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公開番号
2025116278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025094830,2021091669
出願日
2025-06-06,2021-05-31
発明の名称
粘着テープ
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250731BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】強アルカリ性溶液への耐性に優れ、かつ、被着体から容易に剥離できる粘着テープを提供する。
【解決手段】基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープであって、前記粘着剤層は、ベースポリマーと粘着付与樹脂とを含有し、前記ベースポリマーは、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体の水素添加体、又は、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックとオレフィンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体であり、前記粘着付与樹脂は、水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)を含有し、前記粘着剤層において、水酸基価が140mgKOH/gを超えるテルペンフェノール樹脂(T2)と、ロジンエステル樹脂(T3)との含有量の合計が、前記ベースポリマー100重量部に対して5重量部以下である粘着テープ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着剤層は、ベースポリマーと粘着付与樹脂とを含有し、
前記ベースポリマーは、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体の水素添加体、又は、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックとオレフィンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体であり、
前記粘着付与樹脂は、水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)を含有し、
前記粘着剤層において、水酸基価が140mgKOH/gを超えるテルペンフェノール樹脂(T2)と、ロジンエステル樹脂(T3)との含有量の合計が、前記ベースポリマー100重量部に対して5重量部以下である
ことを特徴とする粘着テープ。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)の含有量が、前記ベースポリマー100重量部に対して3~80重量部であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)は、水酸基価が50~80mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記水酸基価が50~80mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂の含有量が、前記ベースポリマー100重量部に対して3~80重量部であることを特徴とする請求項3記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)は、軟化点が145℃以上であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記ベースポリマーは、水添スチレン系ブロック共重合体であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記水添スチレン系ブロック共重合体は、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)ブロック共重合体であることを特徴とする請求項6記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)ブロック共重合体は、スチレン含有量が25重量%以下であることを特徴とする請求項7記載の粘着テープ。
【請求項9】
前記スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)ブロック共重合体は、エチレンブチレン比率が1.0以上であることを特徴とする請求項7又は8記載の粘着テープ。
【請求項10】
前記水添スチレン系ブロック共重合体は、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン(SEPS)ブロック共重合体であることを特徴とする請求項6記載の粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、強アルカリ性溶液への耐性に優れ、かつ、被着体から容易に剥離できる粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、電子機器において部品を固定する際に、粘着剤や粘着テープが広く用いられている。また、粘着テープは、電子機器の製造工程における工程材としても用いられており、例えば、電子機器の製造工程において薄い部材を加工する際、取扱いを容易にし、破損を防止するために粘着テープが用いられている。これらの粘着剤や粘着テープには、高い粘着性に加え、使用される部位の環境に応じて、耐熱性、熱伝導性、耐衝撃性等の機能が要求されている(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-052050号公報
特開2015-021067号公報
特開2015-120876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、プリント配線板等の基板は薄化が進んでおり、銅張積層板から基板を製造する工程においては、製造工程中に銅張積層板の端部が破損する問題が生じている。これに対して、銅張積層板の端部に粘着テープを貼り付けて保護した状態で処理を行うことで問題の解決が図られている。このような粘着テープには、処理中は銅張積層板を充分に保護できるとともに、処理終了後には銅張積層板を破損することなく銅張積層板から容易に剥離できることが求められる。
しかしながら、基板の製造工程で行われるエッチング処理、デスミア処理等においては、処理液として強アルカリ性の溶液が使用されている。従来の粘着テープでは、このような強アルカリ性溶液に晒されると剥がれが生じやすく、銅張積層板の端部を充分に保護できなかったり、銅張積層板の表面の銅が腐食されたりする問題が生じている。
【0005】
本発明は、強アルカリ性溶液への耐性に優れ、かつ、被着体から容易に剥離できる粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープであって、上記粘着剤層は、ベースポリマーと粘着付与樹脂とを含有し、上記ベースポリマーは、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体の水素添加体、又は、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックとオレフィンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体であり、上記粘着付与樹脂は、水酸基価が50~140mgKOH/gであるテルペンフェノール樹脂(T1)を含有し、上記粘着剤層において、水酸基価が140mgKOH/gを超えるテルペンフェノール樹脂(T2)と、ロジンエステル樹脂(T3)との含有量の合計が、上記ベースポリマー100重量部に対して5重量部以下である粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
【0007】
本発明者らは、基材と、該基材の少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープにおいて、粘着剤層に特定のブロック共重合体を用いることで、粘着テープの再剥離性が向上し、処理中は粘着テープにより被着体を充分に保護できるとともに、処理終了後には被着体を破損することなく粘着テープを容易に剥離できることを見出した。更に、本発明者らは、粘着剤層に配合する粘着付与樹脂について検討した。本発明者らは、粘着付与樹脂のなかでも特に、特定範囲の水酸基価を有するテルペンフェノール樹脂(T1)を選択して用い、かつ、T1よりも水酸基価の高いテルペンフェノール樹脂(T2)と、ロジンエステル樹脂(T3)との含有量の合計を一定値以下に抑えることにより、強アルカリ性溶液への耐性を著しく向上できることを見出した。これにより、本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明の粘着テープは、基材と、上記基材の少なくとも一方の面に積層された粘着剤層とを有する。
上記粘着剤層は、ベースポリマーと粘着付与樹脂とを含有する。上記粘着剤層が上記ベースポリマーに加えて上記粘着付与樹脂を含有することにより、粘着テープの粘着力が向上し、被着体を充分に保護することができる。
【0009】
上記ベースポリマーは、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体の水素添加体、又は、少なくとも芳香族ビニルモノマーに由来するブロックとオレフィンモノマーに由来するブロックとを有するブロック共重合体である。(以下、両者を合わせて単に「ブロック共重合体」ともいう。)
上記ベースポリマーが上記ブロック共重合体であることにより、上記粘着剤層の粘着力が適度な範囲となり、粘着テープの再剥離性が向上する。また、上記ブロック共重合体は比較的極性が低いことから、上記ベースポリマーが上記ブロック共重合であることにより、例えばアクリル系ポリマーである場合と比べて上記粘着剤層の内部に強アルカリ性溶液が浸入しにくく、粘着テープの強アルカリ性溶液への耐性が向上する。
【0010】
上記芳香族ビニルモノマーは特に限定されず、例えば、スチレン、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-メチルスチレン、α-メチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,4-ジイソプロピルスチレン、4-t-ブチルスチレン、5-t-ブチル-2-メチルスチレン、ビニルエチルベンゼン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、t-ブトキシスチレン、ビニルベンジルジメチルアミン、(4-ビニルベンジル)ジメチルアミノエチルエーテル、N,N-ジメチルアミノエチルスチレン、N,N-ジメチルアミノメチルスチレン、2-エチルスチレン、3-エチルスチレン、4-エチルスチレン、2-t-ブチルスチレン、3-t-ブチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、ビニルキシレン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン、ジフェニルエチレン、3級アミノ基含有ジフェニルエチレン等が挙げられる。上記3級アミノ基含有ジフェニルエチレンは特に限定されず、例えば、1-(4-N,N-ジメチルアミノフェニル)-1-フェニルエチレン等が挙げられる。これらの芳香族ビニルモノマーは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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