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公開番号
2025118300
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013546
出願日
2024-01-31
発明の名称
電動車両の熱制御方法、及び電動車両の熱制御システム
出願人
日産自動車株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
B60H
1/22 20060101AFI20250805BHJP(車両一般)
要約
【課題】電動車両の排熱源の排熱量が不十分であっても、熱交換手段が必要とする熱量を確保可能な電動車両の熱制御方法、及び電動車両の熱制御システムを提供する。
【解決手段】第1冷媒を排熱源11と第1ポンプ12との間で循環させる排熱循環経路1と、排熱循環経路1に介装されたチラー21と、を含み、排熱循環経路1には、第1バイパス経路13と、第1冷媒の流通状態をチラー21に第1冷媒を供給する第1状態と、チラー21への第1冷媒の供給を停止し且つ第1バイパス経路13に第1冷媒を流通させる第2状態との間で相互に切り替え可能な第1切替弁14と、が設けられた電動車両の熱制御方法であって、第1冷媒の温度が所定温度以上のときに第1切替弁14を第1状態に設定し、第1冷媒の温度が所定温度未満となると第1切替弁14を第2状態に設定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電動車両の駆動に伴って排熱を放出する排熱源と、前記排熱源に第1冷媒を圧送する第1圧送手段と、を含み、前記第1冷媒を前記排熱源と前記第1圧送手段との間で循環させる第1循環経路と、
前記第1循環経路に介装された第1熱交換手段と、を含み、
前記第1循環経路には、
前記排熱源及び前記第1圧送手段と直列に接続し且つ前記第1熱交換手段と並列に接続するように前記第1循環経路の前記第1熱交換手段の上流側から分岐し前記第1循環経路の前記第1熱交換手段の下流側に合流するバイパス経路と、
前記第1冷媒の流通状態を前記第1熱交換手段に前記第1冷媒を供給する第1状態と、前記第1熱交換手段への前記第1冷媒の供給を停止し且つ前記バイパス経路に前記第1冷媒を流通させる第2状態との間で相互に切り替え可能な切替手段と、が設けられた電動車両の熱制御方法であって、
前記第1冷媒の温度が所定温度以上のときに前記切替手段を前記第1状態に設定し、前記第1冷媒の温度が前記所定温度未満となると前記切替手段を前記第2状態に設定する電動車両の熱制御方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第1冷媒の温度が第1所定温度以上のときに前記切替手段を前記第1状態に設定し、前記第1冷媒の温度が前記第1所定温度よりも低い第2所定温度未満となると前記切替手段を前記第2状態に設定する請求項1に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項3】
前記第1熱交換手段とは異なる第2熱交換手段と、前記第2熱交換手段に第2冷媒を圧送する第2圧送手段と、を含み、前記第2冷媒を前記第2熱交換手段と前記第2圧送手段との間で循環させる第2循環経路をさらに含み、
前記第1熱交換手段が前記第1循環経路及び前記第2循環経路に介装され前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換を行う場合において、
前記切替手段が前記第1状態のときに前記第2圧送手段をオン状態に設定し、前記切替手段が前記第2状態のときに前記第2圧送手段をオフ状態に設定する請求項1に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項4】
前記第1熱交換手段の前記第2冷媒の出口温度と出口圧力を測定し、
前記出口圧力から前記第2冷媒の飽和温度を推定し、
前記出口温度から前記飽和温度を差し引いて得られる第1差分が所定の閾値よりも大きい場合に前記第2圧送手段のオン状態を継続し、
前記第1差分が前記閾値以下の場合に前記第2圧送手段をオフ状態に設定する請求項3に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項5】
前記第1熱交換手段の前記第2冷媒の前記出口温度が所定の温度変化速度未満の場合に前記第1熱交換手段の前記第2冷媒の前記出口温度と前記出口圧力を測定する請求項4に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項6】
空調用のヒータコアと、前記ヒータコアに第3冷媒を圧送する第3圧送手段と、を含み、前記第3冷媒を前記ヒータコアと前記第3圧送手段との間で循環させる第3循環経路をさらに含み、
前記第2熱交換手段が前記第2循環経路及び前記第3循環経路に介装され前記第2冷媒と前記第3冷媒との間で熱交換を行う場合において、
前記第2圧送手段がオン状態のときに前記第3圧送手段をオン状態に設定し、前記第2圧送手段がオフ状態のときに前記第3圧送手段をオフ状態に設定する請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項7】
前記電動車両のバッテリからの電力供給を受けて発熱する前記空調用の発熱源をさらに含み、
前記ヒータコアの発熱量が目標熱量よりも低い場合であって、前記目標熱量から前記ヒータコアの発熱量を差し引いて得られる第2差分に基づいて前記発熱源の発熱量を設定する請求項6に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項8】
前記ヒータコアに空気が供給される場合において、前記ヒータコアの発熱量を、前記ヒータコアを通過直後の空気の温度に基づいて推定する請求項7に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項9】
前記排熱源の温度が所定の下限温度以下となる場合に前記第1圧送手段をオフ状態に設定する請求項1に記載の電動車両の熱制御方法。
【請求項10】
前記第1冷媒の温度が前記所定温度未満であり且つ前記第1冷媒の温度の上昇速度が所定の閾値未満である場合に前記第1圧送手段をオフ状態に設定する請求項1に記載の電動車両の熱制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の熱制御方法、及び電動車両の熱制御システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
電動車両のモータ等の駆動系の排熱を利用して車両室内の空調を行うことが提案されている(特許文献1参照)。電動車両には、例えば駆動系(パワートレイン)等の排熱源を冷却する冷却水の循環経路と、車両室内の空調を行うためのヒートポンプがあり、循環経路とヒートポンプの間をチラー等も熱交換手段により熱交換を行うことで車両室内の空調を効率的に行うことが期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-164153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、排熱源からの排熱が不十分である場合、熱交換手段が必要とする熱量を確保することは困難となる。
【0005】
本発明は、電動車両の排熱源の排熱量が不十分であっても、熱交換手段が必要とする熱量を確保可能な電動車両の熱制御方法、及び電動車両の熱制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による電動車両の熱制御方法は、電動車両の駆動に伴って排熱を放出する排熱源と、排熱源に第1冷媒を圧送する第1圧送手段と、を含み、第1冷媒を排熱源と第1圧送手段との間で循環させる第1循環経路と、第1循環経路に介装された第1熱交換手段と、を含み、第1循環経路には、排熱源及び第1圧送手段と直列に接続し且つ第1熱交換手段と並列に接続するように第1循環経路の第1熱交換手段の上流側から分岐し第1循環経路の第1熱交換手段の下流側に合流するバイパス経路と、第1冷媒の流通状態を第1熱交換手段に第1冷媒を供給する第1状態と、第1熱交換手段への第1冷媒の供給を停止し且つバイパス経路に第1冷媒を流通させる第2状態との間で相互に切り替え可能な切替手段と、が設けられた電動車両の熱制御方法である。この熱制御方法では、第1冷媒の温度が所定温度以上のときに切替手段を第1状態に設定し、第1冷媒の温度が所定温度未満となると切替手段を第2状態に設定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1冷媒の温度が所定温度未満となったときは、切替手段を第2状態に設定して第1熱交換手段への第1冷媒の供給を停止して排熱源から第1冷媒への蓄熱を効率的に行うことで第1熱交換手段が必要とする熱量を確保することができる。そして、第1冷媒の温度が所定温度に到達した段階で切替手段を第1状態に切り替えて第1熱交換手段への第1冷媒の供給を再開することができる。従って、第1熱交換手段が必要とする熱量を間欠的に確保し第1熱交換手段に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態の電動車両の熱制御システムであって、排熱源を冷却する第1冷媒の温度が所定温度以上の場合の回路図である。
図2は、本実施形態の電動車両の熱制御システムであって、排熱源を冷却する第1冷媒の温度が所定温度未満の場合の回路図である。
図3は、本実施形態の電動車両の熱制御システムであって、排熱源を冷却する第1冷媒の温度が上限温度に到達した場合の回路図である。
図4は、本実施形態の電動車両の熱制御システムの制御フローである。
図5は、第2冷媒の圧力と第2冷媒の飽和温度との関係を示す図である。
図6は、本実施形態の電動車両の熱制御システムの効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[電動車両の熱制御システムの構成]
図1は、本実施形態の電動車両の熱制御システムであって、排熱源11を冷却する第1冷媒の温度が所定温度以上の場合の回路図である。本実施形態の電動車両の熱制御システムは、排熱源11で発生した排熱を回収する第1冷媒を循環させる排熱循環経路1(第1循環経路)と、電動車両の空調用のヒートポンプ2(第2循環経路)と、空気を加熱するヒータコア32に熱を供給する熱源循環経路3(第3循環経路)と、排熱循環経路1とヒートポンプ2との熱交換を行うチラー21(第1熱交換手段)と、ヒートポンプ2と熱源循環経路3との熱交換を行うコンデンサ23(第2熱交換手段)と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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