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公開番号2025110084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024003811
出願日2024-01-15
発明の名称ヒケの抑制された便ふた
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A47K 13/02 20060101AFI20250718BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】 本発明によれば、ヒケが抑制され、その上面が全体にわたり平坦である、美観に優れた便ふたの提供。
【解決手段】
便座に対して開閉可能に設けられて用いられる便ふたであって、結晶性樹脂を含んでなり、その閉状態において上方に露出するふた上面部と、下方に露出するふた下面部とからなり、前記ふた下面部には前記便座と当接するクッション部が接合されてなり、かつ前記クッション部が接合している領域に対向し、当該領域が投影される前記ふた上面部の表面の領域内の凹凸が、当該領域の周縁部との対比で、-32μm~72μmの範囲内にある便ふたは、ヒケが抑制され、その上面が全体にわたり平坦で、美観に優れたものとなる。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
便座に対して開閉可能に設けられて用いられる便ふたであって、
結晶性樹脂を含んでなり、
その閉状態において上方に露出するふた上面部と、下方に露出するふた下面部とからなり、
前記ふた下面部には前記便座と当接するクッション部が接合されてなり、かつ
前記クッション部が接合している領域に対向し、当該領域が投影される前記ふた上面部の表面の領域内の凹凸が、当該領域の周縁部との対比で、-32μm~72μmの範囲内にある、便ふた。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ふた下面部に、前記クッション部が接合される凹部を有し、当該凹部に前記クッション部の一部が埋設された構造である、請求項1に記載の便ふた。
【請求項3】
前記凹部の深さをT1とし、便ふた本体部の厚さをT2としたとき、T1/T2=0.08~0.26の関係を満たす、請求項1又は2に記載の便ふた。
【請求項4】
その最表層における結晶化度が50%以上であり、かつ前記最表層の前記結晶化度が、前記最表層から少なくとも深さ9.0μmまで保持される、請求項1又は2に記載の便ふた。
【請求項5】
結晶性樹脂が、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の便ふた。
【請求項6】
クッション部を有する便ふたの製造方法であって、
前記クッション部が配置されるインサート領域を有し、インサート成形によりクッション部を一体化した便ふたを成形することのできる金型、及び予め成形したクッション部を用意し、
前記クッション部を前記インサート領域に配置し、前記金型を樹脂の結晶化温度±10℃の範囲の温度に加熱し、
前記金型に、前記金型の温度以上の温度に加熱された樹脂を充填し、
前記金型温度を前記樹脂の結晶化温度±10℃の範囲に少なくとも20秒以上保持し、
その後、前記金型を冷却し、
前記金型から便ふたを得る
ことを含んでなる、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、便座と組み合わされた便ふたに関し、さらに詳しくは、便ふた表面が全体にわたり平坦である、美観に優れた便ふたに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
トイレ装置には一般に、便器の上に便座がおかれ、さらにその上に便ふたが開閉可能に設けられる。便ふたは、それが閉じられた状態では、トイレ装置の外観として目に触れる部材であり、その表面の美観は製品のイメージを決める重要な部分でもある。したがって、その平面は、例えば平滑かつ平坦であることが重要となる。
【0003】
便ふたには通常、便座と当接するクッション部が設けられている。このクッション部を便ふた本体に結合するために、いわゆるリブを設け、クッション部をはめ込むなどの手法が知られている(例えば、特開2021-83663号公報(特許文献1))。しかしながら、プラスチックの成型でしばしばみられるヒケが、クッション部の接合のためのリブを設けたことで発生することがあり、便ふたの場合、クッション部の裏側、すなわち便ふたの上面の外観不良を引き起こす恐れがある。
【0004】
一方、クッション部を便ふたに接合する方法として、便ふた金型にクッション部となる部材を予め置いて、射出成形するインサート成形と呼ばれる方法が提案されている(例えば、特開2018-68402号公報(特許文献2))。しかしながら、本発明者らの知る限りでは、便ふたの上面には依然としてヒトの目で認識可能な凹凸が観察されることがあり、改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-308601号公報
特開2021-137567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、今般、結晶性樹脂をインサート成形と組み合わせ、さらにクッション部の便ふた本体との位置関係を制御することで、便ふた上面におけるヒケの発生を効率よく抑制できることを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0007】
したがって、本発明は、ヒケが抑制され、その上面が全体にわたり平坦である、美観に優れた便ふたの提供をその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明による便ふたは、便座に対して開閉可能に設けられて用いられる便ふたであって、
結晶性樹脂を含んでなり、
その閉状態において上方に露出するふた上面部と、下方に露出するふた下面部とからなり、
前記ふた下面部には前記便座と当接するクッション部が接合されてなり、かつ
前記クッション部が接合している領域に対向し、当該領域が投影される前記ふた上面部の表面の領域内の凹凸が、当該領域の周縁部との対比で、-32μm~72μmの範囲内にあることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヒケが抑制され、その上面が全体にわたり平坦である、美観に優れた便ふたが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による便ふたを備えたトイレ装置の全体図である。
便ふた10を閉じた状態のトイレ装置10の全体図である。
クッション部が接合している領域に対向し、その領域が投影されるふた上面部の表面の領域14と、その周辺の拡大図である。
ふた上面部の表面の領域の凹凸プロファイルの測定方法の説明図である。
ふた上面部の表面の領域の凹凸プロファイルを模したグラフである。
便ふた10の下面部12に凹部が設けられ、そこにクッション部13が侵入した構成の便ふたの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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