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公開番号2025117109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011796
出願日2024-01-30
発明の名称表面保護フィルム付き光学積層体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G02B 1/18 20150101AFI20250804BHJP(光学)
要約【課題】防汚性を高めつつ、気泡発生及び糊残りの発生を抑制できる表面保護フィルム付き光学積層体を提供する。
【解決手段】光学積層体10は、透明フィルム基材11、防汚層12及び表面保護フィルム13をこの順に備える。表面保護フィルム13は、基材層14と粘着剤層15とを有する。防汚層12と粘着剤層15とは、接している。粘着剤層15の防汚層12側の主面15aの表面硬度は、0.01MPa以上0.05MPa以下、又は0.30MPa以上3.00MPa以下である。防汚層12の粘着剤層15側の主面12aの水接触角は、115°以上である。防汚層12と粘着剤層15との密着強度は、0.01N/50mm以上0.15N/50mm以下である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
透明フィルム基材、防汚層及び表面保護フィルムをこの順に備える表面保護フィルム付き光学積層体であって、
前記表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有し、
前記防汚層と前記粘着剤層とが接しており、
前記粘着剤層の前記防汚層側の主面の表面硬度が、0.01MPa以上0.05MPa以下、又は0.30MPa以上3.00MPa以下であり、
前記防汚層の前記粘着剤層側の主面の水接触角が、115°以上であり、
前記防汚層と前記粘着剤層との密着強度が、0.01N/50mm以上0.15N/50mm以下である、表面保護フィルム付き光学積層体。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記粘着剤層の前記防汚層側の主面の表面硬度が、0.30MPa以上3.00MPa以下である、請求項1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。
【請求項3】
前記防汚層は、真空蒸着膜である、請求項1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。
【請求項4】
前記粘着剤層の厚みが、5μm以上50μm以下である、請求項1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。
【請求項5】
前記透明フィルム基材は、透明フィルムと、前記透明フィルムの第1主面側に設けられたハードコート層とを備え、
前記防汚層は、前記透明フィルム基材の前記ハードコート層側に設けられている、請求項1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。
【請求項6】
前記透明フィルム基材と前記防汚層との間に設けられた反射防止層を更に備える、請求項1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。
【請求項7】
前記透明フィルム基材と前記反射防止層との間に設けられたプライマー層を更に備える、請求項6に記載の表面保護フィルム付き光学積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表面保護フィルム付き光学積層体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
画像表示装置の最表面に配置される反射防止フィルム、タッチパネルの位置検出用フィルム、窓ガラスやショーウィンドウに貼り合わせられるウインドウフィルム等は、外部から接触可能な状態で使用されるため、指紋、手垢、埃等による汚染の影響を受けやすい。そのため、外部環境からの汚染防止や、付着した汚染物質の除去を容易とする目的で、防汚層が設けられている。
【0003】
これらの光学フィルム(光学積層体)は、加工時や輸送時等において使用前の状態での傷付きや汚染等を防止するために、光学積層体表面(詳しくは、防汚層表面)に表面保護フィルムが仮着される(例えば特許文献1参照)。以下、表面保護フィルムが仮着された光学積層体を、「表面保護フィルム付き光学積層体」又は単に「光学積層体」と記載することがある。
【0004】
特許文献1に記載の表面保護フィルム付き光学積層体(光学フィルター用積層プラスチックフィルム)では、表面保護フィルムとは反対側の面に、粘着剤からなる接着層及び離型フィルム(はく離ライナー)を順次積層させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-151996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の光学積層体を使用して画像表示装置を製造する場合、例えば、上記光学積層体のはく離ライナーを剥がした後、露出した接着層を画像表示パネルに貼り合わせた状態で、高温高圧下で画像表示パネルと接着層とをなじませる工程(高温高圧工程)が実施される。高温高圧工程は、通常、表面保護フィルムが仮着された状態で実施される。
【0007】
他方、防汚層は、水分や油分を撥きやすい性質上、表面保護フィルムとの密着性が低くなる傾向がある。このため、高温高圧工程において、防汚層と表面保護フィルム(詳しくは、表面保護フィルムの粘着剤層)との間に気泡が発生する場合がある。防汚層と表面保護フィルムとの間に気泡が発生すると、外観不良と判断される場合がある。以下、高温高圧下において、防汚層と表面保護フィルム(詳しくは、表面保護フィルムの粘着剤層)との間に気泡が発生する不具合を、単に「気泡発生」と記載することがある。
【0008】
また、防汚層と表面保護フィルムとの密着性を高めるために、表面保護フィルムの粘着剤層の接着力を高めると、防汚層から表面保護フィルムを剥離した際に、防汚層表面に糊残りが発生する場合がある。
【0009】
特許文献1に記載の技術だけでは、防汚層の防汚性を高めつつ、気泡発生及び糊残りの発生を抑制することは難しい。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、防汚性を高めつつ、気泡発生及び糊残りの発生を抑制できる表面保護フィルム付き光学積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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