特許ウォッチ

公開番号2025107790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001223
出願日2024-01-09
発明の名称貯蔵庫
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類F25D 23/00 20060101AFI20250714BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】貯蔵室を適切に撮影する貯蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵庫は、ドアで開閉される貯蔵室を複数備える筐体1と、貯蔵室を撮影する撮影部(カメラユニット3)と、貯蔵室のドアがすべて閉の状態から、いずれかのドアが開かれたことに応じて、開からの経過時間を計時する計時部8aと、を備え、経過時間の計時に応じて、撮影部により撮影を実行し、計時部8aは、計時が開始した後に、他のドアが開閉されても計時をそのまま継続する。経過時間の計時に応じて撮影する際に、1つのドアが開かれている場合、撮影を実施し、複数のドアが開かれている場合、撮影を実施しない。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
ドアで開閉される貯蔵室を複数備える筐体と、
前記貯蔵室を撮影する撮影部と、
前記貯蔵室のドアがすべて閉の状態から、いずれかのドアが開かれたことに応じて、開からの経過時間を計時する計時部と、を備え、
前記経過時間の計時に応じて、前記撮影部により撮影を実行し、前記計時部は、計時が開始した後に、他のドアが開閉されても計時をそのまま継続する貯蔵庫。
続きを表示（約 740 文字）【請求項２】
前記経過時間の計時に応じて撮影する際に、１つのドアが開かれている場合、撮影を実施する
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項３】
前記経過時間の計時に応じて撮影する際に、複数のドアが開かれている場合、撮影を実施しない
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項４】
前記貯蔵庫は、
前記筐体の外側に設けられる照明部と、
前記筐体の内側に設けられる室内灯を有する第１貯蔵室と、
前記筐体の内側に室内灯を有さない第２貯蔵室と、を備え、
前記第１貯蔵室のドアが開かれた状態で撮影をする際に、前記室内灯を消灯し、前記照明部を点灯された状態で前記撮影部に撮影を行わせ、撮影後に前記室内灯を点灯させる
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項５】
前記貯蔵庫は、
前記筐体の外側に設けられる照明部と、
前記筐体の内側に設けられる室内灯を有する第１貯蔵室と、
前記筐体の内側に室内灯を有さない第２貯蔵室と、を備え、
前記第２貯蔵室のドアが開かれた状態で撮影をする際に、前記照明部を消灯させてから撮影し、その後に前記照明部を点灯させる
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項６】
前記貯蔵室のドアが開かれた後、同じ貯蔵室について複数回の撮影が行われた場合、撮影した最終画像をサーバに送付する
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。
【請求項７】
前記貯蔵室は、冷蔵室、冷凍室又は／かつ野菜室である
ことを特徴とする請求項１に記載の貯蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、貯蔵庫に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵庫の貯蔵室等をカメラで撮影する技術として、例えば、特許文献１に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献１には、冷蔵室の扉が開放されると、カメラの位置を確認し、カメラが第１の撮影位置にある場合にはそのままで、また、カメラが第１の位置以外にある場合には、モータ駆動してその位置まで移動させると同時に、カメラにより一定時間間隔Ｔ１（例えば、０．２秒）毎に冷蔵室内の撮影を開始することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－４２６２６号公報（段落００２１）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１によれば、野菜室、冷凍室等も、冷蔵室内を撮影する場合と同様な動作としているが、複数の貯蔵室の開閉のタイミングにより、撮影タイミングが煩雑になり、撮影がされているのかユーザにとって不安になる可能性がある。このように、複数の扉が開放された場合に、撮影のタイミングを確実にするために、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示に係る貯蔵庫は、ドアで開閉される貯蔵室を複数備える筐体と、前記貯蔵室を撮影する撮影部と、前記貯蔵室のドアがすべて閉の状態から、いずれかのドアが開かれたことに応じて、開からの経過時間を計時する計時部と、を備え、前記経過時間の計時に応じて、前記撮影部により撮影を実行し、前記計時部は、計時が開始した後に、他のドアが開閉されても計時をそのまま継続することとした。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の側面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の左右の冷蔵室ドアが開かれた状態の正面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の左右の冷蔵室ドアが開かれた状態の平面図である。
実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットを斜め下から見上げた場合の斜視図である。
実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの正面図である。
実施形態に係る冷蔵庫における図６ＡのII-II線矢視断面図である。
実施形態に係る冷蔵庫のシステム構成図である。
実施形態に係る冷蔵庫の各ドアが閉められた状態の模式的な側面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の下段冷凍室ドア及び野菜室ドアの両方が十分に引き出された状態の模式的な側面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の下段冷凍室ドアが十分に引き出されている一方、野菜室ドアは少しだけ引き出された状態の模式的な側面図である。
実施形態に係る冷蔵庫の制御部が実行する処理のフローチャートである。
実施形態に係るカメラユニットによる撮影と照明との関係を示す図である。
実施形態に係る撮影タイミングと画像選定の例を示す図である。
実施形態に係る撮影タイミングと画像選定の他の例を示す図である。
実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの撮影結果であって、画像処理が行われていない状態の例である。
実施形態に係る冷蔵庫のカメラユニットの撮影結果であって、画像処理が行われた状態の展開画像の例である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
本発明を実施するための形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、実施形態に係る冷蔵庫１００の正面図である。図１に示す冷蔵庫１００（貯蔵庫）は、食品等を低温で保存する機器であり、筐体１の他、冷蔵室ドア２１１，２１２等の各ドアと、カメラユニット３と、を備えている。筐体１は、鋼板製の外箱１１と、樹脂製の内箱１２（図３参照）と、の間に真空断熱材や発泡ウレタン等の断熱材（図示せず）が充填された構成になっている。また、筐体１には、複数の貯蔵室が設けられている。図１の例では、複数の貯蔵室として、上から順に、冷蔵室２１と、左右に並ぶ製氷室２２・上段冷凍室２３の他、下段冷凍室２４と、野菜室２５と、が設けられている。
【０００８】
また、冷蔵庫１００は、それぞれの貯蔵室に対応付けられる複数のドアとして、冷蔵室ドア２１１，２１２と、製氷室ドア２２１と、上段冷凍室ドア２３１と、下段冷凍室ドア２４１と、野菜室ドア２５１と、を備えている。冷蔵室ドア２１１，２１２は、筐体１の正面側の開口１０（図２参照）を塞ぐことで冷蔵室２１を形成する左右一対のフレンチ式ドアである。左側の冷蔵室ドア２１１は、左端のヒンジ２１１ａ（図４参照）の軸を中心として回動可能になっている。なお、右側の冷蔵室ドア２１２についても同様である。
【０００９】
残りのドアである製氷室ドア２２１、上段冷凍室ドア２３１、下段冷凍室ドア２４１、及び野菜室ドア２５１は、それぞれ、引出し式ドアになっている。これらの引出し式ドアは、冷蔵室ドア２１１，２１２よりも高さ位置が低くなっている。言い換えると、フレンチ式ドアである冷蔵室ドア２１１，２１２の方が、複数の引出し式ドアよりも高さ位置が高くなっている（引出し式ドアよりも冷蔵室ドア２１１，２１２の方がカメラユニット３やカメラＬＥＤ３１ｆとの距離が近くなっている）。
【００１０】
野菜室ドア２５１の後側（奥側）には、野菜室容器２５２（図８Ｂ参照）が設置されている。そして、野菜室ドア２５１と野菜室容器２５２とが一体で引き出されるようになっている（他の引出し式ドアも同様）。なお、引出し式ドアに対応する「貯蔵室」とは、その引出し式ドアと一体で引き出される容器の内部空間であるものとする。例えば、野菜室２５とは、野菜室ドア２５１と一体で引き出される野菜室容器２５２（図８Ｂ参照）の内部空間である。
（【００１１】以降は省略されています）

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