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公開番号
2025120279
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025093445,2021050892
出願日
2025-06-04,2021-03-25
発明の名称
ハードコート層付偏光板および該ハードコート層付偏光板を含む画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250807BHJP(光学)
要約
【課題】異形加工部においてハードコート層の欠けおよびクラックが顕著に抑制されたハードコート層付偏光板を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板は、偏光子と、保護層と、厚みが0.1μm~8μmの中間層と、厚みが5μm以下のハードコート層と、をこの順に有し、矩形以外の異形を有し、中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度が10MPa以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
偏光子と、保護層と、厚みが0.1μm~8μmの中間層と、ハードコート層と、をこの順に有し、
矩形以外の異形を有し、
該中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度が10MPa以上である、
ハードコート層付偏光板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードコート層付偏光板および該ハードコート層付偏光板を含む画像表示装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター等の画像表示装置には、画像表示を実現し、および/または当該画像表示の性能を高めるために、偏光板が広く使用されている。画像表示装置は、外部からの接触によりその表面に傷がつくと、表示画像の視認性が低下する場合がある。このため、画像表示装置の表面保護を目的として、表面側(視認側)にハードコート層が形成された偏光板(ハードコート層付偏光板)が用いられる場合がある。近年、光学フィルムを矩形以外に加工すること(異形加工:例えば、ノッチおよび/または貫通穴の形成)が望まれる場合がある。しかし、ハードコート層付偏光板の異形加工部においては、ハードコート層に欠けおよび/またはクラックが発生しやすいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-234163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、異形加工部においてハードコート層の欠けおよびクラックが顕著に抑制されたハードコート層付偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板は、偏光子と、保護層と、厚みが0.1μm~8μmの中間層と、ハードコート層と、をこの順に有し、矩形以外の異形を有し、該中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度が10MPa以上である。
1つの実施形態においては、上記中間層は、上記ハードコート層の成分と上記保護層の成分とを含む相溶領域である。
1つの実施形態においては、上記中間層の厚みは0.3μm~5μmである。
1つの実施形態においては、上記中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度は14MPa以上である。
1つの実施形態においては、上記ハードコート層の厚みは5μm以下である。
1つの実施形態においては、上記保護層はトリアセチルセルロースフィルムで構成されている。
1つの実施形態においては、上記異形は、貫通穴、V字ノッチ、U字ノッチ、平面視した場合に船形に近似した形状の凹部、平面視した場合に矩形の凹部、平面視した場合にバスタブ形状に近似したR形状の凹部、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記のハードコート層付偏光板を視認側に含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、矩形以外の異形(異形加工部)を有するハードコート層付偏光板において、保護層とハードコート層との間に代表的には相溶領域である中間層を形成し、当該中間層の厚みおよび単位厚みあたりのせん断破壊強度を最適化することにより、異形加工部におけるハードコート層の欠けおよびクラックが顕著に抑制されたハードコート層付偏光板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態によるハードコート層付偏光板の概略断面図である。
せん断破壊強度を求める具体的な手順を説明するための概略図である。
本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板における異形または異形加工部の一例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板における異形または異形加工部の変形例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板における異形または異形加工部のさらなる変形例を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態によるハードコート層付偏光板における異形または異形加工部のさらなる変形例を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
【0009】
本明細書において「ハードコート層」は、表面保護機能を有する硬質の表面処理層の総称として用いられる。したがって、ハードコート層は、一般的なハードコート層のみならず、反射防止層、スティッキング防止層、アンチグレア層、アンチブロッキング層も包含し得る。
【0010】
A.ハードコート層付偏光板の概略
図1は、本発明の1つの実施形態によるハードコート層付偏光板の概略断面図である。図示例のハードコート層付偏光板100は、偏光子10と保護層20と中間層30とハードコート層40とをこの順に有する。中間層30は、代表的には、ハードコート層40の成分と保護層20の成分とを含む相溶領域である。本発明の実施形態においては、中間層の厚みは0.1μm~8μmであり、かつ、中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度は10MPa以上である。本発明の実施形態によれば、矩形以外の異形(異形加工部)を有するハードコート層付偏光板において、保護層とハードコート層との間に中間層を形成し、中間層の厚みおよび単位厚みあたりのせん断破壊強度を上記のような範囲とすることにより、異形加工部におけるハードコート層の欠けおよびクラックを顕著に抑制することができる。せん断破壊強度は、単一フィルムまたは積層体の各層を切削(破壊)する際に必要な力であり、例えば、SAICAS(Surface And Interfacial Cutting Analysis System)により求めることができる。図2を参照して、せん断破壊強度を求める具体的な手順を説明する。図2には上から順にハードコート層と中間層と保護層とを有する積層体が示されている。当該積層体を、精密斜め切削装置(例えば、ダイプラウィンテス社製、「SAICAS DN-20型」)を用いて斜め切削した際のせん断強度がせん断破壊強度となる。斜め切削は、切刃を2軸運動(水平方向および垂直方向の運動)させることにより行われ得る。せん断破壊強度T(MPa)は下記式から求められる。
T(MPa)=F
H
(kN)/(2×Wd(m
2
)×cotφ)
ここで、F
H
は切刃による水平方向の荷重であり、Wは切刃の幅(m)であり、dは切刃の垂直方向の変位量(m)であり、φはせん断角度である。なお、せん断角度は、切削条件、切削対象物の構成材料等に応じて変化し得るが、概略的には45°である。なお、中間層の厚みとせん断破壊強度とは実質的には比例関係を有するので、中間層の厚み1μmあたりのせん断破壊強度は計算から求めることができる。例えば厚み0.5μmの中間層のせん断破壊強度を測定した場合、その測定値を2倍すればよく;例えば厚み2.0μmの中間層のせん断破壊強度を測定した場合、その測定値を1/2倍すればよい。
(【0011】以降は省略されています)
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