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公開番号
2025098588
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214824
出願日
2023-12-20
発明の名称
分離起点形成方法及び分離方法
出願人
株式会社ディスコ
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H01L
21/304 20060101AFI20250625BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】分離不良を抑制することができること。
【解決手段】分離起点形成方法は、インゴットを保持ユニットで保持し該第1面を露出させる保持ステップ301と、インゴットの第1面においてFacet領域を設定する特定領域設定ステップ304と、集光点をインゴットの内部に位置づけた状態でレーザビームを第1面に向かって照射しつつ集光点をインゴットに対してX軸方向に相対移動させインゴットの内部に帯状の改質部を形成する加工送りと、加工送りの後に集光点をインゴットに対してY軸方向に相対移動させるインデックス送りとを繰り返すことでインゴットの内部に剥離層を形成するレーザ加工ステップ305とを備え、レーザ加工ステップ305では、Facet領域において隣接する改質部の間隔が、非Facet領域において隣接する改質部の間隔よりも狭い間隔に設定される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離するための分離起点を被加工物内部に形成する分離起点形成方法であって、
被加工物を保持ユニットで保持して該第1面を露出させる保持ステップと、
該保持ステップを実施する前または後に、被加工物の該第1面において特定領域を設定する特定領域設定ステップと、
該保持ステップと該特定領域設定ステップとを実施した後、レーザビームの集光点を被加工物の内部に位置づけた状態で該レーザビームを該第1面に向かって照射しつつ該集光点を被加工物に対して加工送り方向に相対移動させ被加工物の内部に帯状の改質部を形成する加工送りと、該加工送りの後に該集光点を被加工物に対して該加工送り方向に直交するインデックス送り方向に相対移動させるインデックス送りと、を繰り返すことで被加工物の内部に複数の改質部を形成し被加工物内部に該複数の改質部を含む分離起点を形成するレーザ加工ステップと、を備え、
該レーザ加工ステップでは、該特定領域において隣接する該改質部の間隔が、特定領域外において隣接する該改質部の間隔よりも狭い間隔に設定される、分離起点形成方法。
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【請求項2】
該レーザ加工ステップは、
該加工送り方向において被加工物の外周縁の一端から他端まで該レーザビームを照射しつつ該集光点を相対移動させた後、該インデックス送り方向に該集光点を相対移動させることを繰り返す第1サブステップと、
該第1サブステップの前または後に、該加工送り方向において該特定領域の一端から他端まで該レーザビームを照射しつつ該集光点を相対移動させた後、該インデックス送り方向に該集光点を相対移動させることを繰り返す第2サブステップと、を有し、
該第1サブステップと該第2サブステップとでは該インデックス送り方向において異なる位置に該レーザビームが照射される、請求項1に記載の分離起点形成方法。
【請求項3】
該第1サブステップと該第2サブステップでは該インデックス送り方向に該集光点を同一のインデックス量で相対移動させる請求項2に記載の分離起点形成方法。
【請求項4】
該特定領域設定ステップでは、被加工物の光学特性に基づいて該特定領域を設定する、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の分離起点形成方法。
【請求項5】
第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離する分離方法であって、
被加工物を保持ユニットで保持して該第1面を露出させる保持ステップと、
該保持ステップを実施する前または後に、被加工物の該第1面において特定領域を設定する特定領域設定ステップと、
該保持ステップと該特定領域設定ステップとを実施した後、レーザビームの集光点を被加工物の内部に位置づけた状態で該レーザビームを該第1面に向かって照射しつつ該集光点を被加工物に対して加工送り方向に相対移動させ被加工物の内部に帯状の改質部を形成する加工送りと、該加工送りの後に該集光点を被加工物に対して該加工送り方向に直交するインデックス送り方向に相対移動させるインデックス送りと、を繰り返すことで被加工物の内部に複数の改質部を形成し被加工物内部に該複数の改質部を含む分離起点を形成するレーザ加工ステップと、
該レーザ加工ステップを実施した後、該分離起点から被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離する分離ステップと、を備え、
該レーザ加工ステップでは、該特定領域において隣接する該改質部の間隔が、特定領域外において隣接する該改質部の間隔よりも狭い間隔に設定される、分離方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を第1面側と第2面側とに分離するための分離起点を形成する分離起点形成方法及び分離方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、SiC(炭化ケイ素)単結晶やシリコンからなるインゴットやウエーハにレーザビームを照射して内部に分離起点を形成した後ウエーハを分離する方法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-049161号公報
特開2011-060862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、SiC単結晶には成長過程において成長モードが異なるファセット領域と非ファセット領域とが形成される。ファセット領域は非ファセット領域に比べてエネルギーの吸収率が高い。従って、ファセット領域では集光点に到達するレーザビームの強度は非ファセット領域よりも弱くなり、ファセット領域において十分な分離層が形成されずに分離不良が生じるおそれもあり改善が切望されている。
【0005】
本発明の目的は、分離不良を抑制することができる分離起点形成方法及び分離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分離起点形成方法は、第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離するための分離起点を被加工物内部に形成する分離起点形成方法であって、被加工物を保持ユニットで保持して該第1面を露出させる保持ステップと、該保持ステップを実施する前または後に、被加工物の該第1面において特定領域を設定する特定領域設定ステップと、該保持ステップと該特定領域設定ステップとを実施した後、レーザビームの集光点を被加工物の内部に位置づけた状態で該レーザビームを該第1面に向かって照射しつつ該集光点を被加工物に対して加工送り方向に相対移動させ被加工物の内部に帯状の改質部を形成する加工送りと、該加工送りの後に該集光点を被加工物に対して該加工送り方向に直交するインデックス送り方向に相対移動させるインデックス送りと、を繰り返すことで被加工物の内部に複数の改質部を形成し被加工物内部に該複数の改質部を含む分離起点を形成するレーザ加工ステップと、を備え、該レーザ加工ステップでは、該特定領域において隣接する該改質部の間隔が、特定領域外において隣接する該改質部の間隔よりも狭い間隔に設定されることを特徴とする。
【0007】
前記分離起点形成方法において、該レーザ加工ステップは、該加工送り方向において被加工物の外周縁の一端から他端まで該レーザビームを照射しつつ該集光点を相対移動させた後、該インデックス送り方向に該集光点を相対移動させることを繰り返す第1サブステップと、該第1サブステップの前または後に、該加工送り方向において該特定領域の一端から他端まで該レーザビームを照射しつつ該集光点を相対移動させた後、該インデックス送り方向に該集光点を相対移動させることを繰り返す第2サブステップと、を有し、該第1サブステップと該第2サブステップとでは該インデックス送り方向において異なる位置に該レーザビームが照射されても良い。
【0008】
前記分離起点形成方法において、該第1サブステップと該第2サブステップでは該インデックス送り方向に該集光点を同一のインデックス量で相対移動させても良い。
【0009】
前記分離起点形成方法において、該特定領域設定ステップでは、被加工物の光学特性に基づいて該特定領域を設定しても良い。
【0010】
本発明の分離方法は、第1面と該第1面の背面の第2面とを有した被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離する分離方法であって、被加工物を保持ユニットで保持して該第1面を露出させる保持ステップと、該保持ステップを実施する前または後に、被加工物の該第1面において特定領域を設定する特定領域設定ステップと、該保持ステップと該特定領域設定ステップとを実施した後、レーザビームの集光点を被加工物の内部に位置づけた状態で該レーザビームを該第1面に向かって照射しつつ該集光点を被加工物に対して加工送り方向に相対移動させ被加工物の内部に帯状の改質部を形成する加工送りと、該加工送りの後に該集光点を被加工物に対して該加工送り方向に直交するインデックス送り方向に相対移動させるインデックス送りと、を繰り返すことで被加工物の内部に複数の改質部を形成し被加工物内部に該複数の改質部を含む分離起点を形成するレーザ加工ステップと、該レーザ加工ステップを実施した後、該分離起点から被加工物を該第1面側と該第2面側とに分離する分離ステップと、を備え、該レーザ加工ステップでは、該特定領域において隣接する該改質部の間隔が、特定領域外において隣接する該改質部の間隔よりも狭い間隔に設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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