特許ウォッチ

公開番号2025119766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024014747
出願日2024-02-02
発明の名称浴槽及び浴室
出願人株式会社LIXIL
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類A47K 3/06 20060101AFI20250807BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めることができる浴槽及び浴室を提供する。
【解決手段】浴槽10は、吊り下げた状態において湯水を溜めて使用するシート製の浴槽本体20と、吊り下げた状態における浴槽本体20の上縁部に沿って配置されるロープ30と、を備えており、浴槽本体20は、浴槽本体20を構成するシート材13の外縁部を折り返して形成された折り返し部14を有し、ロープ30は、ロープ30の端部を折り返して形成したループ部31を有し、ロープのうちループ部31を閉じるループ端部33は、折り返し部14の内部に収容され、ループ端部33及び折り返し部14は糸によって縫い合わされており、糸は、折り返し部14のうちループ端部33の一方の側に配置されている第一面部36から、ループ端部33、及び折り返し部14のうちループ端部33の他方の側に配置されている第二面部37まで貫通している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
吊り下げた状態において湯水を溜めて使用するシート製の浴槽本体と、
前記吊り下げた状態における前記浴槽本体の上縁部に沿って配置されるロープと、を備えており、
前記浴槽本体は、前記浴槽本体を構成するシート材の外縁部を折り返して形成された折り返し部を有し、
前記ロープは、前記ロープの端部を折り返して形成されたループ部を有し、
前記ロープのうち前記ループ部を閉じるループ端部は、前記折り返し部の内部に収容され、
前記ループ端部及び前記折り返し部は糸によって縫い合わされており、
前記糸は、前記折り返し部のうち前記ループ端部の一方の側に配置されている第一面部から、前記ループ端部、及び前記折り返し部のうち前記ループ端部の他方の側に配置されている第二面部まで貫通している、浴槽。
続きを表示（約 510 文字）【請求項２】
前記ロープのうち前記ループ端部を構成する一対のロープ材同士は、糸によって縫い合わされている、請求項１に記載の浴槽。
【請求項３】
前記第一面部と前記第二面部とは、前記ループ端部を構成するロープ材の際に沿って縫い合わされている、請求項１から請求項２までの何れか一項に記載の浴槽。
【請求項４】
前記折り返し部の外側に重ねられる補強シート材を有し、
前記補強シート材は、前記第一面部に重ねられる第一補強部、及び前記第二面部に重ねられる第二補強部を有し、
前記折り返し部及び前記補強シート材は糸によって縫い合わされており、
前記糸は、前記第一補強部から、前記第一面部、前記ループ端部、前記第二面部、及び第二補強部まで貫通している、請求項１から請求項２までの何れか一項に記載の浴槽。
【請求項５】
前記第一補強部と前記第二補強部とは、前記ループ端部を構成するロープ材の際に沿って縫い合わされている、請求項４に記載の浴槽。
【請求項６】
請求項１から請求項２までの何れか一項に記載の浴槽を吊り下げる吊り下げ部材を備えている浴室。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、浴槽及び浴室に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、例えば下記特許文献１に記載されているように、吊り下げた状態で使用されるシート製の浴槽が知られている。浴槽は、上端角部を浴室に設けられた吊り下げ部材に引っ掛けることで吊り下げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００７－２６０１８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記のようなシート製の浴槽は、吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めたいという要望があった。
【０００５】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めることができる浴槽及び浴室を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の浴槽は、吊り下げた状態において湯水を溜めて使用するシート製の浴槽本体と、前記吊り下げた状態における前記浴槽本体の上縁部に沿って配置されるロープと、を備えており、前記浴槽本体は、前記浴槽本体を構成するシート材の外縁部を折り返して形成された折り返し部を有し、前記ロープは、前記ロープの端部を折り返して形成されたループ部を有し、前記ロープのうち前記ループ部を閉じるループ端部は、前記折り返し部の内部に収容され、前記ループ端部及び前記折り返し部は糸によって縫い合わされており、前記糸は、前記折り返し部のうち前記ループ端部の一方の側に配置されている第一面部から、前記ループ端部、及び前記折り返し部のうち前記ループ端部の他方の側に配置されている第二面部まで貫通しているものである。
【０００７】
本開示の浴室は、前記浴槽を吊り下げる吊り下げ部材を備えているものである。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本実施形態における浴槽を吊り下げた状態の浴室を概略的に示す斜視図
浴槽を示す側面図
係部においてループ部を折り返し部の内部に収容する様子を示す浴槽の一部拡大斜視図
係部においてループ部及び折り返し部を糸によって縫い合わせた状態を示す浴槽の一部拡大斜視図
係部において折り返し部の外側に補強シート材を重ねる様子を示す浴槽の一部拡大斜視図
係部において補強シート材及び折り返し部を糸によって縫い合わせた状態を示す浴槽の一部拡大斜視図
係部において縫製部を概略的に示す浴槽の一部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
[１]本開示の浴槽は、吊り下げた状態において湯水を溜めて使用するシート製の浴槽本体と、前記吊り下げた状態における前記浴槽本体の上縁部に沿って配置されるロープと、を備えており、前記浴槽本体は、前記浴槽本体を構成するシート材の外縁部を折り返して形成された折り返し部を有し、前記ロープは、前記ロープの端部を折り返して形成されたループ部を有し、前記ロープのうち前記ループ部を閉じるループ端部は、前記折り返し部の内部に収容され、前記ループ端部及び前記折り返し部は糸によって縫い合わされており、前記糸は、前記折り返し部のうち前記ループ端部の一方の側に配置されている第一面部から、前記ループ端部、及び前記折り返し部のうち前記ループ端部の他方の側に配置されている第二面部まで貫通しているものである。このような構成によれば、ループ端部と折り返し部とを強固に固定できるから、吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めることができる。
[２]上記[１]に記載の浴槽において、前記ロープのうち前記ループ端部を構成する一対のロープ材同士は、糸によって縫い合わされているものとしてもよい。このような構成によれば、ループ端部を構成する一対のロープ材同士を強固につなぎ合わせることができるから、ループ部の強度を高めることができる。
[３]上記[１]から[２]までの何れかに記載の浴槽において、前記第一面部と前記第二面部とは、前記ループ端部を構成するロープ材の際に沿って縫い合わされているものとしてもよい。このような構成によれば、ループ端部と折り返し部の縁との間の隙間を小さくできるから、ループ端部と折り返し部の縁との間に水を入りにくくできる。
[４]上記[１]から[３]までの何れかに記載の浴槽において、前記折り返し部の外側に重ねられる補強シート材を有し、前記補強シート材は、前記第一面部に重ねられる第一補強部、及び前記第二面部に重ねられる第二補強部を有し、前記折り返し部及び前記補強シート材は糸によって縫い合わされており、前記糸は、前記第一補強部から、前記第一面部、前記ループ端部、前記第二面部、及び第二補強部まで貫通しているものとしてもよい。このような構成によれば、補強シート材、折り返し部及びループ端部を強固に固定できるから、吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めることができる。
[５]上記[４]に記載の浴槽において、前記第一補強部と前記第二補強部とは、前記ループ端部を構成するロープ材の際に沿って縫い合わされているものとしてもよい。このような構成によれば、ループ端部と補強シート材の縁との間の隙間を小さくできるから、ループ端部と補強シート材の縁との間に水を入りにくくできる。
[６]本開示の浴室は、上記[１]から[５]までの何れかに記載の浴槽を吊り下げる吊り下げ部材を備えているものである。このような構成によれば、ループ端部と折り返し部とを強固に固定できるから、吊り下げ部材に吊り下げられる部分の強度を高めることができる。
【００１０】
＜実施形態＞
本実施形態における浴槽１０は、図１に示すように、浴室５０に配置される。浴室５０は、壁Ｗ、天井Ｃ、床Ｆ、水栓装置６０及び４つの吊り下げ部材７０を備えている。水栓装置６０及び吊り下げ部材７０は、壁Ｗに固定されている。壁Ｗは、互いに連結された壁Ｗ１，Ｗ２，Ｗ３、及び壁Ｗ３と対向して設けられた図示しない壁を備えている。図示しない壁には、隣接した脱衣室との間を行き来するための出入り口が形成されている。出入り口には扉が設けられている。床Ｆは、図示しない排水口に向かって緩やかな下り勾配を有している。
（【００１１】以降は省略されています）

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