸音性(音の運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減衰させる作用)を有する吸音材料を用いた防音材料が開発されてきている。例えば、遮音材料として、鋼板のような高比重の重量材を用いた遮音シートがあった、また吸音材料として、樹脂中に発泡剤を添加して発泡させたクッション性を有する多孔質吸音材料などがあった。あるいはこれらの遮音材料と吸音材料を組み合わせた防音材料が知られている。これらの防音材料は建築物の壁面や、自動車などの移動体、あるいは電子機器等に用いられている。
【0003】
しかしながら、従来の遮音材料を用いて十分な防音性を得ようとする場合、質量則に従い、重量材を用いなければ十分な防音性が得られないことがあった。また、従来の多孔質吸音材料のみでは十分な防音性を得られないことがあった。特に近年、電気自動車の普及に伴い、エネルギー効率の改善のため、車両の軽量化が求められている。自動車の軽量化に伴い、遮音性を有する鋼板を重量の観点から、より軽量の防音材料に置換するという要望がある。さらには設計自由度の観点から、立体的な形状に追従する柔軟性を備えた防音材料であることが好ましいとされる。
【0004】
そして、特許文献1には、遮音板、制振材等に用いられる、紙、布、不織布、金属箔、樹脂シートのいずれか1種から形成される第1シート部材と、有機バインダーに金属粉末を混合してシート状に形成した第2シート部材(遮音膜)とを一体結合した防音シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7―266488
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の防音シートは、鋼板よりも軽量であり、一定の防音性を発揮するものであったが、第2シート部材(遮音膜)を軽量化のため、より薄膜とする場合には、従来の圧延等によりシート化する方法では均一な厚さとすることが困難であった。また、有機バインダーに金属粒子のみを混合して圧延する場合、金属粒子が局在する場合があった。他に、遮音膜を薄膜化するための方法としては、希釈溶剤を加えて塗布法により、遮音膜を形成する方法がある。しかし、塗布法であっても、金属粒子が樹脂中で沈殿し、遮音膜中に金属粒子が均一に分散されない欠点、均一な厚さで形成することができない欠点、あるいは、遮音膜中に金属粒子が存在しない状態で形成される場合があるという欠点があった。そのため、得られた遮音膜は、防音性を測定する箇所によって防音性にバラツキが生じ、常に所望の防音性を発揮するものとならない欠点があった。本発明は、薄膜でかつ、防音性を測定する箇所によって防音性にバラツキが生じず、常に所望の防音性を発揮する防音膜、及びそれを使用した防音積層体、並びに防音積層体の製造に適した遮音膜シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の各態様からなる。すなわち、
(項1)
少なくとも、樹脂、金属粒子、セルロースナノファイバーを含有することを特徴とする遮音膜
【0008】
項1に記載の遮音膜を用いることで、遮音膜中にセルロースナノファイバーを含有することにより、金属粒子が遮音膜中に均一に安定して分散し、遮音性を遮音膜にバラツキなく付与することができ、さらにロールトゥロール方式での連続加工が可能となる。したがって、本発明の遮音膜は生産性に優れる。本発明の遮音膜を用いることで、後述する本発明の防音積層体に、遮音膜による遮音性を容易に付与することができ、吸音体の吸音性と相まって、防音積層体の防音性をより向上させることができる。
【0009】
(項2)
少なくとも、1層以上の吸音材と、2層以上の遮音膜が形成されている防音積層体であって、1層以上の吸音材を含む吸音体の両面に遮音膜が形成されている構造を少なくとも有し、かつ、遮音膜が項1に記載の遮音膜であることを特徴とする防音積層体
【0010】
項2に記載の防音積層体を用いることで、吸音材に優れた遮音性を付与することができ、防音積層体の防音性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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