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公開番号2025118200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013369
出願日2024-01-31
発明の名称加工装置
出願人株式会社ディスコ
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B24B 55/06 20060101AFI20250805BHJP(研削;研磨)
要約【課題】第2加工室で発生する加工屑に比べて大きなサイズの加工屑が発生し得る空間である第1加工室から第2加工室へ、加工屑及びミスト状の加工水を含む流体が移動することを防止する。
【解決手段】被加工物を加工する加工装置であって、第1加工ユニットと、第2加工ユニットと、第1加工室を含む第1加工室カバーと、第1加工室と空間的に接続されている第2加工室を含む第2加工室カバーと、第1加工室カバーに接続された第1吸引管部と、第2加工室カバーに接続された第2吸引管部と、を備え、第1加工室は、第2加工室に比べて大きなサイズの加工屑が発生し得る空間であり、第1加工ユニット及び第2加工ユニットの動作中には、第1加工室及び第2加工室のゲージ圧は負圧であると共に、第2加工室の圧力が第1加工室の圧力よりも高く調整され、第2加工室から第1加工室に向かう気流が発生している加工装置を提供する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物を加工する加工装置であって、
第1スピンドルを有し、該第1スピンドルの下端部に第1加工工具が装着される第1加工ユニットと、
第2スピンドルを有し、該第2スピンドルの下端部に第2加工工具が装着される第2加工ユニットと、
第1側板及び第1天板を有し、少なくとも該第1側板及び該第1天板で区画される第1加工室において該第1加工工具を収容可能である第1加工室カバーと、
第2側板及び第2天板を有し、少なくとも該第2側板及び該第2天板で区画される第2加工室において該第2加工工具を収容可能であり、該第1側板及び該第2側板を境に該第1加工室と該第2加工室とが空間的に接続されている第2加工室カバーと、
該第1加工室カバーに接続された第1吸引管部と、
該第2加工室カバーに接続された第2吸引管部と、
を備え、
該第1加工工具及び該第2加工工具の差異に起因して、該第1加工室は、該第2加工室に比べて大きなサイズの加工屑が発生し得る空間であり、
該第1加工ユニット及び該第2加工ユニットの動作中には、該第1加工室及び該第2加工室のゲージ圧は負圧であると共に、該第2加工室の圧力が該第1加工室の圧力よりも高く調整され、該第2加工室から該第1加工室に向かう気流が発生していることを特徴とする加工装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
第3スピンドルを有し、該第3スピンドルの下端部に研磨工具が装着される第3加工ユニットと、
第3側板及び第3天板を有し、少なくとも該第3側板及び該第3天板で区画される第3加工室において該研磨工具を収容可能であり、該第3側板と該第2加工室カバーを構成する第4側板とを境に該第2加工室と該第3加工室とが空間的に接続されている第3加工室カバーと、
該第3加工室カバーに接続された第3吸引管部と、
を更に備え、
該第2加工工具及び該研磨工具の差異に起因して、該第2加工室は、該第3加工室に比べて大きなサイズの加工屑が発生し得る空間であり、
該第2加工ユニット及び該第3加工ユニットの動作中には、該第2加工室及び該第3加工室のゲージ圧は負圧であると共に、該第3加工室の圧力が該第2加工室の圧力よりも高く調整され、該第3加工室から該第2加工室へ向かう気流が発生していることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
該第1吸引管部と該第2吸引管部とは、負圧を発生させる第1の真空発生装置に接続されており、
該第3吸引管部は、該第1の真空発生装置とは異なる第2の真空発生装置に接続されており、
該第1加工室と該第2加工室との圧力差は、該第2吸引管部に設けられた真空レギュレータ又はリークバルブにより調整され、
該第2加工室と該第3加工室との圧力差は、該第1の真空発生装置で発生され且つ真空レギュレータ又はリークバルブで調整された負圧と、該第2の真空発生装置で発生させた負圧と、の差が反映されていることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
【請求項4】
該第1吸引管部と、該第2吸引管部と、該第3吸引管部とは、負圧を発生させる第1の真空発生装置に接続されており、該第1加工室と該第2加工室との圧力差は、該第2吸引管部に設けられた真空レギュレータ又はリークバルブにより調整され、且つ、該第2加工室と該第3加工室との圧力差は、該第3吸引管部に設けられた真空レギュレータ又はリークバルブにより調整されることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、研削、研磨等により被加工物を加工する加工装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造プロセスでは、例えば、ウェーハの表面にIC(Integrated Circuit)等の複数のデバイスを形成した後、ウェーハの裏面を研削装置で研削して薄化し、次いで、この薄化されたウェーハを切削装置でデバイス単位に分割する。
【0003】
研削装置、切削装置等の加工装置では、チャックテーブルで吸引保持されたウェーハを、加工室カバーにより区画される加工室内に配置した状態で、加工工具とウェーハとの接触領域に純水等の加工水を供給しながら、ウェーハに対して研削、切削等の加工を行う。
【0004】
加工中には、切削屑、研削屑等の加工屑が発生する。この加工屑の一部は、ミスト状の加工水(例えば、特許文献1参照)と混じった状態で加工室内に充満する。飛散した加工屑が加工室カバーの内壁に付着すると加工室内が汚染される。
【0005】
また、加工屑やミスト状の加工水が加工室カバーの窓に設けられた透明板の内面に付着すると、加工室カバーの外部から加工室カバー内が見え難くなる。この様に、加工屑、加工水等が加工室カバー内に付着すると、加工装置に悪影響が及ぶ。
【0006】
更に、加工屑が、加工室カバーの外側、且つ、外装パネル等で区画される加工装置の内側の空間に飛散すると、(i)加工装置内部の汚染、(ii)加工前後において加工装置内部の搬送装置により搬送されるウェーハの汚染、(iii)搬送装置により吸引保持、把持等されるウェーハの割れ等の不具合が、生じる。
【0007】
この様な不具合を回避するために、加工室カバーには排気口が設けられ、排気口に接続されている排気ダクトを通じて、加工屑及びミスト状の加工水が、加工室カバー内から加工装置の外部へ排出される。
【0008】
ところで、スピンドルと、当該スピンドルの下端部に装着された加工工具(研削ホイール、研磨ホイール等)と、をそれぞれ有する複数の加工ユニットが、1つの加工装置に設けられている場合、円盤状のターンテーブル上には複数のチャックテーブルが配置されている。
【0009】
ターンテーブルの上面には、各々直線状の複数の仕切板が放射状に配置されており、複数の仕切板で区切られた各扇状領域には、1つのチャックテーブルが設けられている。ターンテーブルが回転することで、各チャックテーブルは、それぞれ別個のカバー部材で覆われた異なる加工室(粗研削室、仕上げ研削室等)へ移動可能である。
【0010】
ウェーハに対して粗研削を行う粗研削室には、第1のスピンドルの下端部に固定された粗研削ホイールが配置されており、ウェーハに対して仕上げ研削を行う仕上げ研削室には、第2のスピンドルの下端部に固定された仕上げ研削ホイールが配置されている。粗加工室と、仕上げ加工室とは、各々個別の排気ダクトを通じて排気される。
(【0011】以降は省略されています)

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