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公開番号
2025102515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023220011
出願日
2023-12-26
発明の名称
ピッチコントロール剤
出願人
株式会社片山化学工業研究所
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
D21C
9/08 20060101AFI20250701BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】 クラフトパルプ製造工程において十分なピッチコントロール効果が得られる新たなピッチコントロール剤を提供する。
【解決手段】 本開示は、一態様として、クラフトパルプ製造工程におけるピッチコントロール剤であって、下記式(1)で表されるカチオン性単量体と下記式(2)で表される単量体との共重合体を有効成分として含有するピッチコントロール剤に関する。
【化1】
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特許請求の範囲
【請求項1】
クラフトパルプ製造工程におけるピッチコントロール剤であって、
下記式(1)で表されるカチオン性単量体と下記式(2)で表される単量体との共重合体を有効成分として含有するピッチコントロール剤。
TIFF
2025102515000012.tif
41
170
式(1)において、
R
1
は、水素原子又はメチル基であり、
R
2
及びR
3
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
Aは、メチレン基又はエチレン基であり、
R
4
は、水素原子又はフェニル基であり、
X
1-
は、陰イオンであり、
式(2)において、
R
5
は、水素原子又はメチル基であり、
R
6
は、アミド基又はフェニル基であり、
R
4
及びR
6
の一方は、フェニル基である。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
さらに、ジアリルジアルキルアンモニウム塩・(メタ)アクリルアミド共重合体を有効成分として含有する、請求項1に記載のピッチコントロール剤。
【請求項3】
クラフトパルプ製造工程において、下記式(1)で表されるカチオン性単量体と下記式(2)で表される単量体との共重合体を添加することを含む、ピッチコントロール方法。
TIFF
2025102515000013.tif
41
170
式(1)において、
R
1
は、水素原子又はメチル基であり、
R
2
及びR
3
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
Aは、メチレン基又はエチレン基であり、
R
4
は、水素原子又はフェニル基であり、
Xは、陰イオンであり、
式(2)において、
R
5
は、水素原子又はメチル基であり、
R
6
は、アミド基又はフェニル基であり、
R
4
及びR
6
の一方は、フェニル基である。
【請求項4】
さらに、ジアリルジアルキルアンモニウム塩・(メタ)アクリルアミド共重合体を添加することを含む、請求項3に記載のピッチコントロール方法。
【請求項5】
前記共重合体をパルプスラリーに添加する、請求項4に記載のピッチコントロール方法。
【請求項6】
前記パルプスラリーのpHは、9以上である、請求項5に記載のピッチコントロール方法。
【請求項7】
クラフトパルプの製造方法であって、
請求項3から6のいずれかに記載のピッチコントロール方法によりピッチコントロールを行うことを含む、製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ピッチコントロール剤、ピッチコントロール方法及びそれらを用いた紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、製紙工程においてはピッチによる障害が発生することが問題となっている。これを抑制及び/又は防止するために、様々な薬剤の開発が行われている。ピッチとは、木材、パルプ及び紙等から遊離した天然樹脂やガム物質、さらには紙及びパルプの製造工程で使用される添加剤等に由来する有機物を主体とする非水溶性の粘着物質のことをいう。
【0003】
ピッチは、通常、紙及びパルプの製造における工程水(例えば、パルプスラリーや白水等)の中においてコロイド状態で分散している。しかし、何らかの外的作用によりピッチが凝集して巨大化すると、ファンポンプ、配管内、チェスト、ワイヤー、フェルト及びロール等の製造装置類に付着して、汚れの原因や作業性の低下を引き起こす。また、製造装置類に付着してさらに巨大化したピッチが、紙やパルプに付着することで、汚点及び/又は欠点や断紙の原因となり、その結果、製品の品質や生産性の低下を引き起こす。
【0004】
このようなピッチ障害への対策方法としては、製造設備に薬剤(外添型ピッチコントロール剤)を接触させる方法、及びパルプスラリーに薬剤(内添型ピッチコントロール剤)を添加する方法等の様々な方法が提案されている。特許文献1は、パルプスラリーに分子量1000未満のアニオン性キレート剤を添加した後、ポリアミノアミド系又はポリアリルアミン系のカチオン性ポリマーを添加する方法を開示する。特許文献2は、非イオン界面活性剤、ホスホン酸化合物、有機スルホン酸化合物、及びアリルジアルキルアンモニウムクロライド-アクリルアミド共重合体等のカチオン性ポリマーを有効成分として含有する紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤を開示する。特許文献3は、製紙工程において、機械パルプを主体とする製紙原料中に、カチオン性単量体とアクリルアミドから構成される共重合体を添加する方法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-3178号公報
特開2020-45593号公報
特開2002-173893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
製紙工程は、一般には、木材や古紙といった原料からパルプ原料を得るためのパルプ化工程と、パルプ化工程で得られたパルプ原料に機械的処理や薬品等の添加などを行う紙料調成工程と、パルプのシート化を行う抄紙工程とを含む。
木材を原料とするパルプ化工程(パルプ製造工程)は、薬品を用いて化学的にパルプを取り出す方法(化学パルプ)と、木材を機械的にすりつぶしてパルプを得る方法(機械パルプ)とに大別される。化学パルプの一種であるクラフトパルプのパルプ化工程(パルプ製造工程)では、通常、蒸解工程、精選・洗浄工程、酸素脱リグニン工程、及び漂白工程がこの順番で行われる。すなわち、まず、木材チップを苛性ソーダ及び硫化ソーダの混合液で蒸解してチップ中の樹脂(リグニン)を溶解し、繊維分(パルプ)を取り出した後、パルプとリグニンとを分離し、分離したパルプ中の異物を精選し洗浄する。そして、洗浄したパルプを酸素とアルカリとによって処理して樹脂(リグニン)を除去(分解)し、最後に、薬品によるパルプの漂白が行われる。
【0007】
クラフトパルプ製造工程における蒸解工程は、アルカリ性薬剤の存在下で、高温かつ高圧下で行われることから、高温・高アルカリのパルプスラリーが排出される。このパルプスラリーの温度及びpHは、未晒パルプ洗浄工程、酸素脱リグニン工程、及び漂白工程等を経る過程で変化し得る。
【0008】
製紙工程においてピッチが凝集し粗大化する原因は、パルプスラリー等の用水環境、例えば、pH、温度、及び電気伝導度等が変化することに起因すると考えられている。このため、用水環境の変化の激しいクラフトパルプ製造工程では、従来の方法では、十分なピッチコントロール効果が得られないという問題がある。
【0009】
本開示は、クラフトパルプの製造工程における高pH条件下においても十分なピッチコントロール効果が得られる新たなピッチコントロール剤、及びピッチコントロール方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、一態様において、クラフトパルプ製造工程におけるピッチコントロール剤であって、下記式(1)で表されるカチオン性単量体と下記式(2)で表される単量体との共重合体を有効成分として含有するピッチコントロール剤に関する。
TIFF
2025102515000001.tif
41
170
式(1)において、
R
1
は、水素原子又はメチル基であり、R
2
及びR
3
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、Aは、メチレン基又はエチレン基であり、R
4
は、水素原子又はフェニル基であり、X
1-
は、陰イオンであり、
式(2)において、
R
5
は、水素原子又はメチル基であり、R
6
は、アミド基又はフェニル基であり、
R
4
及びR
6
の一方は、フェニル基である。
(【0011】以降は省略されています)
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