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公開番号
2025116598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024011112
出願日
2024-01-29
発明の名称
オレフィン共重合体の製造方法および遷移金属化合物
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08F
4/6592 20060101AFI20250801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】エチレンと、脂環族環状オレフィンと、芳香族構造を含む環状オレフィンとの共重合体の分子量をより高いものとすることができるオレフィン共重合体の製造方法等を提供すること。
【解決手段】特定の窒素含有芳香族配位子とシクロペンタジエニル基を有する遷移金属化合物(A)と、(B-1)有機金属化合物、(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および(B-3)遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)とを含むオレフィン重合用触媒の存在下に、エチレンと、脂環族環状オレフィンと、芳香族構造を含む環状オレフィンとを共重合させる、オレフィン共重合体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記一般式[A]で表される遷移金属化合物と、
(B)(B-1)有機金属化合物、
(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および
(B-3)前記遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物
からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と
を含むオレフィン重合用触媒の存在下に、
エチレンと、脂環族環状オレフィンと、芳香族構造を含む環状オレフィンとを共重合させる、オレフィン共重合体の製造方法。
TIFF
2025116598000019.tif
92
162
〔式[A]において、
Mは、チタン原子、ジルコニウム原子、またはハフニウム原子であり、
nは、1~4の整数であり、
Xは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、リン含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、またはジエン系二価誘導体基であり、
R
1‘
~R
8‘
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1~20の炭化水素基(ただし、3級環状炭化水素基を除く。)、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基、イオウ含有基、リン含有基、または3級環状炭化水素基であり、
R
1‘
~R
5‘
のうち少なくとも1つは3級環状炭化水素基であり、隣接する基同士は互いに結合して環を形成していてもよく、
R
6‘
~R
8‘
の少なくとも1つは2級炭化水素基である。〕
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記一般式[A]において、Mはチタン原子である、請求項1に記載のオレフィン共重合体の製造方法。
【請求項3】
前記一般式[A]において、R
1‘
~R
5‘
のうち少なくとも1つが3級環状炭化水素基であり、その他が水素原子である、請求項1に記載のオレフィン共重合体の製造方法。
【請求項4】
前記一般式[A]において、R
1‘
~R
5‘
のうち1つが3級環状炭化水素基であり、その他の4つが水素原子である、請求項1に記載のオレフィン共重合体の製造方法。
【請求項5】
前記一般式[A]において、R
5‘
が1-アダマンチル基である、請求項4に記載のオレフィン共重合体の製造方法。
【請求項6】
前記一般式[A]において、R
6‘
~R
8‘
の少なくとも2つがイソプロピル基である、請求項1に記載のオレフィン共重合体の製造方法。
【請求項7】
下記一般式[A]で表わされる遷移金属化合物。
TIFF
2025116598000020.tif
92
161
〔式[A]において、
Mは、チタン原子、ジルコニウム原子、またはハフニウム原子であり、
nは、1~4の整数であり、
Xは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、リン含有基、ホウ素含有基、アルミニウム含有基、またはジエン系二価誘導体基であり、
R
1‘
~R
8‘
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1~20の炭化水素基(ただし、3級環状炭化水素基を除く。)、ハロゲン原子、ハロゲン含有基、ケイ素含有基、酸素含有基、窒素含有基、イオウ含有基、リン含有基、または3級環状炭化水素基であり、
R
1‘
~R
5‘
のうち少なくとも1つは3級環状炭化水素基であり、隣接する基同士は互いに結合して環を形成していてもよく、
R
6‘
~R
8‘
の少なくとも1つは2級炭化水素基である。〕
【請求項8】
前記一般式[A]において、Mはチタン原子である、請求項7に記載の遷移金属化合物。
【請求項9】
前記一般式[A]において、R
1‘
~R
5‘
のうち少なくとも1つが3級環状炭化水素基であり、その他が水素原子である、請求項7に記載の遷移金属化合物。
【請求項10】
前記一般式[A]において、R
1‘
~R
5‘
のうち1つが3級環状炭化水素基であり、その他の4つが水素原子である、請求項7に記載の遷移金属化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はオレフィン共重合体の製造方法に関する。また本発明は新規な遷移金属化合物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エチレン・α-オレフィン共重合体などのオレフィン共重合体を製造するための触媒として、メタロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物などの共触媒とからなる触媒が知られている。
【0003】
様々なタイプのメタロセン化合物等の遷移金属化合物が盛んに開発されており、たとえば特許文献1には、下記一般式で表される遷移金属化合物(A):
【0004】
TIFF
2025116598000001.tif
52
159
(式中、MはTi等の周期律表4族の遷移金属を表し、Lは周期律表15族の元素が配位原子となる1価のアニオン性配位子を表し、Xはハロゲン原子等を表し、mは1~3の整数を表し、R
1
~R
5
は、水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1~20のアルキル基等を表す。)
ならびに有機アルミニウムオキシ化合物および有機ホウ素化合物から選ばれる1種以上の活性化剤(B)からなる重合触媒の存在下、エチレンおよび/または炭素原子数3~20のα-オレフィンと少なくとも1種類の環状オレフィン化合物との共重合を行う環状オレフィン系共重合体の製造方法が記載され、遷移金属化合物(A)の具体例としては、CpTi(t-Bu
2
C=N)Cl
2
、およびCp
*
Ti(2,6-
i
Pr
2
PhO)Cl
2
が挙げられている(Cpはシクロペンタジエニル基を、Cp
*
はη
5
-ペンタメチルシクロペンタジエニル基を表す。)。
【0005】
また、非特許文献1には、下式で表される遷移金属化合物およびメチルアルミノキサン(MAO)の存在下で、エチレンとノルボルネン等との共重合が行われたことが記載されている。
【0006】
JPEG
2025116598000002.jpg
47
161
【0007】
また、エチレンと、脂環族環状オレフィンと、芳香族構造を含む環状オレフィンとの共重合体が、レンズ用の樹脂、シリンジや薬液保存容器などの医療用容器用の樹脂などに好適であることが報告されている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-63409号公報
国際公開第2019/107363号
【非特許文献】
【0009】
Macromolecules 2011,44,1986-1998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
メタロセン化合物として非特許文献1に記載された遷移金属化合物を用いたオレフィン重合用触媒は、エチレンと、脂環族環状オレフィンと、芳香族構造を含む環状オレフィンとの共重合体に好適であると考えられたが、非特許文献1に記載された遷移金属化合物を用いて製造されたオレフィン共重合体は、昨今高まっている樹脂への機械的強度の要求に必ずしも応えきれるものではなく、より機械的強度に優れたオレフィン共重合体、およびこれを製造することが可能な遷移金属化合物が望まれていた。通常、樹脂の機械的強度を向上させるには、より高い分子量の樹脂を用いることで達成される傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)
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