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公開番号
2025113365
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025084016,2021072044
出願日
2025-05-20,2021-04-21
発明の名称
制電性織物及び制電性衣服
出願人
倉敷紡績株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
D03D
15/533 20210101AFI20250725BHJP(織成)
要約
【課題】吸汗性、速乾性、着心地性、防しわ性のバランスの取れた制電性織物及び制電性衣服を提供する。
【解決手段】本発明の制電性織物1は、導電糸2a,3aと非導電糸2b,3bを含み、導電糸2a,3aを経糸及び緯糸に間隔をおいて配置した制電性織物であって、少なくとも経糸に配置される導電糸2aは、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸である。本発明の衣服は、前記の制電性織物を含む衣服である。経糸の非導電糸2bはポリエステル繊維とセルロース繊維との混紡糸が好ましい。緯糸の導電糸3a及び非導電糸3bはポリエステルストレッチ繊維糸を含ませてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導電糸と非導電糸を含み、前記導電糸を経糸及び緯糸に間隔をおいて配置した制電性織物であって、
少なくとも経糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸であることを特徴とする制電性織物。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記経糸の非導電糸はポリエステル繊維とセルロース繊維との混紡糸である請求項1記載の制電性織物。
【請求項3】
前記緯糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸である請求項1又は2記載の制電性織物。
【請求項4】
前記緯糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステルストレッチ繊維糸であり、鞘部が導電糸である請求項1~3のいずれか1項に記載の制電性織物。
【請求項5】
前記緯糸の非導電糸はポリエステルストレッチ繊維糸である請求項1~4のいずれか1項に記載の制電性織物。
【請求項6】
前記制電性織物は、JIS L1096 B法(定荷重法) に規定されている測定により、緯糸方向の伸縮性が8%以上である請求項1~5のいずれか1項に記載の制電性織物。
【請求項7】
前記芯鞘複合導電糸は、シングルカバリング糸及びダブルカバリング糸から選ばれる少なくとも一つである請求項1~6のいずれか1項に記載の制電性織物。
【請求項8】
前記制電性織物は、IEC(国際電気標準会議)61340-5-1に規定されている測定による2点間電気抵抗値が、1×10
11
Ω未満である請求項1~7のいずれか1項に記載の制電性織物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の制電性織物を含む制電性衣服。
【請求項10】
前記衣服は作業服である請求項9に記載の制電性衣服。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業服、ユニフォーム等に好適な制電性織物及び制電性衣服に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
導電性衣服は、静電気が障害となる部品・薬品を扱う作業場やクリーンルームにおいて、静電気吸塵を防ぐために用いられてきた。導電性衣服は、静電気対策のために導電糸が生地内に織り込まれている。例えば、導電糸が一定間隔でストライプ状や格子状に織り込まれ、静電気をコロナ放電によって中和することによって静電気吸塵を防止している。近年、静電気管理の要求特性としてIEC(国際電気標準会議)61340-5-1,5-2において導電性衣服の表面抵抗値の規定がなされており、衣服全体にわたる表面導通性が要求されている。特許文献1には、ポリエステルフィラメント糸に導電糸をダブルカバリングした糸と、ポリエステルフィラメント糸に導電糸をシングルカバリングした糸を使用した織物が提案されている。特許文献2には、ポリエチレンテレフタレート糸を芯に配置し、ポリブチレンテレフタレート導電糸を鞘に配置したダブルカバリング糸を使用したユニフォーム用織物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-350296号公報
特開2010-285707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の制電性織物は、吸汗性、速乾性、着心地性、防しわ性のいずれかに問題があり、改善が求められていた。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するため、吸汗性、速乾性、着心地性、防しわ性のバランスの取れた制電性織物及び制電性衣服を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の制電性織物は、導電糸と非導電糸を含み、前記導電糸を経糸及び緯糸に間隔をおいて配置した制電性織物であって、少なくとも経糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸であることを特徴とする。
【0007】
本発明の衣服は、前記の制電性織物を含む衣服である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、導電糸と非導電糸を含み、前記導電糸を経糸及び緯糸に間隔をおいて配置した制電性織物であって、少なくとも経糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸であることにより、吸汗性、速乾性、着心地性、防しわ性のバランスの取れた制電性織物及び制電性衣服を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本発明の一実施形態の制電性織物の模式的平面図である。
図2Aは本発明の一実施形態のシングルカバリング糸の模式的断面図、図2Bは同、ダブルカバリング糸の模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、導電糸と非導電糸を含み、導電糸を経糸及び緯糸に間隔をおいて配置した制電性織物である。導電糸の間は非導電糸が配置される。少なくとも経糸に配置される導電糸は、芯鞘複合導電糸であり、芯部がポリエステル繊維とセルロース繊維を含む糸であり、鞘部が導電糸である。芯部は、特にポリエステルと綿(コットン)との混紡糸が好ましい。鞘部が導電糸であるため制電効果が高い。鞘部に用いる導電糸としては、クラレ社製「クラカーボ」、KBセーレン社製「ベルトロン」等があり、導電性成分が表面側に配された芯鞘型複合導電糸が好ましい。非導電糸としては、合成繊維や天然繊維、すなわち、ポリエステル、ナイロンなどのフィラメント糸や紡績糸、ポリエステルやナイロンなどのステープルとレーヨンステープル、綿繊維などとの混紡糸などが使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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