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公開番号
2025110954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005025
出願日
2024-01-17
発明の名称
サンプル提示装置
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
G01L
5/00 20060101AFI20250723BHJP(測定;試験)
要約
【課題】個人差や各個人における体調などの影響を抑制したサンプルの触感の評価を実現させる。
【解決手段】評価者がサンプルの触感を評価するときに用いられるサンプル提示装置は、サンプルを支持する支持部と、サンプルを支持した状態の支持部を移動させる駆動部と、支持部の鉛直方向上方側に配置され、評価者の身体の一部分を載置するための載置部であって、載置された身体の一部分と支持部に支持されたサンプルとを接触させるための開口部が形成された載置部と、身体の一部分が開口部を介してサンプルと接触しているときに、載置部、または、サンプルと身体の一部分との接触面に掛かる荷重を検出するセンサと、センサにより検出された荷重を画像として表示する表示部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
評価者がサンプルの触感を評価するときに用いられるサンプル提示装置であって、
前記サンプルを支持する支持部と、
前記サンプルを支持した状態の前記支持部を移動させる駆動部と、
前記支持部の鉛直方向上方側に配置され、前記評価者の身体の一部分を載置するための載置部であって、載置された前記身体の一部分と前記支持部に支持された前記サンプルとを接触させるための開口部が形成された載置部と、
前記身体の一部分が前記開口部を介して前記サンプルと接触しているときに、前記載置部、または、前記サンプルと前記身体の一部分との接触面に掛かる荷重を検出するセンサと、
前記センサにより検出された荷重を画像として表示する表示部と、を備えるサンプル提示装置。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のサンプル提示装置であって、
前記駆動部は、前記支持部を、前記開口部の開口面に対して1cm/s以上10cm/s以下の速度で移動させる、サンプル提示装置。
【請求項3】
請求項1に記載のサンプル提示装置であって、
前記身体の一部分とは、前記評価者の手であり、
前記サンプル提示装置は、さらに、
前記載置部に載置された前記評価者の手を覆う遮蔽部を備える、サンプル提示装置。
【請求項4】
請求項1に記載のサンプル提示装置であって、さらに、
前記評価者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイを備える、サンプル提示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンプル提示装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
工業製品の表面に用いられている材料として、金属、木材、皮革、布、樹脂などがある。これらの工業製品の視覚的および触覚的な感じである質感の評価が従来から行われている(例えば、特許文献1,2および非特許文献1,2参照)。特許文献1に開示された触感計測装置は、接触子が任意の物体の触感を振動として検出する。特許文献2に開示された触感計測装置は、サンプルに接触している評価者の指が動いたときのサンプルが受ける荷重を検出する。非特許文献1には、各種布における風合いの判定方法について開示されている。非特許文献2には、毛が生えていない手のひらの触感の官能評価について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-088673号公報
特開2019-144213号公報
【非特許文献】
【0004】
斎藤実、原田隆司、「各種布における風合い判定方法の差異について」、繊維機械学会誌40、1987、P239-245
Gianluca Cruciani et., "Pleasantness ratings in response to affective touch across hairy and glabrous skin: A meta-analysis", Neurosci Biobehav Rev 131 (2021) P88-P95
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
質感のうち、触感の評価は指先で行われる場合が一般的である。非特許文献1に開示された判定方法では、風合いの判定時の10分類の動作のうち、指先ではない手のひらを用いている動作としては1つしか例示されていない。しかしながら、評価者が、サンプルの対象となる工業製品を握ったり、なでたりする際には、指先と同様に手のひらもサンプルに接触する。非特許文献2に記載されているように、手のひらは、心地よさという触感を感じる部位であるため、手のひらの触感の官能評価は重要であり、官能評価のブレを少なくすることが好ましい。しかしながら、非特許文献2に開示された官能評価では、毛が生えている皮膚と、毛が生えていない皮膚との触感の違いの評価に留まり、毛が生えていない皮膚の触感の評価が十分ではなく、より詳細な官能評価を行う余地がある。また、特許文献1に開示された装置では、サンプルの触感が振動として検出されるため、検出された振動をそのままサンプルの官能評価に用いることはできない。特許文献2に開示された装置では、評価者の意思で指を動かすため、個人差や各個人における体調などが影響し、官能評価に含まれるブレが大きくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、個人差や各個人における体調などの影響を抑制したサンプルの触感の官能評価を実現させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
【0008】
(1)本発明の一形態によれば、評価者がサンプルの触感を評価するときに用いられるサンプル提示装置が提供される。このサンプル提示装置は、前記サンプルを支持する支持部と、前記サンプルを支持した状態の前記支持部を移動させる駆動部と、前記支持部の鉛直方向上方側に配置され、前記評価者の身体の一部分を載置するための載置部であって、載置された前記身体の一部分と前記支持部に支持された前記サンプルとを接触させるための開口部が形成された載置部と、前記身体の一部分が前記開口部を介して前記サンプルと接触しているときに、前記載置部、または、前記サンプルと前記身体の一部分との接触面に掛かる荷重を検出するセンサと、前記センサにより検出された荷重を画像として表示する表示部と、を備える。
【0009】
この構成によれば、評価者の身体の一部分が載置部に載置された状態で、支持部により支持されたサンプルが開口部を介して身体の一部分に接触すると、センサにより接触面に掛かる荷重が検出される。この状態で、駆動部によりサンプルが移動すると、身体の一部がサンプルに接触している接触面が変化する。当該変化に応じた荷重の変化が表示部に画像として表示される。そのため、本構成では、評価者が身体の一部を自身の意思で動かさなくても、移動部により身体の一部とサンプルとの接触面が変化して、評価者のサンプルに対する触感が変化する。接触面に掛かる荷重が同じであっても、サンプルの材質や表面形状によっては、評価者が感じる触感は変化する。本構成では、評価者は、自身で身体の一部を動かさずに表示部を視認して接触面に掛かる荷重に応じた触感を評価できる。すなわち、評価者は、身体の一部分を載置部に載置するだけでよいため、評価者の意思による接触面への荷重の変化が抑制され、個人差や各個人における体調などの影響を抑制したサンプルの触感の官能評価が実現される。
【0010】
(2)上記態様のサンプル提示装置において、前記駆動部は、前記支持部を、前記開口部の開口面に対して1cm/s以上10cm/s以下の速度で移動させてもよい。
この構成によれば、評価者の身体の一部とサンプルとの接触面の移動速度が開口面に対して1cm/s以上10cm/s以下の範囲で制御される。評価者が自身の意思で身体の一部を動かす場合には、定速で動かすこと、および、上限速度と下限速度の範囲で動かすことが難しい。熟練した試験者が本構成の駆動部の代わりに上述の速度の範囲でサンプルを移動させることは可能であるものの、評価者の人数やサンプル数が多くなると、試験者が一定の速度の範囲でサンプルを移動させ続けることは難しい。それに対し、本構成では、接触面の移動速度が駆動部により制御されるため、評価者の人数やサンプル数が多くても、個人差や各個人における体調などの影響を抑制したサンプルの触感の官能評価が実現される。
(【0011】以降は省略されています)
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