TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025101738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2024220285
出願日
2024-12-16
発明の名称
電動車両用バッテリー、冷却ユニット、及び冷却ユニット付きバッテリーケース
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/6556 20140101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】先行技術文献に開示された発明の技術的問題の少なくともひとつを解決することを課題とする。
【解決手段】バッテリーモジュール、前記バッテリーモジュールを収容するバッテリーケース、及び冷却ユニットを含み、前記冷却ユニットは、金属板と、前記金属板の片面上に積層された樹脂層と、を備える樹脂積層金属板からなり、冷媒流路となる凹部が形成され、前記冷却ユニットを前記バッテリーケースに前記樹脂層を介して接合した際に、前記樹脂層が前記冷媒流路の内面の少なくとも一部を構成する、電動車両用バッテリー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バッテリーモジュール、
前記バッテリーモジュールを収容するバッテリーケース、及び
前記バッテリーケースに取り付けられた冷却ユニット
を含み、
前記冷却ユニットは、金属板と、前記金属板の片面上に積層された樹脂層と、を備える樹脂積層金属板からなり、冷媒流路となる凹部が形成され、前記冷却ユニットを前記バッテリーケースに前記樹脂層を介して接合した際に、前記樹脂層が前記冷媒流路の内面の少なくとも一部を構成する、
電動車両用バッテリー。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記冷却ユニットが前記バッテリーケースの外側へ取り付けられている、請求項1に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項3】
前記冷却ユニットが前記バッテリーケースの内側へ取り付けられている、請求項1に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項4】
前記樹脂積層金属板の前記金属板と前記バッテリーモジュールとが直接接触している、請求項3に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項5】
前記バッテリーケースと接合された前記樹脂積層金属板の端部に沿って、当該端部から前記樹脂層が溢れ出た樹脂溢出部が形成されている、請求項1に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項6】
前記樹脂層が熱可塑性樹脂を含む層である、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項7】
前記金属板の熱伝導率が200W/m・K以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項8】
前記樹脂層の熱伝導率が0.1W/m・K以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項9】
前記金属板の比重が4.0以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリー。
【請求項10】
前記金属板の厚みが0.5~2.0mmである、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両用バッテリー、冷却ユニット、及び冷却ユニット付きバッテリーケースに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車(EV:Electric Vehicle)及び蓄電池電車等の動力源にバッテリーから供給される電力を用いる電動車両では、バッテリーの放電容量及び寿命の低下を抑制するため、熱管理が重要となる。
バッテリーの発熱を除去するため、冷却媒体が使われる。そのため、バッテリーを冷却するための冷却ユニットには、冷却媒体(冷媒)を流すための流路構造が必要となる。
【0003】
特許文献1には、バッテリーモジュールを収容するバッテリーケースと、前記バッテリーモジュールの下面と前記バッテリーケースの底板部の上面との間に配された冷却器と、前記冷却器の内部に形成され、前記冷却器の上壁部と下壁部とを連結する隔壁部と、前記冷却器の内部において、前記隔壁部で区画されることにより水平方向に並列するように形成され、冷却液を流動させる複数の整流路とを備えていることを特徴とするバッテリー用冷却装置が記載されている。
【0004】
特許文献2には、第1プレート(3a)及び第2プレート(3b)を備えたバッテリーパック(100)の温度管理用の熱交換プレート(1)であって、前記第1プレート(3a)及び前記第2プレート(3b)の少なくとも一方が、少なくとも1つのチャネル(30)を備え、前記第1プレート(3a)及び前記第2プレート(3b)は、前記チャネル(30)が伝熱流体用の通流回路の少なくとも1つのダクト(31)を部分的に画成するように、貼り合わされており、当該熱交換プレート(1)が、少なくとも1つの複合相変化材料(9)を更に備えていることを特徴とする熱交換プレート(1)が記載されている(図8)。
【0005】
特許文献3には、バッテリーを載置する載置部を有し、前記載置部の底部に溝が形成されたトレイと、前記溝を閉じて冷却液流路を画定するように前記トレイに接合されている閉鎖板と、前記トレイの前記載置部を密閉するトップカバーとを備える、電動車両用バッテリーケースが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-163741号公報
特開2016-040770号公報
特開2021-064448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されたバッテリー用冷却装置はバッテリーカバーと冷却ユニットとを別に構成しているが、部品点数及びスペース占有率が増加するという問題がある。
特許文献2に記載された熱交換プレートはバッテリーケースと一体化した冷却ユニットを構成するが、冷却水を流路に密閉させるためにガスケットを用いることから、部品点数が増加するという問題がある。
特許文献3に記載された電動車両用バッテリーケースはバッテリーケースと冷却ユニットを摩擦攪拌接合(FSW:Friction Stir Welding)を用いて接合して一体化しているが、バッテリーケースが樹脂製の場合はFSWでは接合できない。また、FSWの技術的制約から複雑な形状の接合面には適用できず、冷却ユニットの形状が制限される。
【0008】
本発明は上述した特許文献1~3に開示された発明の技術的問題の少なくともひとつを解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様は以下である。
[1] バッテリーモジュール、
前記バッテリーモジュールを収容するバッテリーケース、及び
前記バッテリーケースに取り付けられた冷却ユニット
を含み、
前記冷却ユニットは、金属板と、前記金属板の片面上に積層された樹脂層と、を備える樹脂積層金属板からなり、冷媒流路となる凹部が形成され、前記冷却ユニットを前記バッテリーケースに前記樹脂層を介して接合した際に、前記樹脂層が前記冷媒流路の内面の少なくとも一部を構成する、
電動車両用バッテリー。
[2] 前記冷却ユニットが前記バッテリーケースの外側へ取り付けられている、[1]に記載の電動車両用バッテリー。
[3] 前記冷却ユニットが前記バッテリーケースの内側へ取り付けられている、[1]に記載の電動車両用バッテリー。
[4] 前記樹脂積層金属板の前記金属板と前記バッテリーモジュールとが直接接触している、[3]に記載の電動車両用バッテリー。
[5] 前記バッテリーケースと接合された前記樹脂積層金属板の端部に沿って、当該端部から前記樹脂層が溢れ出た樹脂溢出部が形成されている、[1]~[4]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[6] 前記樹脂層が熱可塑性樹脂を含む層である、[1]~[5]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[7] 前記金属板の熱伝導率が200W/m・K以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[8] 前記樹脂層の熱伝導率が0.1W/m・K以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[9] 前記金属板の比重が4.0以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[10] 前記金属板の厚みが0.5~2.0mmである、[1]~[9]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[11] 前記樹脂層の厚みが0.05~0.2mmである、[1]~[10]のいずれかに記載の電動車両用バッテリー。
[12] 金属板と、前記金属板の片面上に積層された樹脂層と、を備える樹脂積層金属板からなり、冷媒流路となる凹部が形成された冷却ユニットであって、
前記冷却ユニットをバッテリーケースに前記樹脂層を介して接合した際に、前記樹脂層が前記冷媒流路の内面の少なくとも一部を構成する、
電動車両用バッテリーの冷却ユニット。
[13] バッテリーケース、及び
金属板と、前記金属板の片面上に積層された樹脂層と、を備える樹脂積層金属板からなり、冷媒流路となる凹部が形成された冷却ユニット
を含み、
前記冷却ユニットをバッテリーケースに前記樹脂層を介して接合した際に、前記樹脂層が前記冷媒流路の内面の少なくとも一部を構成する、
電動車両用バッテリーの冷却ユニット付きバッテリーケース。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上述した特許文献1~3に開示された発明の技術的問題の少なくともひとつを解決することができる。
例えば、部品点数及び占有スペースを削減でき、ガスケットを用いることなく冷却水を流路に密閉させることができ、かつ、バッテリーケースとの接合に摩擦撹拌接合を用いずバッテリーケースの冷却ユニット接合面が複雑な形状であってもよい、電動車両用バッテリーの冷却ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱ケミカル株式会社
組成物及び塗料組成物
1日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物及び樹脂成形体
1日前
三菱ケミカル株式会社
硬化性組成物、硬化物、積層体
5日前
三菱ケミカル株式会社
硬化性組成物、硬化物、積層体
5日前
三菱ケミカル株式会社
蛍光体、シンチレータ及び放射線検出器
5日前
三菱ケミカル株式会社
プリプレグおよびその製造方法、成形体
17日前
三菱ケミカル株式会社
ポリブチレンテレフタレートおよび成形品
3日前
三菱ケミカル株式会社
ポリブチレンテレフタレート及びその製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
食品中の微生物の増殖を抑制するための方法及び組成物
4日前
三菱ケミカル株式会社
化合物、組成物、膜、光電変換素子及びCMOSイメージセンサ
24日前
三菱ケミカル株式会社
二軸延伸フィルム
8日前
三菱ケミカル株式会社
窒化ホウ素凝集粉末、樹脂組成物、放熱シート及び半導体デバイス
1日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、フィルム及び多層構造体
1日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、高分子複合圧電体材料、高分子複合圧電体素子、センサーデバイス、インク
11日前
三菱ケミカル株式会社
ポリビニルアルコール系樹脂の分離方法、及びポリビニルアルコール系樹脂のリサイクル方法
10日前
三菱ケミカル株式会社
非水系電解液及びそれを用いたエネルギーデバイス
10日前
三菱ケミカル株式会社
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、粘着剤組成物及び粘着剤
23日前
三菱ケミカル株式会社
インクジェット印刷用紫外線硬化性水系インク、インクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物および印刷物
23日前
株式会社ExH
電流開閉装置
25日前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
23日前
レナタ・アーゲー
電池
1か月前
個人
鉄心用材料とその製造方法
1か月前
株式会社クオルテック
空気電池
1か月前
株式会社メルビル
ステージ
1か月前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
10日前
エイブリック株式会社
半導体装置
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
25日前
オムロン株式会社
電磁継電器
26日前
矢崎総業株式会社
電線
5日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
23日前
続きを見る
他の特許を見る