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公開番号2025102528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220034
出願日2023-12-26
発明の名称鍵盤装置および押鍵情報の検出方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10H 1/34 20060101AFI20250701BHJP(楽器;音響)
要約【課題】変位部材を小型化しつつ、押鍵情報を精度良く検出できる鍵盤装置および押鍵情報の検出方法を提供すること。
【解決手段】被検出部82の曲面部82aに比べて平面部82bの曲率が小さいので、被検出部82が回転軸90を中心にした単一の円弧状である場合に比べ、アフタータッチの演奏領域でコイル100と被検出部82(平面部82b)との距離を近付けることができる。これにより、変位部材8(コイル100)を大型化することなく、ダイナミックレンジを広げる(アフタータッチの演奏領域でセンサ出力値を大きく減少させる)ことができる。よって、変位部材8を小型化しつつ、アフタータッチを精度良く検出できる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
スケール方向に並ぶ複数の鍵と、前記鍵の揺動に連動して回転する変位部材と、前記変位部材の外周面に設けられ、導電性を有する被検出部と、前記被検出部と対面し、磁界を生じさせるコイルと、を備え、
前記被検出部は、前記変位部材の回転方向における前方側に位置する曲面状の第1被検出部と、前記回転方向における前記第1被検出部の後方側に連なり、前記第1被検出部よりも曲率が小さい第2被検出部と、から少なくとも構成されることを特徴とする鍵盤装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記被検出部は、磁界の変化に応じて渦電流を発生可能な性質を有することを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項3】
前記被検出部は、金属製であることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項4】
押鍵時の前記鍵の揺動を規制する押鍵ストッパと、前記押鍵ストッパに前記鍵が接触した後、更に前記鍵が押し込まれた時の前記鍵の変位をアフタータッチとして検出する前記コイルと、を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項5】
前記第2被検出部は、平面状に形成されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項6】
アフタータッチの演奏領域において、前記第2被検出部と前記コイルとが略平行に対面することを特徴とする請求項5記載の鍵盤装置。
【請求項7】
押鍵前の初期位置において、前記第1被検出部が前記コイルと対面することを特徴とする請求項5記載の鍵盤装置。
【請求項8】
前記鍵および前記変位部材のいずれか一方は、前記スケール方向に突出するガイドピンを備え、前記鍵および前記変位部材の他方は、前記ガイドピンがスライド可能に挿入される溝を備え、
前記ガイドピンが前記溝から外された場合に、前記変位部材の変位を規制することによって前記第2被検出部と前記コイルとの接触を規制する規制部材を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項9】
スケール方向に並ぶ複数の鍵と、前記鍵の揺動に連動して回転する変位部材と、前記変位部材の外周面に設けられ、導電性を有する被検出部と、前記被検出部と対面し、磁界を生じさせるコイルと、を備える鍵盤装置における前記鍵の押鍵情報の検出方法であって、
前記変位部材の回転方向における前方側に位置する曲面状の第1被検出部と、前記回転方向における前記第1被検出部の後方側に連なり、前記第1被検出部よりも曲率が小さい第2被検出部と、から少なくとも構成される前記被検出部を前記コイルに対して相対変位させることにより、前記鍵の押鍵情報を検出することを特徴とする押鍵情報の検出方法。
【請求項10】
前記被検出部は、磁界の変化に応じて渦電流を発生可能な性質を有することを特徴とする請求項9記載の押鍵情報の検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤装置および押鍵情報の検出方法に関し、特に、変位部材を小型化しつつ、押鍵情報を精度良く検出できる鍵盤装置および押鍵情報の検出方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
押鍵の深さや速度など(以下「押鍵情報」という。)を非接触式のセンサで検出する技術が知られている。例えば特許文献1には、磁場を発生させるコイル57(センサ)を基板56に形成する一方、コイル57と対面する金属板55(被検出部)を鍵41に固定する技術が記載されている。この技術によれば、押鍵時のコイル57に対する金属板55の相対変位によってコイル57に流れる電流(磁界)が変化するので、その電流の変化に基づいて押鍵情報を検出できる。
【0003】
この種の鍵盤装置において、本願出願人は、図12に示す発明について特許出願をしている(本願出願時において未公開の特許文献2)。図12は、従来の鍵盤装置301の断面図である。
【0004】
図12に示すように、従来技術の鍵盤装置301は、ホルダー10に回転可能に支持された変位部材207(被検出部品)を鍵202の揺動に連動させるものである。変位部材207の下面には非磁性金属製の被検出部208が設けられており、押鍵や離鍵時の鍵202の揺動に伴い、コイル90と対面する領域への被検出部208の侵入量が変化する。この侵入量の変化に伴うセンサ出力値の増減に基づいて押鍵情報が検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平03-048295号公報(例えば、第9頁左上欄第7~18行、第29図)
PCT/JP2022/032673(例えば、図11,14)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の技術のようなセンサ出力値に基づく押鍵情報を精度良く検出するためには、押鍵前のセンサ出力値と、押鍵後のセンサ出力値との差が大きいことが好ましい。このような出力値の差を大きくするために変位部材207(コイル90)を大型化すると、鍵盤装置の大型化やコスト増に繋がるという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、変位部材を小型化しつつ、押鍵情報を精度良く検出できる鍵盤装置および押鍵情報の検出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために本発明の鍵盤装置は、スケール方向に並ぶ複数の鍵と、前記鍵の揺動に連動して回転する変位部材と、前記変位部材の外周面に設けられ、導電性を有する被検出部と、前記被検出部と対面し、磁界を生じさせるコイルと、を備え、前記被検出部は、前記変位部材の回転方向における前方側に位置する曲面状の第1被検出部と、前記回転方向における前記第1被検出部の後方側に連なり、前記第1被検出部よりも曲率が小さい第2被検出部と、から少なくとも構成される。
【0009】
本発明の押鍵情報の検出方法は、スケール方向に並ぶ複数の鍵と、前記鍵の揺動に連動して回転する変位部材と、前記変位部材の外周面に設けられ、導電性を有する被検出部と、前記被検出部と対面し、磁界を生じさせるコイルと、を備える鍵盤装置における前記鍵の押鍵情報の検出方法であって、前記変位部材の回転方向における前方側に位置する曲面状の第1被検出部と、前記回転方向における前記第1被検出部の後方側に連なり、前記第1被検出部よりも曲率が小さい第2被検出部と、から少なくとも構成される前記被検出部を前記コイルに対して相対変位させることにより、前記鍵の押鍵情報を検出する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の鍵盤装置の断面図である。
白鍵および変位部材を取り外した状態を示す鍵盤装置の分解斜視図である。
ホルダーの斜視図である。
(a)は、連動部材のガイドピンを変位部材の溝に挿入する前の状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、変位部材が自重で回転した様子を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
基板および固定部材を取り外した状態を示す鍵盤装置の分解斜視図である。
(a)は、図5の矢印VIa方向視における鍵盤装置の側面図であり、(b)は、ホルダー及び固定部材に基板を取り付ける様子を示す鍵盤装置1の側面図である。
(a)は、図1の状態から白鍵が押鍵された押鍵途中の状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図7(a)の状態から更に押鍵された白鍵が押鍵ストッパに接触した状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
(a)は、図7(b)の状態から白鍵が更に押し込まれた状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、図8(b)は、白鍵2aのストローク量とセンサ出力値との関係を示すグラフである。
(a)は、図7(b)のIXa-IXa線における鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図8(a)のIXb-IXb線における鍵盤装置の部分拡大断面図である。
第2実施形態における鍵盤装置の断面図である。
(a)は、図10のXIa部分を拡大した鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図11(a)の状態からアフタータッチの終端位置まで白鍵が押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
従来の鍵盤装置301の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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