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公開番号2025113705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007991
出願日2024-01-23
発明の名称電力入札システム
出願人株式会社リ・パワー
代理人個人
主分類G06Q 30/08 20120101AFI20250728BHJP(計算;計数)
要約【課題】蓄電池から送電される電力量が時間とともに変動する取引環境においても、ディープ・ニューラル・ネットワークを用いて入札データを最適化することにより、電力取引市場において、収益性の高い入札データを生成する電力入札システムを提供する。
【解決手段】電力入札プラットフォームに入札データを提供するサーバ装置と、蓄電池が蓄電した電力を電力系統に送電または前記電力系統から給電される電力を用いて前記蓄電池を充電して電力を蓄積させる蓄電池システムと通信する電力入札システムであって、入札価格26を特定するために必要な複数のパラメータを入力層23とし、ディープ・ニューラル・ネットワークに従う線形モデルあるいはアルゴリズムおよびそれらを含んだモデルにより演算処理する演算層24と、演算層24が実行する演算処理により入札情報を生成する出力層25とを備えて、刻々と変動する電力需要に適応する入札データを生成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
所定の通信媒体を介して、電力入札プラットフォームに入札データを提供するサーバ装置と、蓄電池が蓄電した電力を電力系統に送電または前記電力系統から給電される電力を用いて前記蓄電池を充電して電力を蓄積させる蓄電池システムと通信する電力入札システムであって、
入札価格を特定するために必要な複数のパラメータを入力層とし、ディープ・ニューラル・ネットワークに従う線形モデルあるいはアルゴリズムおよびそれらを含んだモデルにより演算処理する演算層と、前記演算層が実行する演算処理により入札情報を生成する出力層とを備えて、刻々と変動する電力需要に適応する入札データを生成する生成手段を備えることを特徴とする電力入札システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記生成手段は、入札データとして入札価格と、入札容量とを生成することを特徴とする請求項1に記載の電力入札システム。
【請求項3】
前記生成手段は、前記蓄電池の寿命を延ばす放電量を示すように最適な前記入札容量を生成することを特徴とする請求項2に記載の電力入札システム。
【請求項4】
前記複数のパラメータは、天気予報、スポット価格、時間前価格、バッテリSOCを含むことを特徴とする請求項1に記載の電力入札システム。
【請求項5】
前記複数のパラメータは、その他の要因として前記蓄電池の容量、前記蓄電池の環境情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力入札システム。
【請求項6】
前記環境情報は、前記蓄電池を取り巻く周辺の年間の気温変動、風速、風向を含むことを特徴とする請求項5に記載の電力入札システム。
【請求項7】
前記生成手段は、刻々と変動する電力需要に適応する入札データを線形的な統計処理により生成することを特徴とする請求項1に記載の電力入札システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池を利用した系統電源用蓄電池システムに供する電力入札システに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、電力入札システムとして、下記特許文献1~4に開示されるシステムが公開されている。
【0003】
電力入札取引市場では、証券取引市場等とは異なり、現物である電力の受渡しを前提としているため、発電所の発電能力を超過する売入札や需要以上の買入札等を実施しないよう、電力需給計画に即した入札を行わなければならない。
【0004】
また、発電機脱落等の緊急時を除き、電力取引による損失を防止しなければならない。例えば、電気の受渡し前に見込んだ需要予測値が実際の需要と大きく乖離があった場合、約定した時点では利益を生んでいた取引が、電気の受渡し時点では需要変動が発生したことで自社発電コストが変動(増加)し、結果として損失を生む可能性がある。
【0005】
電力入札取引を行うトレーダは、これら需要変動や発電機トラブルなどのリスクを見極め、入札業務および自社需要の監視を常時行わなければならない。また、従来はトレーダが入札情報を手動作成する運用形態が主であったが、ザラ場方式の電力取引、特に24時間開場する「1時間前市場取引」において、この運用形態はトレーダに大きな負担を強いてしまうとの指摘がなされている。
【0006】
このため下記特許文献1には、「電力取引において、取引所参加者は、取引所取引の不確実性を考慮した入札計画と、発電計画を立案する必要があるため、供給が確定している電力需要に対して策定された運転計画を受信する手段0102、および、受信した計画をベースとして取引所への複数の入札計画を策定する手段0106を設ける。この際、取引所決済における電力単価の不確定について条件指定してもらう(0104)ことで、入札結果としてもたらされる取引量および収益変動について予測計算を行うことを可能とする。また、収益と取引量の予測について条件指定してもらうことで、複数の入札計画から、操作者が求める入札計画をスクリーニングする手段を備える。」が開示されている。
【0007】
下記特許文献2には、「電力消費者は、少ない負担で、最も安価な電力を選び出すことができ、また、電力供給者は、少ない負担で、多くの電力消費者との取引の機会を得ることができる電気契約仲介装置を提供するため、契約種別DB109は、各契約種別の情報を格納している。入札案件登録処理102は、電力消費者端末から入力された入札案件を、入札案件DB108に登録する。自動入札処理107は、契約種別DB109に格納されている各契約種別の情報に基づき、入札案件DB109に登録された入札案件に対する入札情報を作成し、該情報を入札案件に紐付けて、入札案件DB108に格納する。落札通知処理105は、登録された入札案件に紐付けて、入札案件DB108に格納されている入札の情報の中から、落札する入札を選び出し、該入札が落札したことを、電力供給者端末および入札案件を入力した電力消費者端末に通知する。」ことが開示されている。
【0008】
下記特許文献3には、「使い勝手のよい電力取引市場用自動入札システムを提供するため、電力取引市場用の入札情報を生成する電力取引市場用自動入札システム1は、複数の設定値を含む自動入札設定情報を作成する自動入札設定作成部11と、自動入札設定作成部により作成された自動入札設定情報に基づいて、電力取引所システム3で使用する自動入札情報を作成する自動入札情報作成部13と、自動入札情報作成部により作成された自動入札情報を電力取引所システムへ送信する入札情報送信部15とを備え、自動入札情報作成部は、複数の設定値のうちの一つ以上の所定の設定値に基づいて、自動入札情報の内容を変更する。」ことが開示されている。
【0009】
下記特許文献4には、「自動入札によりユーザが好む条件で電力を購入しやすくするため、自動入札システムは車両エージェント500(コンピュータ)を含む。車両エージェント500は、ユーザの電力に関して、自動入札アルゴリズムに従って電力取引の自動入札を行なう入札エージェント530(入札部)と、ユーザの嗜好性を示すユーザ情報を取得する情報収集エージェント510(情報収集部)とを備える。入札エージェント530は、ユーザ情報を用いて、自動入札アルゴリズムのパラメータを設定するように構成される。」が開示されている。
【0010】
なお、本出願に関わる非特許文献として、下記の非特許文献1~3が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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