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公開番号2025110908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2022103376
出願日2022-06-28
発明の名称薬液投与装置
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61M 5/145 20060101AFI20250723BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】小型にできる薬液投与装置を提供する。
【解決手段】薬液投与装置10は、薬液容器16、ガスケット18、押子68、送りねじ軸70、駆動機構、ハウジング14及び回転規制部26を備える。回転規制部26は、薬液容器の外側に配置された第1磁性部材118と、押子に設けられた第2磁性部材120と、を有する。第1磁性部材及び第2磁性部材の少なくとも一方が磁石を含む。回転規制部は、第1磁性部材と第2磁性部材との間の磁力によって押子の回転を規制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
薬液を収容し且つ先端に薬液吐出口を有する筒状の薬液容器と、
前記薬液容器の内部に摺動可能な状態で液密に配置されたガスケットと、
前記ガスケットを先端方向に押圧する押子と、前記押子に設けられた第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有して当該押子を前記先端方向に移動させる送りねじ軸と、を含む押圧機構と、
電池からの電力供給によって駆動して前記送りねじ軸を回転させる駆動機構と、
前記薬液容器、前記送りねじ軸及び前記駆動機構を収容するハウジングと、を備えた薬液投与装置であって、
前記送りねじ軸の回転方向に沿った前記押子の回転を規制する回転規制部をさらに備え、
前記薬液投与装置の初期状態で、前記押子は、前記ガスケットから離間しており、
前記回転規制部は、
前記薬液容器の外側に配置された第1磁性部材と、
前記押子に設けられた第2磁性部材と、を有し、
前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材の少なくとも一方が磁石を含み、
前記回転規制部は、前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間の磁力によって前記押子の回転を規制する、薬液投与装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の薬液投与装置であって、
前記回転規制部は、前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間の磁気吸引力によって前記押子の回転を規制する、薬液投与装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の薬液投与装置であって、
前記第1磁性部材は、前記薬液容器の軸線方向に沿って延在している、薬液投与装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の薬液投与装置であって、
前記第2磁性部材は、前記押子の先端部に位置し、
前記薬液投与装置の初期状態で、前記押子の前記先端部は、前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間に前記薬液容器の周壁部が位置するように前記薬液容器の内部に挿入されている、薬液投与装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の薬液投与装置であって、
前記第1磁性部材は、前記ハウジングの底部と前記薬液容器との間に設けられ、
前記第2磁性部材は、前記押子のうち前記ハウジングの前記底部を向く面に設けられている、薬液投与装置。
【請求項6】
請求項5記載の薬液投与装置であって、
前記駆動機構は、
前記送りねじ軸を回転させるためのモータと、
前記モータを駆動させるための駆動回路と、を有し、
前記モータ及び前記駆動回路は、前記薬液容器に対して前記ハウジングの前記底部の厚さ方向と前記薬液容器の軸線方向とに直交する方向に離間して配置されている、薬液投与装置。
【請求項7】
請求項6記載の薬液投与装置であって、
前記ハウジングは、前記薬液容器と前記モータとの間に位置する壁部を有する、薬液投与装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の薬液投与装置であって、
前記第1磁性部材は、強磁性体であり、
前記第2磁性部材は、前記磁石である、薬液投与装置。
【請求項9】
請求項8記載の薬液投与装置であって、
前記第1磁性部材は、鉄基合金を含む、薬液投与装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の薬液投与装置であって、
前記押子は、
前記第1ねじ部及び第3ねじ部を有する中間プランジャと、
前記第3ねじ部に螺合する第4ねじ部を有すると共に前記ガスケットを押圧する押圧プランジャと、を含み、
前記第2ねじ部の先端は、前記送りねじ軸の先端よりも基端方向に位置し、
前記第2磁性部材は、前記押圧プランジャに設けられ、
前記中間プランジャは、前記送りねじ軸の回転により当該送りねじ軸に対して前記先端方向に移動し、前記第1ねじ部が前記第2ねじ部の先端に位置した状態で前記送りねじ軸と共に回転し、
前記押圧プランジャは、前記中間プランジャの回転により当該中間プランジャに対して前記先端方向に移動する、薬液投与装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液投与装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バイアル(薬液容器)、ストッパ(ガスケット)、押子、送りねじ軸、駆動機構及び電池を備えた薬液投与装置が開示されている。ガスケットは、薬液容器の内部に摺動可能に配置されている。押子は、ガスケットの基端部に接続されている。送りねじ軸は、押子に設けられたねじ部に螺合して当該押子を先端方向に移動させる。駆動機構は、モータを含み、送りねじ軸を回転させる。電池は、駆動機構に電力を供給する。このような薬液投与装置では、薬液容器の内周面とガスケットの外周面との間に発生する摩擦力によって押子の回転を規制し、これにより、送りねじ軸を回転させた時に押子が送りねじ軸と一緒に回転することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5653217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような特許文献1に記載の薬液投与装置では、薬液容器とガスケットとの寸法誤差が大きい場合、押子の回転を規制するのに十分な摩擦力を発生できないことがある。薬液容器とガスケットとの間の摩擦力が不十分な場合、送りねじ軸の回転によって押子が先端方向に移動しなくなるため、薬液容器から薬液を吐出できなくなる。一方、薬液容器とガスケットとの寸法誤差が大きくても薬液容器とガスケットとの間に十分な摩擦力が発生するように薬液容器及びガスケットの形状及び大きさを設計すると、薬液容器に対してガスケットを先端方向に移動させるのに必要な駆動力が大きくなる。そうすると、駆動機構及び電池のサイズを大きくする必要があるため、薬液投与装置が大きくなるという不都合がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、薬液を収容し且つ先端に薬液吐出口を有する筒状の薬液容器と、前記薬液容器の内部に摺動可能な状態で液密に配置されたガスケットと、前記ガスケットを先端方向に押圧する押子と、前記押子に設けられた第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有して当該押子を前記先端方向に移動させる送りねじ軸と、を含む押圧機構と、電池からの電力供給によって駆動して前記送りねじ軸を回転させる駆動機構と、前記薬液容器、前記送りねじ軸及び前記駆動機構を収容するハウジングと、を備えた薬液投与装置であって、前記送りねじ軸の回転方向に沿った前記押子の回転を規制する回転規制部をさらに備え、前記薬液投与装置の初期状態で、前記押子は、前記ガスケットから離間しており、前記回転規制部は、前記薬液容器の外側に配置された第1磁性部材と、前記押子に設けられた第2磁性部材と、を有し、前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材の少なくとも一方が磁石を含み、前記回転規制部は、前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間の磁力によって前記押子の回転を規制する、薬液投与装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、送りねじ軸の回転方向に沿った押子の回転を回転規制部(第1磁性部材と第2磁性部材との間の磁力)によって規制するため、送りねじ軸の回転によって押子を先端方向に効率よく移動させることができる。この場合、薬液容器とガスケットとの間に発生する摩擦力によって押子の回転を規制する必要がないため、当該摩擦力を小さくできる。これにより、薬液容器の内部でガスケットを先端方向に移動させるのに必要な駆動力を小さくできるため、駆動機構及び電池を省電力にできる。よって、駆動機構及び電池のサイズを小さくできるため、薬液投与装置を小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る薬液投与装置の概略平面説明図である。
図2は、図1の薬液投与装置の装置本体及びシャーシ構造の斜視図である。
図3は、図2の薬液投与装置の装置本体及びシャーシ構造の断面図である。
図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、図4の一部拡大図である。
図6は、押圧プランジャを示す斜視図である。
図7は、図4のVII-VII線に沿った断面図である。
図8は、制御部のブロック図である。
図9は、薬液投与装置の第1動作説明図である。
図10は、薬液投与装置の第2動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る薬液投与装置10は、薬液Mを生体内に投与するために使用される。薬液投与装置10は、薬液容器16内に充填された薬液Mを比較的長い時間(例えば、数分~数時間程度)をかけて持続的に生体内に投与する。薬液投与装置10は、薬液Mを間欠的に生体内に投与してもよい。薬液Mとしては、例えば、タンパク質製剤、麻薬性鎮痛薬、利尿薬等が挙げられる。
【0010】
薬液投与装置10の使用時において、薬液投与装置10には投与器具400として例えばパッチ式の針付きチューブ402が接続される。針付きチューブ402は、薬液容器16から吐出された薬液Mを患者の体内に注入する。
(【0011】以降は省略されています)

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