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公開番号
2025110085
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024003812
出願日
2024-01-15
発明の名称
樹脂成型部材
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B29C
45/00 20060101AFI20250718BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】 表面の耐傷性に優れ、また光沢のある質感に優れた樹脂成型部材の提供。
【解決手段】
結晶性樹脂を含んでなる樹脂成型部材であって、無機フィラーをさらに含んでなる。そして、その表面の光沢がGs(20°)で35~75であることを特徴とする樹脂成型部材は、表面の耐傷性に優れ、また光沢のある質感に優れ、例えば質感は陶器の質感と類似するものとすることができ、陶器と組み合わせた便ふたやその付属機器の容器・カバーとされることで、一体性あるデザインとすることができる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性樹脂を含んでなる樹脂成型部材であって、
無機フィラーをさらに含んでなり、
その表面の光沢がGs(20°)で35~75である、樹脂成型部材。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
その最表層における結晶化度が50%以上であり、かつ前記最表層の前記結晶化度が、前記最表層から少なくとも深さ9.0μmまで保持される、請求項1に記載の樹脂成型部材。
【請求項3】
その表面の光沢がGs(20°)で40~65である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項4】
その表面の光沢がGs(60°)で70~89である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項5】
その表面の光沢がGs(60°)で75~89である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項6】
その表面のウェーブスキャンDOI測定装置によるDOI値が50~76である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項7】
前記DOI値が58~68である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項8】
無機フィラーの含有率が5~35質量%である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項9】
前記無機フィラーがガラス繊維又はマイカである、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
【請求項10】
結晶性樹脂が、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の樹脂成型部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐傷性及び光沢のある質感に優れた樹脂成型部材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂材料によってさまざまな成型部材が形成され、その表面は擦り傷などが付きにくいものであることに加え、その外観が重視される部材にあっては、光沢があるなどの質感が求められる。さらに、成型部材が他の部材、例えば陶器とともに組み合わせて用いられる場合、その外観が類似していることが、製品に一体性あるデザインをもたらし、製品価値を上げることができるので望ましい。
【0003】
耐傷性があり、また光沢に優れた樹脂としてユリア樹脂(尿素樹脂)がしばしば挙げられるが、寸法安定性や成形性、さらに材料コストにおいて、他の種類の樹脂に劣る場合がある。一方、価格や成形性において有利な樹脂(例えばポリプロピレン系の樹脂)は、耐傷性に劣る場合がある。そのような樹脂については、耐傷性を改善するため、ガラス繊維などの無機フィラーを混入して機械強度を高めること(特開2005-188182号公報(特許文献1))、あるいは、樹脂を結晶性とすることで硬度を挙げること(特開2021-137567号公報(特許文献2))などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-188182号公報
特開2021-137567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、今般、樹脂成型部材において、結晶性樹脂に無機フィラーを混入させることで、優れた表面の耐傷性に加え、光沢のある質感に優れた樹脂成型部材が得られることを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0006】
したがって、本発明は、表面の耐傷性に優れ、また光沢のある質感に優れた樹脂成型部材の提供をその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明による樹脂成型部材は、結晶性樹脂を含んでなる樹脂成型部材であって、無機フィラーをさらに含んでなる。そして、その表面の光沢がGs(20°)で35~75であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表面の耐傷性に優れ、また光沢のある質感に優れた樹脂成型部材が提供される。本発明による樹脂成型部材は、ユリア樹脂に劣らない耐傷性、さらに光沢ある美観を備え、それを比較的価格の安い樹脂により実現することができる点で有利である。さらに、その光沢は陶器の外観と類似するものとすることができ、陶器と組み合わせた製品、例えば便器とその便ふたとして組み合わせることで一体性あるデザインをもたらし、製品価値を上げることができるとの利点も得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
定義
表面光沢:Gs(20°)及びGs(60°)
本明細書において、表面光沢Gs(20°)及びGs(60°)は、JIS Z8741:鏡面光沢度-測定方法に準拠した測定方法において、20度鏡面光沢及び60度鏡面を意味する。すなわち、同測定方法において、入射角20度での光沢Gs(20°)及び入射角60度でのGs(60°)を意味する。
【0010】
ウェーブスキャンDOI測定装置によるDOI値
本明細書において用いた「ウェーブスキャンDOI測定装置によるDOI値とは、具体的には、BYK Gardner社製(ドイツ国)Wave-ScanDIO(オレンジピール測定装置)により測定されるDOI値であり、本装置は対象表面を、人間の目のように光学的に波長の明/暗パターンを測定する方法として知られている。このマイクロウェーブスキャンは、レーザーの点光源が試料表面に対する垂線から60°傾いた角度でレーザー光を照射し、検出器が前記垂線に対して反対の同角度の反射光を測定する。この装置は、レーザーの点光源を塗装試料面の上を移動させてスキャンすることで、反射光の明/暗を決められた間隔で一点ずつ測定し、試料表面の光学的プロファイルを検出できる。検出された光学的プロファイルは、周波数フィルターを通してスペクトル解析して、塗装などにおいては下地、内部、表面のストラクチャーを解析することができる。この装置の特性スペクトルは次のとおりである。
du:波長0.1mm以下
Wa:波長0.1~0.3mm
Wb:波長0.3~1mm
Wc:波長1~3mm
Wd:波長3~10mm
We:波長10~30mm
Sw:波長0.3~1.2mm
Lw:波長1.2~12mm
DOI:波長0.3mm以下
ここで、DOIはdu、Wa、Wbからなるパラメータで
DOI=f(du,Wa,Wb)
で表わされる。本発明にあっては、上記DOI値を用いる。
(【0011】以降は省略されています)
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