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公開番号
2025102324
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219681
出願日
2023-12-26
発明の名称
光学素子及び光学素子の検査方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250701BHJP(光学)
要約
【課題】検査が簡易であり、歩留まりを向上できる光学素子を提供する。
【解決手段】ロール状の光学素子であって、前記光学素子は、ロールの長さ方向と直交する方向である第1の方向と、前記ロールの長さ方向と平行な方向である第2の方向とを有し、前記光学素子は、基材、配向層及び液晶層をこの順に有し、前記配向層の前記液晶層側の面は、第1の配向領域と、前記第1の配向領域の前記第2の方向側に配置された第2の配向領域と、を組み合わせた複合領域を有し、前記複合領域内において、前記第1の配向領域の任意の箇所から前記第2の方向への延長線上には、前記第2の配向領域が配置され、前記複合領域は前記第2の方向に複数配置され、前記光学素子は所定の機能を有し、前記所定の機能は、前記第1の配向領域に対応する領域により発現され、前記第2の配向領域に対応する領域は前記所定の機能を発現しないダミー領域である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光学素子を巻き取ったロール状の光学素子であって、
前記光学素子は、ロールの長さ方向と直交する方向である第1の方向と、前記ロールの長さ方向と平行な方向である第2の方向とを有し、
前記光学素子は、基材、配向層及び液晶層をこの順に有し、
前記配向層の前記液晶層側の面は、第1の配向領域と、前記第1の配向領域の前記第2の方向側に配置された第2の配向領域と、を組み合わせた複合領域を有し、
前記複合領域内において、前記第1の配向領域の任意の箇所から前記第2の方向への延長線上には、前記第2の配向領域が配置され、
前記複合領域は前記第2の方向に複数配置され、
前記光学素子は所定の機能を有し、
前記所定の機能は、前記第1の配向領域に対応する領域により発現され、
前記第2の配向領域に対応する領域は前記所定の機能を発現しないダミー領域である、ロール状の光学素子。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第1の配向領域の前記第1の方向の長さをW1-1、前記第2の配向領域の前記第1の方向の長さをW2-1、と定義した際に、W1-1<W2-1である、請求項1に記載のロール状の光学素子。
【請求項3】
前記第1の配向領域は、前記配向層の前記液晶層側の面に複数の第1の凹部を有する領域であり、
前記第2の配向領域は、前記配向層の前記液晶層側の面に複数の第2の凹部を有する領域であり、
前記第2の凹部の延在方向と、前記第2の方向とが平行である、請求項1に記載のロール状の光学素子。
【請求項4】
前記第1の凹部の深さをD1、前記第2の凹部の深さをD2、と定義した際に、D1/D2が0.7以上1.3以下である、請求項3に記載のロール状の光学素子。
【請求項5】
前記第1の配向領域に対応する領域の液晶層は、遅相軸の向きが面内の一方向に沿って段階的に変化し、前記第2の配向領域に対応する領域の液晶層は、遅相軸の向きが一定である、請求項1に記載のロール状の光学素子。
【請求項6】
前記所定の機能が、前記第1の配向領域に対応する領域の液晶層の遅相軸の向きが面内の一方向に沿って段階的に変化することにより発現する機能である、請求項1に記載のロール状の光学素子。
【請求項7】
前記所定の機能が、下記(A1)の機能である、請求項6に記載のロール状の光学素子。
(A1)前記光学素子に、入射光として円偏光を入射させた際に、前記入射光を回折するとともに、前記入射光の位相を反転する機能。
【請求項8】
請求項1~7の何れかに記載のロール状の光学素子から、少なくとも1以上の複合領域を含むようにシート状の光学素子を切り出した、シート状の光学素子。
【請求項9】
下記のロール状の光学素子の検査方法であって;
「光学素子を巻き取ったロール状の光学素子であって、
前記光学素子は、ロールの長さ方向と直交する方向である第1の方向と、前記ロールの長さ方向と平行な方向である第2の方向とを有し、
前記光学素子は、基材、配向層及び液晶層をこの順に有し、
前記配向層の前記液晶層側の面は、第1の配向領域と、前記第1の配向領域の前記第2の方向側に配置された第2の配向領域と、を組み合わせた複合領域を有し、
前記複合領域内において、前記第1の配向領域の任意の箇所から前記第2の方向への延長線上には、前記第2の配向領域が配置され、
前記複合領域は前記第2の方向に複数配置され、
前記光学素子は所定の機能を有し、
前記所定の機能は、前記第1の配向領域に対応する領域により発現され、
前記第2の配向領域に対応する領域は前記所定の機能を発現しないダミー領域である、ロール状の光学素子。」;
前記第2の配向領域の所定の光学特性の合格基準値を設定する第1の工程と、
前記ロール状の光学素子から、前記第2の配向領域の少なくとも一部を切り出し、前記所定の光学特性を測定する第2の工程と、
前記第2の工程の測定値が、前記第1の工程で設定した前記合格基準値を満たすか否かを判定する第3の工程、とを有する、ロール状の光学素子の検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子及び光学素子の検査方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
光の偏光状態を変化させたり、光の進行方向を変化させたりするため、光学素子が用いられる技術分野がある。
【0003】
上述した光学素子は、例えば、調光装置に用いられている。
また、近年、個人認証及び車両の自動運転において、光センサーを備えた装置の開発が進んでいる。光センサーを備えた装置としては、顔認証装置、LiDAR(light detection and ranging)等が挙げられる。このような光センサーを備えた装置にも、光学素子が用いられる場合がある。
【0004】
光学素子の構成としては、基材上に液晶層を備えた構成が知られている(特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2019-536100号公報
特開2022-147451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2等の光学素子は、製造効率を高めるため、ロールtoロールで製造する場合が多い。ロールtoロールで製造する光学素子は、基材上に、コーティング等の手段で液晶層を形成する。ロールtoロールで製造する光学素子は、歩留まりを向上するために、製造途中及び製造後に、液晶層が正常に形成されているか否かの検査が実施される。前述した検査は、通常は、全光線透過率及びヘイズ等の汎用の光学特性を測定することにより実施する。
【0007】
光学素子の中には、回折等の特殊な光学的機能を発現するものがある。回折等の特殊な光学的機能を発現する光学素子は、その特殊な光学的機能のため、全光線透過率及びヘイズ等の汎用の光学特性を測定できない場合がある。このため、従来の光学素子は、ロール全体の検査を簡易に実施できない場合があった。
【0008】
ロール状の光学素子を部分的に切り取り、切り取った部分を、特殊な光学的機能を測定可能な装置で測定すれば、ロール全体の検査を実施することはできる。しかし、特殊な光学的機能を測定可能な装置は、顧客のみが保有していたり、高価であったりするため、光学素子の製造者が前記装置を準備できない場合がある。また、ロール状の光学素子を部分的に切り取って検査する場合、切り取った面積に応じて歩留まりが低下する。
【0009】
本開示は、検査が簡易であり、かつ、歩留まりを向上できる、光学素子及び光学素子の検査方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、以下の[1]~[2]を提供する。
[1] 光学素子を巻き取ったロール状の光学素子であって、
前記光学素子は、ロールの長さ方向と直交する方向である第1の方向と、前記ロールの長さ方向と平行な方向である第2の方向とを有し、
前記光学素子は、基材、配向層及び液晶層をこの順に有し、
前記配向層の前記液晶層側の面は、第1の配向領域と、前記第1の配向領域の前記第2の方向側に配置された第2の配向領域と、を組み合わせた複合領域を有し、
前記複合領域内において、前記第1の配向領域の任意の箇所から前記第2の方向への延長線上には、前記第2の配向領域が配置され、
前記複合領域は前記第2の方向に複数配置され、
前記光学素子は所定の機能を有し、
前記所定の機能は、前記第1の配向領域に対応する領域により発現され、
前記第2の配向領域に対応する領域は前記所定の機能を発現しないダミー領域である、ロール状の光学素子。
(【0011】以降は省略されています)
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