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公開番号2025113568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007790
出願日2024-01-23
発明の名称キルティング編物およびそれを含む敷パッド
出願人東レ株式会社,東レインターナショナル株式会社
代理人個人
主分類D04B 1/00 20060101AFI20250728BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】
生産性に優れた防滑性を有するキルティング編物および敷きパッドを提供する。
【解決手段】
表地組織部、裏地組織部、および前記表地組織部と前記裏地組織部との間の挿入糸を備え、前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結した編物であって、前記挿入糸が嵩高加工糸であって、前記裏地組織部は、ポリウレタン繊維単独で構成される編糸を有するキルティング編物およびそれを含む敷きパッド。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表地組織部、裏地組織部、および前記表地組織部と前記裏地組織部との間の挿入糸を備え、前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結した編物であって、前記挿入糸が嵩高加工糸であって、前記裏地組織部は、ポリウレタン繊維単独で構成される編糸を有するキルティング編物。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記裏地組織部におけるポリウレタン繊維の混率が前記裏地組織部100質量%に対して30質量%以上90質量%以下である請求項1に記載のキルティング編物。
【請求項3】
前記挿入糸が残留トルク30t/m以下の嵩高加工糸である請求項1または2に記載のキルティング編物。
【請求項4】
前記裏地組織部がポリウレタン繊維のみでループを形成された部分を有する請求項1または2に記載のキルティング編物
【請求項5】
ポリウレタン繊維で前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結したキルティング編地である請求項1または2に記載のキルティング編物。
【請求項6】
請求項1または2に記載のキルティング編物を含む敷きパッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キルティング編物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、睡眠時の快適性を目的としてベッドマットや敷布団の上にクッション性のあるキルティングの敷パッドが使用されることが多い。また、こういった敷パッドは利用者が就寝中の身体の移動に伴ってベッドマットや敷団上で敷パッドの位置が移動し寝心地が悪くなるため、防滑性が必須となっている。一般的には敷パッドの4隅にゴムを取り付けてベッドマットや敷布団にゴムを引っ掛けて一体化して滑りを抑える方法がある。あるいは、ゴムを用いる方法は手間が掛かるため、その解決方法として、敷パッドの裏面にドット状の防滑用樹脂を設けた商品も広く展開されている(特許文献1)。
【0003】
あるいは、防滑素材となる編物も開発が進められており、こういった素材を活用する場合は、表生地、中綿、裏生地、滑り止め素材の4素材を準備して4層にした上で縫製して一体化し、防滑性のあるキルティング素材とされている(特許文献2)。
【0004】
一方、キルティング素材自体としては、中綿の役目として挿入糸を用い、前編み地と後編み地とを部分的に連結したキルティング編地とすることで丸編機や織機で製造することが可能で、その場合は3素材の準備や縫製工程は不要となるが、防滑性の付与は必要で、前述の通り、4隅にゴムを取り付けるか、キルティング素材製造後にドット状の樹脂を設ける方法が採用される(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平5-20211号公報
特開2007-284840号公報
特開平11-158758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、こういった素材を製造するには、前述の通り表生地、中綿、裏生地など複数の素材の準備、あるいは樹脂設置の工程などが必要で、生産性が極めて悪い。
【0007】
そこで、本発明は、生産性に優れた防滑性を有するキルティング編物および敷きパッドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
生産性に優れた防滑性を有するキルティング編物を得るためには、裏地組織部にポリウレタン繊維が単独で構成する部分を有することで解決できることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、以下の構成を有するものである。
(1) 表地組織部、裏地組織部、および前記表地組織部と前記裏地組織部との間の挿入糸を備え、前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結した編物であって、前記挿入糸が嵩高加工糸であって、前記裏地組織部は、ポリウレタン繊維単独で構成される編糸を有するキルティング編物。
(2)前記裏地組織部におけるポリウレタン繊維の混率が裏地組織部100質量%に対して30質量%以上90質量%以下である(1)に記載のキルティング編物。
(3)前記挿入糸が残留トルク30t/m以下の嵩高加工糸である(1)または(2)に記載のキルティング編物。
(4)前記裏地組織部がポリウレタン繊維のみでループを形成された部分を有する(1)~(3)のいずれかに記載のキルティング編物
(5)ポリウレタン繊維で前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結したキルティング編地である(1)~(4)のいずれかに記載のキルティング編物。
(6)(1)~(5)のいずれかに記載のキルティング編物を含む敷きパッド。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、生産性に優れた防滑性を有するキルティング編物および敷きパッドを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のキルティング編物は、表地組織部、裏地組織部、および前記表地組織部と前記裏地組織部との間の挿入糸を備え、前記表地組織部と前記裏地組織部とを接結した編物であって、挿入糸が嵩高加工糸であって、前記裏地組織部に、ポリウレタン繊維が単独で構成する部分があることが重要である。なお、上記表地組織部、裏地組織部の表、裏については、キルティング編物の一方の面と、その反対側の面という相対的な関係を意味する。なお、使用時において、表地側は視認されやすい側に用いられることが多い。
(【0011】以降は省略されています)

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