TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025112886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007409
出願日2024-01-22
発明の名称窒化物半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 30/47 20250101AFI20250725BHJP()
要約【課題】窒化物半導体装置のゲート耐圧を高くすることと、低オン抵抗とを両立させる。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、基板18と、電子走行層22と、電子供給層24と、ゲート層28と、ゲート電極30と、電子供給層24およびゲート層28を覆うパッシベーション層32と、ソース電極34と、ドレイン電極36と、ゲート層28上に形成されたゲート電極30とを備える。ゲート層28は、リッジ部40と、リッジ部40よりも薄い延在部42,44とを含む。窒化物半導体装置10は、パッシベーション層32上に設けられたゲート配線層61をさらに備える。ゲート配線層61は、パッシベーション層32に形成されたゲート開口部32C内に設けられたゲート接続部62を介してゲート電極30と電気的に接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板の上方に形成された電子走行層と、
前記電子走行層上に形成され、前記電子走行層よりも大きいバンドギャップを有する電子供給層と、
前記電子供給層上に形成され、アクセプタ不純物を有するゲート層と、
前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、
前記電子供給層および前記ゲート層を覆うとともに、第1方向に並ぶように配置されたソース開口部、ゲート開口部、およびドレイン開口部を含むパッシベーション層と、
前記パッシベーション層上に設けられたゲート配線層と、
前記ソース開口部を介して前記電子供給層に接するソース電極と、
前記ドレイン開口部を介して前記電子供給層に接するドレイン電極と、を備え、
前記ゲート層は、
前記電子供給層に接するとともに、前記ゲート層の上面を含むリッジ部と、
前記電子供給層に接するとともに、前記リッジ部から前記第1方向に延びる、前記リッジ部よりも薄い延在部と、を含み、
前記ゲート層及び前記ゲート開口部は、前記第1方向において前記ソース開口部と前記ドレイン開口部との間に位置し、
前記ゲート配線層は、前記ゲート開口部内に設けられたゲート接続部を介して前記ゲート電極と電気的に接続されている、窒化物半導体装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記リッジ部及び前記ゲート電極は、平面視で前記第1方向と直交する第2方向に延びて形成されており、
前記ゲート開口部、前記ゲート接続部、及び前記ゲート配線層は、平面視で前記ゲート電極の上面に沿って前記第2方向に延びている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記ゲート配線層および前記ゲート接続部は、同一材料により形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記ゲート配線層および前記ゲート接続部は、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同一材料により形成されている、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記ゲート電極の厚さは、前記ゲート配線層の厚さよりも薄い、請求項1~4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記ゲート電極の厚さと前記ゲート配線層の厚さとを合わせた厚さは、100nm以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記ゲート配線層の厚さは、100nm以上300nm以下であり、
前記ゲート電極の厚さは、30nm以上70nm以下である、請求項6に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記ゲート電極の厚さは、前記リッジ部の厚さよりも薄い、請求項1~4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記延在部の厚さは、5nm以上20nm以下であり、
前記ゲート電極の厚さは、30nm以上70nm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記ゲート電極の第1方向長さは、前記ゲート層の前記リッジ部の上面の第1方向長さよりも短く、
前記第1方向において、前記ゲート電極の両端部は、前記リッジ部の上面の両端部よりも内側に位置している、請求項1~4のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある。)を用いた高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)の製品化が進んでいる。HEMTは、半導体ヘテロ接合の界面付近に形成された二次元電子ガス(2-dimensional electron gas:2DEG)を導電経路(チャネル)として使用する。HEMTを利用したパワーデバイスは、典型的なシリコン(Si)パワーデバイスと比較して低オン抵抗および高周波動作を可能にしたデバイスとして認知されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の窒化物半導体装置は、シリコン基板と、窒化ガリウム(GaN)層によって構成された電子走行層と、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層によって構成された電子供給層とを含む。電子走行層中、電子走行層と電子供給層とのヘテロ接合の界面付近において、2DEGが形成される。また、特許文献1の窒化物半導体装置では、アクセプタ型不純物がドーピングされたGaN層(p型GaN層)が、電子供給層上であってゲート電極の直下の位置に設けられている。この構成では、p型GaN層が、その直下の領域において電子走行層と電子供給層との間のヘテロ接合界面付近における伝導帯のエネルギーレベルを引き上げるので、p型GaN層の直下のチャネルを消失させることができる。これにより、窒化物半導体装置のノーマリーオフ動作が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-73506号公報
【0005】
[概要]
特許文献1に記載されるようなHEMTにおいて、より確実なノーマリーオフ動作を達成するためには、ゲート耐圧を高くすることが望ましい。しかしながら、HEMTのゲート耐圧を高くすることと、低オン抵抗とを両立させることは難しい。
【0006】
本開示の一態様の半導体装置は、基板と、前記基板の上方に形成された電子走行層と、前記電子走行層上に形成され、前記電子走行層よりも大きいバンドギャップを有する電子供給層と、前記電子供給層上に形成され、アクセプタ不純物を有するゲート層と、前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、前記電子供給層および前記ゲート層を覆うとともに、第1方向に並ぶように配置されたソース開口部、ゲート開口部、およびドレイン開口部を含むパッシベーション層と、前記パッシベーション層上に設けられたゲート配線層と、前記ソース開口部を介して前記電子供給層に接するソース電極と、前記ドレイン開口部を介して前記電子供給層に接するドレイン電極と、を備え、前記ゲート層は、前記電子供給層に接するとともに、前記ゲート層の上面を含むリッジ部と、前記電子供給層に接するとともに、前記リッジ部から前記第1方向に延びる、前記リッジ部よりも薄い延在部と、を含み、前記ゲート層及び前記ゲート開口部は、前記第1方向において前記ソース開口部と前記ドレイン開口部との間に位置し、前記ゲート配線層は、前記ゲート開口部内に設けられたゲート接続部を介して前記ゲート電極と電気的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1に示す窒化物半導体装置の拡大平面図である。
図3は、図2のF3-F3線に沿った窒化物半導体装置の概略断面図である。
図4は、図3の窒化物半導体装置の一部分を示す概略拡大断面図である。
図5は、図4の窒化物半導体装置の一部分を示す概略拡大断面図である。
図6は、窒化物半導体装置の例示的な製造工程を説明するための概略断面図である。
図7は、図6に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図8は、図7に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図9は、図8に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図10は、図9に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図13は、図12に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図14は、図13に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図15は、図14に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図16は、図15に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図17は、変更例の窒化物半導体装置の概略断面図である。
【0008】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示の窒化物半導体装置の実施形態を説明する。なお、図示および説明を簡潔かつ明瞭にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、図示を簡潔かつ明瞭にするために、断面図では、ハッチングが省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
[窒化物半導体装置の概略構造]
図1~図5を参照して、一実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置10について説明する。本実施形態では、窒化物半導体装置10は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)が形成された半導体チップとして構成されていてよい。図1は、一実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置10の概略平面図である。図2は、窒化物半導体装置10の拡大平面図である。図3は、図2のF3-F3線に沿った窒化物半導体装置10の概略断面図である。図4は、図3の一部を拡大した図である。図5は、図4の一部を拡大した図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ローム株式会社
光センサ
25日前
ローム株式会社
テスト回路
25日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
チップ部品
9日前
ローム株式会社
半導体装置
5日前
ローム株式会社
チップ部品
9日前
ローム株式会社
半導体装置
4日前
ローム株式会社
チップ部品
26日前
ローム株式会社
半導体装置
11日前
ローム株式会社
チップ部品
9日前
ローム株式会社
チップ部品
9日前
ローム株式会社
半導体装置
2日前
ローム株式会社
半導体装置
2日前
ローム株式会社
半導体装置
18日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
24日前
ローム株式会社
水晶発振回路
12日前
ローム株式会社
電力制御回路
12日前
ローム株式会社
表示制御装置
12日前
ローム株式会社
電流測定回路
12日前
ローム株式会社
電池監視装置
12日前
ローム株式会社
画像処理回路
2日前
ローム株式会社
半導体発光装置
1か月前
ローム株式会社
半導体発光装置
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
6日前
ローム株式会社
オシレータ回路
26日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
6日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
2日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
2日前
ローム株式会社
グリッジ除去回路
12日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
2日前
ローム株式会社
セルバランス回路
12日前
ローム株式会社
チップインダクタ
26日前
ローム株式会社
半導体集積回路装置
1か月前
ローム株式会社
アンプ及びモータ装置
24日前
ローム株式会社
半導体装置および車両
1か月前
続きを見る