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公開番号2025117919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012904
出願日2024-01-31
発明の名称既設管更生における裏込め方法、裏込め管理装置及び裏込めシステム
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類E03F 7/00 20060101AFI20250805BHJP(上水;下水)
要約【課題】既設管更生工法の裏込め工程において支保工が外力によって破壊されるのを未然に防止する。
【解決手段】更生対象の既設管1内に更生管3を設置する。更生管3の浮上を規制するための支保工21を、更生管3内に設置する。更生管3と既設管1との間に裏込め材4の注入を開始する。注入時、支保工21Aに印加される荷重を荷重計31によって測定する。荷重計31による測定荷重に基づいて、安全処理部32が、荷重増大抑制のための安全処理を行なう。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
更生対象の既設管内に設置された更生管と前記既設管との間に裏込め材を注入する裏込め方法であって、
前記更生管の前記注入による浮上を規制する支保工を前記更生管内に設置する工程と、
前記設置後、前記注入を開始する工程と、
前記注入時に前記支保工に印加される荷重を荷重計によって測定する工程と、
前記荷重計による測定荷重に基づいて、荷重増大抑制のための安全処理を行なう工程と
を備えたことを特徴とする既設管更生における裏込め方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記更生管の管軸方向に離れた複数位置にそれぞれ支保工を設置し、前記更生管に形成された裏込め材の注入孔に最も近い支保工に印加される荷重を測定する請求項1に記載の裏込め方法。
【請求項3】
前記安全処理が、警報発光又は警報音又は警報表示若しくは荷重値表示による発報を含む請求項1又は2に記載の裏込め方法。
【請求項4】
前記安全処理が、前記裏込め材の注入流量を漸次低減させる操作を含む請求項1又は2に記載の裏込め方法。
【請求項5】
前記安全処理が、前記裏込め材の一部をドレン路へ逃がす操作を含む請求項1又は2に記載の裏込め方法。
【請求項6】
更生対象の既設管内に更生管が設置され、かつ前記更生管の浮上を規制する支保工が前記更生管内に設置された状態で行なわれる、前記既設管と前記更生管との間への裏込め材の注入を管理する裏込め管理装置であって、
前記注入時に前記支保工に印加される荷重を測定する荷重計と、
前記荷重計による測定荷重に基づいて、荷重増大抑制のための安全処理を行なう安全処理部と、
を備えたことを特徴とする裏込め管理装置。
【請求項7】
前記更生管の管軸方向に離れた複数位置にそれぞれ支保工が設置されており、
前記更生管に形成された裏込め材の注入孔に最も近い支保工に前記荷重計が設けられている請求項6に記載の裏込め管理装置。
【請求項8】
前記荷重計が、前記支保工の鉛直中心線に沿うように配置された垂直荷重受け支保材に設けられている請求項6に記載の裏込め管理装置。
【請求項9】
前記荷重計が、前記支保工の底部と前記更生管の内底部との間に介在されている請求項6に記載の裏込め管理装置。
【請求項10】
前記安全処理部が、警報発光ランプ、警報ブザー、表示ディスプレイの少なくとも1つを有する発報手段を含む請求項6~9の何れか1項に記載の裏込め管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば老朽化した下水道管等の既設管を更生する工法における裏込め方法等に関し、特に、更生対象の既設管内に設置された更生管と既設管との間に裏込め材を注入する方法、並びに裏込め管理装置及び裏込めシステムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
老朽化した下水道管等の既設管の更生方法として、既設管内に更生管を設置し、これら既設管の内周と更生管の外周との間の裏込め空間に裏込め材を充填する更生工法は公知である(特許文献1、2等参照)。裏込め材の注入時には、裏込め材からの浮力によって更生管が浮上しようとする。これを規制するために、更生管内に支保工が設置される。
【0003】
例えば特許文献1の支保工は、ジャッキボルト付きの縦横十字に組まれた棒状の支保材を含む。縦の支保材の下端部が底部腹起しを介して更生管の内底面に接地されている。縦の支保材の上端部は更生管の頂部の貫通孔を通して、既設管の頂部に突き当てられている。横の支保材の両端部は、それぞれ腹起しを介して更生管の内側面に突き当てられている、
【0004】
特許文献2の支保工は、環状のフレームと、ジャッキボルト付きの短い棒状の複数の支保材を含む。複数の支保材が、環状フレームの周方向に互いに間隔を置いて放射状に設けられている。各支保材が、腹起しを介して更生管の内面に突き当てられている。さらに、環状フレームの上端部の支保材が、更生管の頂部の貫通孔を通して、既設管の頂部に突き当てられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-268853号公報
特開平10-121565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の既設管更生工法の裏込め工程においては、裏込め材の注入による浮力や圧力が、外力として、更生管を介して支保工に作用する。該外力が支保工の耐荷重強度を超えた場合、更生管が強度上耐えていても、支保工が破壊されて、更生管の浮上や断面変形が起きてしまう。
本発明は、かかる事情に鑑み、既設管更生工法の裏込め工程において支保工が外力によって破壊されるのを未然に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る既設管更生における裏込め方法は、
更生対象の既設管内に設置された更生管と前記既設管との間に裏込め材を注入する裏込め方法であって、
前記更生管の前記注入による浮上を規制する支保工を前記更生管内に設置する工程と、
前記設置後、前記注入を開始する工程と、
前記注入時に前記支保工に印加される荷重を荷重計によって測定する工程と、
前記荷重計による測定荷重に基づいて、荷重増大抑制のための安全処理を行なう工程と
を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記裏込め材の注入時には、支保工が裏込め材からの浮力に抗することで、更生管の浮上を規制できる。一方、前記浮力や裏込め材の圧力が更生管を介して支保工に外力として作用することで、支保工に荷重が印加される。その荷重を荷重計によって測定する。測定荷重を監視することによって、例えば所定荷重に達した時、荷重増大抑制のための安全処理を行なう。所定荷重は、支保工の耐荷重(座屈相当荷重)でもよく、耐荷重に安全率を乗じた値でもよい。
荷重増大抑制のための安全処理としては、発報手段による発報、裏込め材の注入停止、注入流量の低減等が挙げられる。
これによって、支保工が破壊されるのを未然に防止できる。
【0009】
前記更生管の浮上規制については、支保工によって裏込め材の注入開始時から更生管の浮上を規制する場合に限らず、注入開始後、設定浮上高さまでの浮上を許容し、設定浮上高さ以上の浮上を規制する場合をも含む。
注入開始時から更生管の浮上を規制する場合、好ましくは、前記設置工程において支保工の上端突っ張り部を既設管の頂部に当接(対向)させる。
設定浮上高さまでの浮上を許容する場合、好ましくは、前記設置工程において支保工の上端突っ張り部を既設管の頂部から下方へ設定浮上高さ分だけ離間させて既設管の頂部と対面(対向)させる。この場合、更生管の浮上により上端突っ張り部が既設管の頂部に突き当たったときに検知される当接荷重を前記所定荷重とすることで、更生管が設定浮上高さだけ浮上したときに前記安全処理を行なってもよい。
【0010】
好ましくは、前記更生管の管軸方向に離れた複数位置にそれぞれ支保工を設置し、前記更生管に形成された裏込め材の注入孔に最も近い支保工に印加される荷重を測定する。
注入工程における裏込め材は、注入孔から既設管と更生管との間の裏込め空間内に注入される。裏込め材は粘性を有しているから、管軸方向に沿って、裏込め空間の注入孔に近い位置ほど先に充填され、注入孔から遠い位置ほど遅れて充填される。このため、注入孔に最も近い支保工に印加される荷重(以下適宜「印加荷重」と称す)が、他の支保工の印加荷重に先行して大きくなる。したがって、注入孔に最も近い支保工の測定荷重を基準にすることで、その他の支保工については、より安全な時点で安全処理を行うことができ、破壊を確実に未然に防止することができる。
注入孔から遠い支保工にも荷重計を設けてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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