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公開番号2025131994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029284
出願日2024-02-29
発明の名称織物およびシート表皮材
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D03D 15/20 20210101AFI20250903BHJP(織成)
要約【課題】温度上昇効果を有する赤外線を効率的に反射させる織物およびシート表皮材を提供することを課題とする。
【解決手段】
無機粒子および熱可塑性樹脂を含む繊維を備える織物であり、
前記無機粒子の含有量は、前記繊維の全体に対し10~20質量%であり、
前記繊維の含有量は、前記織物の全体に対し60質量%以上であり、
前記織物の一方の表面において、同一方向に配列している繊維の面積の割合が、全体の70%以上90%以下であり、
カバーファクターが、3000以上である、織物およびそれを使用した、シート表皮材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無機粒子および熱可塑性樹脂を含む繊維を備える織物であり、
前記無機粒子の含有量は、前記繊維の全体に対し10~20質量%であり、
前記繊維の含有量は、前記織物の全体に対し60質量%以上であり、
前記織物の一方の表面において、同一方向に配列している繊維の面積の割合が、全体の70%以上90%以下であり、
カバーファクターが、3000以上である、織物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記繊維が、芯部と鞘部とを備える芯鞘複合繊維であり、
前記芯鞘複合繊維の横断面の面積比率において、前記芯部が50~90面積%であり、前記鞘部が10~50面積%であり、
前記芯部における前記無機粒子の含有量が、10~20質量%であり、
前記鞘部は前記無機粒子を含有しない、または、前記鞘部は前記無機粒子を前記鞘部の全体に対し3質量%以下含有する、請求項1に記載の織物。
【請求項3】
前記織物を構成する繊維の総繊度が、200dtex以上である、請求項1または2に記載の織物。
【請求項4】
前記無機粒子が、酸化チタンである、請求項1または2に記載の織物。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである、請求項1または2に記載の織物。
【請求項6】
請求項1または2の何れかに記載の織物を使用した、シート表皮材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、織物およびシート表皮材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
夏季に日陰のない場所で駐車されている自動車用シートは窓ガラスを通して長時間にわたり太陽光が照射されるため、非常に高温になり着座時に不快感を与えるだけでなく、高温になった部材を冷やすために冷房のエネルギーが使用されるため、燃費に悪影響を与える。
【0003】
従来、衣料や産業用途向けに遮熱性のある布帛が多く提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には芯鞘複合繊維の芯部に酸化チタンを特定量含有させることより赤外線を遮蔽し、清涼感のある布帛を得られることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-190053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の遮熱性布帛には以下の課題があることを本発明者らは見出した。
【0007】
特許文献1では上記の通り芯鞘複合繊維の芯部に特定の粒径の酸化チタンを特定量含有させることで赤外線を遮蔽し清涼感のある布帛を得ている。しかし、開示された布帛はダブル編物でカバーファクターも850~1200程度であり、赤外線を反射する効果としては満足するものではなく、遮熱性が不十分との課題がある。
【0008】
そこで、本発明は上記の課題に鑑み、無機粒子を一定量以上含有する繊維を用いることに加え、布帛の構成としてカバーファクター及び布帛表面における繊維配列の割合を工夫することにより、温度上昇効果を有する赤外線を効率的に反射させ、優れた遮熱性を有する織物およびシート表皮材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を解決するために、本発明の織物は次のようなものである。
すなわち、(1)無機粒子および熱可塑性樹脂を含む繊維を備える織物であり、
前記無機粒子の含有量は、前記繊維の全体に対し10~20質量%であり、前記繊維の含有量は、前記織物の全体に対し60質量%以上であり、前記織物の一方の表面において、同一方向に配列している繊維の面積の割合が、全体の70%以上90%以下であり、カバーファクターが、3000以上である、織物であり、
(2)前記繊維が、芯部と鞘部とを備える芯鞘複合繊維であり、前記芯鞘複合繊維の横断面の面積比率において、前記芯部が50~90面積%であり、前記鞘部が10~50面積%であり、前記芯部における前記無機粒子の含有量が、10~20質量%であり、前記鞘部は前記無機粒子を含有しない、または、前記鞘部は前記無機粒子を前記鞘部の全体に対し3質量%以下含有する、(1)の織物であることが好ましく、
(3)前記織物を構成する繊維の総繊度が、200dtex以上である、(1)または(2)の織物であることが好ましく、
(4)前記無機粒子が、酸化チタンである、(1)~(3)のいずれかに記載の織物であることが好ましく、
(5)前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである、(1)~(4)のいずれかに記載の織物であることが好ましく、
(6)(1)~(5)の何れかに記載の織物を使用した、シート表皮材であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、温度上昇効果を有する赤外線を効率的に反射させ、優れた遮熱性を有する織物およびシート表皮材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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