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公開番号2025121311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016688
出願日2024-02-06
発明の名称温度推定システム及び温度推定方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類G01K 7/42 20060101AFI20250812BHJP(測定;試験)
要約【課題】温度センサが設けられない複数の第2監視対象物の温度を推定できるようにする。
【解決手段】温度推定システム1は、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第1監視対象物(12)、それぞれが対応する第1監視対象物の温度を検出する複数の温度センサ14、及び、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第2監視対象物(11、13)を備えた電気装置(10)と、複数の第1監視対象物及び複数の第2監視対象物を冷却する冷媒が流れる冷却経路31を有する冷却装置30と、温度センサ14によって検出された第1監視対象物の温度に基づいて、複数の第2監視対象物の温度を推定するプロセッサ21と、を備える。プロセッサ21は、冷却経路31において隣接する第1監視対象物の温度に基づいて、第2監視対象物のそれぞれの温度を推定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第1監視対象物、それぞれが対応する前記第1監視対象物の温度を検出する複数の温度センサ、及び、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第2監視対象物を備えた電気装置と、
複数の前記第1監視対象物及び複数の前記第2監視対象物を冷却する冷媒が流れる冷却経路を有する冷却装置と、
前記温度センサによって検出された前記第1監視対象物の温度に基づいて、複数の前記第2監視対象物の温度を推定するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記冷却経路において隣接する前記第1監視対象物の温度に基づいて、前記第2監視対象物のそれぞれの温度を推定する、温度推定システム。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
複数の第2監視対象物が、前記冷却経路において複数の前記第1監視対象物の上流側及び下流側に配置された上流側第2監視対象物及び下流側第2監視対象物を含み、
前記プロセッサは、
複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も上流側に配置された第1監視対象物の温度に基づいて、前記上流側第2監視対象物の温度を推定し、
複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も下流側に配置された第1監視対象物の温度に基づいて、前記下流側第2監視対象物の温度を推定する、請求項1に記載の温度推定システム。
【請求項3】
前記電気装置が電力変換装置であり、前記第1監視対象物のそれぞれがIPMのスイッチング素子であり、前記第2監視対象物がコンデンサ及びリアクトルを含む、請求項1又は2に記載の温度推定システム。
【請求項4】
1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第1監視対象物、複数の前記第1監視対象物の温度を検出する複数の温度センサ、及び、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第2監視対象物を備えた電気装置と、
複数の前記第1監視対象物及び複数の前記第2監視対象物を冷却する冷媒が流れる冷却経路を有する冷却装置と、
前記温度センサによって検出された前記第1監視対象物の温度に基づいて、複数の前記第2監視対象物の温度を推定するプロセッサと、を備えた温度推定システムにおける温度推定方法であって、
前記プロセッサが、前記冷却経路において隣接する前記第1監視対象物の温度に基づいて、前記第2監視対象物のそれぞれの温度を推定する、温度推定方法。
【請求項5】
複数の第2監視対象物が、前記冷却経路において複数の前記第1監視対象物の上流側及び下流側に配置された上流側第2監視対象物及び下流側第2監視対象物を含み、
前記プロセッサが、
複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も上流側に配置された第1監視対象物の温度に基づいて、前記上流側第2監視対象物の温度を推定し、
複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も下流側に配置された第1監視対象物の温度に基づいて、前記下流側第2監視対象物の温度を推定する、請求項4に記載の温度推定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気装置における監視対象物の温度を推定する温度推定システム及び温度推定システムにおける温度推定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、車両においてもCO

排出量の削減やエネルギー効率の改善のために、電動化技術に関する研究開発が行われている。電動車両に搭載される電子部品を備えたシステムの動作を安定させ、且つコストの増加を抑制するためには、少ない部品点数で電子部品の温度を監視し、電子部品の過熱を防止することが重要である。
【0003】
例えば、特許文献1には、温度センサによって検出された第1監視対象物の温度に基づいて、第1監視対象物とは異なる第2監視対象物の温度を推定する温度推定システムが開示されている。この温度推定システムは、第1監視対象物及び前記第2監視対象物を冷却する冷媒が流れる冷却経路を有する冷却装置と、記第1監視対象物の温度を検出する温度センサとを備えている。温度推定システムの制御装置は、第1監視対象物から冷却経路に伝わる熱量をゼロと仮定した場合の第1監視対象物の温度推定値である第1温度推定値と、第1監視対象物の温度とに基づいて、第1監視対象物から冷却経路に伝わる熱量を導出し、第1監視対象物から冷却経路に伝わる熱量と、第2監視対象物の現在の動作状態に応じた発熱量とに基づいて、第2監視対象物の温度である第2温度推定値を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-160416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の従来技術は、冷媒流路の冷却対象となる発熱電気部品が少なくとも2つ存在し、温度センサが設けられない第2監視対象物が複数存在する場合に、複数の第2監視対象物の温度を推定することはできない。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、温度センサが設けられない複数の第2監視対象物の温度を推定できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、温度推定システム(1)であって、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第1監視対象物(12)、それぞれが対応する前記第1監視対象物の温度を検出する複数の温度センサ(14)、及び、1つ又は複数の電子部品により構成される複数の第2監視対象物(11、13)を備えた電気装置(10)と、複数の前記第1監視対象物及び複数の前記第2監視対象物を冷却する冷媒が流れる冷却経路(31)を有する冷却装置(30)と、前記温度センサによって検出された前記第1監視対象物の温度に基づいて、複数の前記第2監視対象物の温度を推定するプロセッサ(20)と、を備え、前記プロセッサは、前記冷却経路において隣接する前記第1監視対象物の温度に基づいて、前記第2監視対象物のそれぞれの温度を推定する。
【0008】
この態様によれば、複数の温度センサによって温度を検出される複数の第1監視対象物のうち、冷却経路において隣接する第1監視対象物の温度に基づいて、第2監視対象物のそれぞれの温度を推定することができる。また、冷却経路において隣接する第1監視対象物の温度に基づいて第2監視対象物の温度を推定することにより、第2監視対象物の温度を正確に推定することができる。
【0009】
上記の態様において、複数の第2監視対象物が、前記冷却経路において複数の前記第1監視対象物の上流側及び下流側に配置された上流側第2監視対象物(13)及び下流側第2監視対象物(11)を含み、前記プロセッサは、複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も上流側に配置された第1監視対象物(12U)の温度に基づいて、前記上流側第2監視対象物の温度を推定し、複数の前記第1監視対象物のうち、前記冷却経路の最も下流側に配置された第1監視対象物(12W)の温度に基づいて、前記下流側第2監視対象物の温度を推定すると良い。
【0010】
この態様によれば、上流側第2監視対象物の温度を、その直下流に位置する第1監視対象物温度に基づいて正確に推定し、下流側第2監視対象物の温度を、その直上流に位置する第1監視対象物温度に基づいて正確に推定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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