TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025112182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006336
出願日2024-01-18
発明の名称紫外半導体発光素子及びその製造方法
出願人スタンレー電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H10H 20/825 20250101AFI20250724BHJP()
要約【課題】深紫外領域においても透明度が高く、優れたオーミックコンタクトを有し、高効率かつ高出力など優れた素子特性を有する紫外半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】AlGaN系半導体層からなり、AlN基板上に、n型半導体層、活性層、p型半導体層及びp電極が順次形成された紫外半導体発光素子であって、p型半導体層は、ドナーおよびアクセプタがコドーピングされ、p電極と接触する表面領域に表面コンタクト層を有し、発光波長が300nm以下である。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
AlGaN系半導体層からなり、AlN基板上に、n型半導体層、活性層、p型半導体層及びp電極が順次形成された紫外半導体発光素子であって、
前記p型半導体層は、ドナーおよびアクセプタがコドーピングされ、前記p電極と接触する表面領域に表面コンタクト層を有し、
前記紫外半導体発光素子の発光波長が300nm以下である、紫外半導体発光素子。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記活性層及びp型半導体層間に設けられた電子ブロック層を有し、
前記p型半導体層はp-AlGaN層であって、前記電子ブロック層からから離れるに従いAl組成が減少する組成傾斜層であり、前記電子ブロック層に接する側のAl組成が0.8~1.0であり、反対側のAl組成が0.5~0.85である、請求項1に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項3】
前記p型半導体層が前記p電極と接触する前記表面コンタクト層における単位層厚(1nm)あたりのアクセプタ量が8×10
19
cm
-3
/nm以上である、請求項1に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項4】
前記表面コンタクト層の少なくとも表層1nmにおけるドナー濃度が1×10
17
~1×10
20
cm
-3
である請求項1に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項5】
前記p型半導体層における前記ドナーおよび前記アクセプタは、それぞれシリコン(Si)及びマグネシウム(Mg)である請求項1に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項6】
前記n型半導体層、前記活性層及び前記p型半導体層は、前記AlN基板に、疑似格子整合しており、その緩和率が20%以内である、請求項1に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項7】
前記表面コンタクト層における前記マグネシウム(Mg)の濃度は、前記p型半導体層の他の部分の1.5倍以上である請求項2ないし6のいずれか一項に記載の紫外半導体発光素子。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の紫外半導体発光素子の製造方法であって、
前記p型半導体層は、成長温度を低減成長温度まで徐々に低減させて成長され、かつ、Mg濃度を前記p型半導体層の他の部分の1.5倍以上に増大されて成長される成長温度低減領域を表面側に有し、
前記成長温度低減領域の層厚は20nm以下であり、
前記低減成長温度は前記p型半導体層の前記成長温度よりも-20℃ないし-60℃の範囲内の低成長温度である製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外半導体発光素子及びその製造方法、特に深紫外光を放出する窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、細菌やウイルスの不活化作用及び殺菌効果を有する光源として深紫外領域を発光波長帯域とするAlGaN系の半導体発光素子が注目されている。しかしながら、さらなる発光素子の高出力化が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、紫外域で透明度の高いAlGaN又はAlInGaNをp型コンタクト層として用いた半導体発光素子が開示されている。また、特許文献2には、p型コンタクト層を超格子構造とし、超格子構造のAl組成を適正化した深紫外発光素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-064955号公報
特許6849641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
p型AlGaNコンタクト層を組成傾斜層とすることによりAlが一定の場合よりも接触抵抗を下げることが教示されているが(例えば、特許文献1)、深紫外領域を発光波長帯域とするAlGaN系の半導体発光素子においては、オーミック特性、比抵抗などの導電性においてさらなる改善の余地がある。
【0006】
本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、深紫外領域においても透明度が高く、優れたオーミック特性のpコンタクト層を有し、高効率かつ高出力など優れた素子特性を有する紫外半導体発光素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1実施態様による紫外半導体発光素子は、
AlGaN系半導体層からなり、AlN基板上に、n型半導体層、活性層、p型半導体層及びp電極が順次形成された紫外半導体発光素子であって、
前記p型半導体層は、ドナーおよびアクセプタがコドーピングされ、前記p電極と接触する表面領域に表面コンタクト層を有し、
前記紫外半導体発光素子の発光波長が300nm以下である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1実施態様による紫外LEDの構造を模式的に示す断面図である。
紫外LEDのバンドダイアグラムを模式的に示す図である。
紫外LEDの半導体層構造を示す図である。
ショットキー障壁高さ評価用のサンプルの断面を模式的に示す図である。
p型Al
Y2
Ga
1-Y2
N層におけるAl組成、成長温度TG、Mg濃度及びSi濃度のプロファイルを示す図である。
Siコドープ層厚に対する規格化ショットキー障壁高さを示す図である。
p型Al
Y2
Ga
1-Y2
N層の表面層における単位層厚あたりのMg量(cm
-2
)とショットキー障壁(V)との関係を示す図である。
バリアVbの定義を示す図である。
p型Al
Y2
Ga
1-Y2
N層の改変例1のMg-Siコドープのプロファイルを示す図である。
p型Al
Y2
Ga
1-Y2
N層の改変例2のMg-Siコドープのプロファイルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下においては、本発明の好適な実施形態について説明するが、これらを適宜改変し、組合せてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
【0010】
[紫外半導体発光素子の構造]
図1は、本発明の1実施態様による紫外半導体発光素子10の構造を模式的に示す断面図である。紫外半導体発光素子10は、紫外発光ダイオードであり(以下、紫外LED10と称する)、基板11上に、順次、n型AlGaN層12、活性層13、AlGaN層14、p型コンタクト層であるp型AlGaN層15がエピタキシャル成長によって積層されて形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日亜化学工業株式会社
発光装置
6日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
東レ株式会社
圧電性材料の製造方法
1か月前
個人
高性能高耐圧逆導通半導体装置
1か月前
マグネデザイン株式会社
GSRセンサ
29日前
TDK株式会社
太陽電池
5日前
ローム株式会社
光センサ
28日前
住友電気工業株式会社
受光素子
14日前
個人
圧電素子及び摩擦発電共成デバイス
1か月前
富士電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
旭化成株式会社
紫外線発光素子
27日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
12日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
29日前
東レ株式会社
転写体、機能性素子の製造方法
1か月前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
5日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
5日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
9日前
ローム株式会社
半導体装置
7日前
ローム株式会社
半導体装置
5日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
29日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
28日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
5日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
1か月前
豊田合成株式会社
太陽電池付き衣類
2日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
7日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
7日前
旭化成株式会社
発光素子及び発光装置
28日前
国立大学法人東京科学大学
半導体装置
1日前
続きを見る