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公開番号
2025098293
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025062468,2021172612
出願日
2025-04-04,2021-10-21
発明の名称
栄養組成物
出願人
森永乳業株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
A23L
33/10 20160101AFI20250624BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】腸内細菌叢においてビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進する技術を提供する。
【解決手段】オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)。前記オリゴ糖は、ヒトミルクオリゴ糖が好ましい。前記栄養組成物において、β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)は好ましくは5以上であり、δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)は好ましくは8.8以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、
前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オリゴ糖及びトコフェロールを含有する栄養組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
乳幼児の腸内細菌叢ではビフィドバクテリウム属細菌が最優勢であることが知られている。ビフィドバクテリウム属細菌は、健康なヒトの小腸下部から大腸に棲息する絶対嫌気性の菌であり、整腸作用や免疫調節作用などにより宿主の健康の維持に重要な役割を果たすことが広く知られている(非特許文献1)。そのため、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する食品を開発することは、乳幼児の健康を維持する上で重要である。
【0003】
近年、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖には特に糖源が重要であるとされ、各種オリゴ糖そのものや、各種オリゴ糖と他の成分とを組み合わせた糖源は、いわゆる「プレバイオティクス」としての利用が提案されている。
【0004】
オリゴ糖のうち、ヒトの初乳に含まれる多種類のオリゴ糖の総称であるヒトミルクオリゴ糖(以下、HMOとも記す)についても、種々研究されている。ヒトミルクオリゴ糖は、初乳では、22~24g/L、常乳では、12~13g/L含まれると算出されており、母乳においてラクトース、脂質に次ぐ3番目の固形分である。ヒトミルクオリゴ糖は感染防御作用や免疫調節作用等を有することが知られており、また、乳児の腸内のビフィドバクテリウム属細菌に選択的に利用されそれらの増殖を促進することも報告されている(特許文献1)。
【0005】
また、乳幼児用の栄養組成物に配合する成分としてトコフェロールが注目されており、α-トコフェロールがビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させることが報告されている(特許文献2)。
また、特許文献3には、ヒトミルクオリゴ糖の1つである2’-フコシルラクトースとα-トコフェロールとを含有する組成物が開示されており、かかる組成物が認知、学習、及び記憶の少なくとも1つを改善する作用を有することが記載されている。
なお、α-トコフェロール以外の他のトコフェロールのアイソフォームについては上述したような知見はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6129821号
国際公開第2018-237149号パンフレット
国際公開第2016-86151号パンフレット
【非特許文献】
【0007】
T. Urashima et al., Milk Science Vol.56, No.4, 2008
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、腸内細菌叢においてビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ヒトミルクオリゴ糖等
のオリゴ糖と、α-トコフェロール以外のトコフェロールのアイソフォームとを組み合わせることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進させられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)である。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)は、好ましくは5以上であり、より好ましくは10以上である。
本発明の栄養組成物において、δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)は、好ましくは8.8以下であり、より好ましくは3.9以下である。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の含有量に対する、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの総含有量の質量比は、好ましくは0.001~0.2である。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの組成物全体に対する総含有量は、好ましくは0.0002~0.1質量%である。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の組成物全体に対する含有量は、好ましくは0.05~10質量%である。
本発明の栄養組成物において、前記オリゴ糖は、好ましくは糖残基の数が3個以上5個以下であるものである。また、前記オリゴ糖は、好ましくはヒトミルクオリゴ糖であり、より好ましくはラクト-N-ネオテトラオース(LNnTとも記す)、ラクト-N-テトラオース(LNTとも記す)、2’-フコシルラクトース(2’-FLとも記す)、3’-シアリルラクトース(3’-SLとも記す)、6’-シアリルラクトース(6’-SLとも記す)、ジフコシルラクトース(DFLとも記す)、及び3-フコシルラクトース(3-FLとも記す)からなる群から選択される一種又は二種以上を含む。
本発明の栄養組成物は、ビフィドバクテリウム属細菌増殖促進用途に好適であり、前記ビフィドバクテリウム属細菌は、好ましくはビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ロンガムからなる群から選択される一種又は二種以上である。
本発明の栄養組成物は、さらにビフィドバクテリウム属細菌を含有することが好ましい。
本発明の栄養組成物は、調製乳であることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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