TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025110302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004157
出願日2024-01-15
発明の名称グリース組成物
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10M 169/06 20060101AFI20250718BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】耐摩耗性が良好なグリース組成物の提供。
【解決手段】基油(A)と、増ちょう剤(B)と、一般式(c-1)で表されるモリブテンアミン錯体(C)と、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)又は硫黄リン化合物(D2)とを含有するグリース組成物であって、前記モリブテンアミン錯体(C)の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%であり、前記ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)及び硫黄リン化合物(D2)の合計の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%である、グリース組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油(A)と、増ちょう剤(B)と、下記一般式(c-1)で表されるモリブテンアミン錯体(C)と、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)又は硫黄リン化合物(D2)とを含有するグリース組成物であって、
前記モリブテンアミン錯体(C)の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%であり、
前記ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)及び硫黄リン化合物(D2)の合計の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%である、グリース組成物。
TIFF
2025110302000007.tif
36
170
[式中、X、Y、及びZは、それぞれ独立に、3以下の整数であり、Rc

及びRc

は、それぞれ独立に、アルキル基又はアリール基である。]
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記増ちょう剤(B)は、ジイソシアネートとモノアミンとの反応で得られるジウレア化合物である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記基油(A)は、40℃動粘度が40mm

/s以上であり、
前記基油(A)は、合成油を含む、請求項1又は2に記載のグリース組成物。
【請求項4】
前記グリース組成物のちょう度は、190~240である、請求項1又は2に記載のグリース組成物。
【請求項5】
前記モノアミンは、シクロヘキシルアミン又はオクタデシルアミンである、請求項2に記載のグリース組成物。
【請求項6】
転動体の直径が10mm以下である転がり軸受に使用される、請求項1又は2に記載のグリース組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
グリースは、基油に親油性の強い固体の増ちょう剤を分散させて半固体状にした潤滑剤である。グリースは、潤滑油に比べ潤滑部に付着しやすく、流出しにくい。そのため、グリースを用いることにより、潤滑システムの機械構造を簡略化できる。また、グリースは、潤滑油に比べ漏れも少なくクリーンな環境を実現でき、補給間隔も潤滑油に比べ少なくすることが可能である。
グリースは、主に転がり軸受、すべり軸受、ボールネジ、直動ガイド、及び歯車等の機械要素の潤滑に用いられる。転がり軸受は、工作機械の主軸、鉄道車両の車両、自動車のオルタネータ等のエンジン補機、等速ジョイント、及びホイール等に幅広く用いられている。
【0003】
グリース組成物に求められる特性としては、潤滑性、耐摩耗性等が挙げられる。
例えば、特許文献1には、複合エステルA、基油及び増ちょう剤を含み、前記複合エステルAは、3価以上の多価アルコールa1と、炭素数が5以上の多価カルボン酸a2と、炭素数が6以上のモノオールa3とが、少なくとも縮合したエステルを含むグリース組成物が開示されている。このグリース組成物は、様々な温度、荷重において良好な潤滑性能と耐摩耗性を発揮し得ると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/179589号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、グリース組成物はより高いレベルの特性が求められており、特に耐摩耗性が高いグリース組成物が求められている。
特許文献1に示すような従来のグリース組成物においては、耐摩耗性の観点で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、耐摩耗性が良好なグリース組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者等は、添加剤について様々な検討を行ったところ、特定の構造で表されるモリブテンアミン錯体と、ジアルキルジチオリン酸亜鉛又は硫黄リン化合物とを併用し、かつ、それらの含有量を特定の範囲にすることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下の構成を採用した。
【0008】
[1]基油(A)と、増ちょう剤(B)と、下記一般式(c-1)で表されるモリブテンアミン錯体(C)と、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)又は硫黄リン化合物(D2)とを含有するグリース組成物であって、前記モリブテンアミン錯体(C)の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%であり、前記ジアルキルジチオリン酸亜鉛(D1)及び硫黄リン化合物(D2)の合計の含有量は、前記グリース組成物全量に対して、0.1~10質量%である、グリース組成物。
【0009】
TIFF
2025110302000001.tif
36
170
[式中、X、Y、及びZは、それぞれ独立に、3以下の整数であり、Rc

及びRc

は、それぞれ独立に、アルキル基又はアリール基である。]
[2]前記増ちょう剤(B)は、ジイソシアネートとモノアミンとの反応で得られるジウレア化合物である、[1]に記載のグリース組成物。
[3]前記基油(A)は、40℃動粘度が40mm

/s以上であり、前記基油(A)は、合成油を含む、[1]又は[2]に記載のグリース組成物。
[4]前記グリース組成物のちょう度は、190~240である、[1]~[3]のいずれか一項に記載のグリース組成物。
[5]前記モノアミンは、シクロヘキシルアミン又はオクタデシルアミンである、[2]に記載のグリース組成物。
[6]転動体の直径が10mm以下である転がり軸受に使用される、[1]~[5]のいずれか一項に記載のグリース組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐摩耗性が良好なグリース組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ENEOS株式会社
潤滑油組成物
1か月前
ENEOS株式会社
グリース組成物
今日
株式会社Preferred Networks
情報処理装置、情報処理システム、および方法
1か月前
ENEOS株式会社
グリース組成物及びこのグリース組成物を用いた摺動部分の潤滑方法
18日前
ENEOS株式会社
冷凍機油、冷凍機用作動流体組成物、潤滑方法及び冷凍機油の製造方法
1か月前
阪本薬品工業株式会社
水系潤滑剤
11日前
三菱重工業株式会社
炭化炉
1か月前
三菱重工業株式会社
炉設備
11日前
三菱重工業株式会社
炭化炉
3日前
三菱重工業株式会社
炭化炉
1か月前
有限会社丸源油脂
有機廃棄物燃料の製造方法
2か月前
新日本理化株式会社
潤滑油
21日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
今日
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
18日前
日本製鉄株式会社
処理装置、処理方法、およびプログラム
20日前
日本製鉄株式会社
処理装置、処理方法、およびプログラム
20日前
品川リフラクトリーズ株式会社
コークス炉の装入孔蓋
1か月前
出光興産株式会社
潤滑剤及び潤滑剤組成物
1か月前
ENEOS株式会社
潤滑油組成物
1か月前
三菱化工機株式会社
ガス化ガスのガス前処理設備、及びガス前処理方法
1か月前
ENEOS株式会社
潤滑油組成物
2か月前
株式会社ZEエナジー
炭化装置および処理方法
20日前
株式会社ネオス
金属加工油剤、金属加工液、使用方法及び析出抑制方法
25日前
カナデビア株式会社
ガス化装置
19日前
エスティーティー株式会社
潤滑塗膜用組成物及び潤滑塗膜
1か月前
日油株式会社
ワックス用滑り性向上剤及びこれを含有するワックス組成物
2か月前
国立大学法人東京農工大学
パーム酸油の骨格異性化による改質方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
潤滑油添加剤、潤滑油、及び潤滑油添加剤の製造方法
1か月前
日油株式会社
樹脂用摺動性向上剤およびこれを用いた樹脂組成物
27日前
日本特殊陶業株式会社
濃度測定装置、反応装置および濃度測定方法
26日前
JFEスチール株式会社
石炭ケーキの製造方法および冶金用コークスの製造方法
1か月前
株式会社エムエスケイ
乾留熱分解油化システム、及び乾留熱分解油化方法
1か月前
株式会社環境経営総合研究所
下水汚泥等の高含水率物質の燃料化システム
18日前
UBE三菱セメント株式会社
バイオマス燃料の製造システム、及び、液体燃料の回収装置
1か月前
ディーエル ケミカル カンパニー リミテッド
潤滑油粘度指数改善剤及びそれを含む潤滑油組成物
1か月前
三菱重工業株式会社
バイオマスガス化炉、液体燃料製造設備、及びバイオマスガス化炉の運転方法
18日前
続きを見る