特許ウォッチ

公開番号2025122411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017866
出願日2024-02-08
発明の名称タンポ及び木管楽器
出願人宮澤フル-ト製造株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G10D 9/04 20200101AFI20250814BHJP(楽器;音響)
要約【課題】耐久性及び寸法精度を向上可能なタンポ及び木管楽器を提供すること。
【解決手段】木管楽器1のトーンホール12を塞ぐタンポ23は、円板状の基材31と、基材31に設けられた円板状の中芯32と、基材31及び中芯32の外面を覆う、コラーゲンを主原料とする被覆材33と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
木管楽器のトーンホールを塞ぐタンポであって、
円板状の基材と、
前記基材に設けられた円板状の中芯と、
前記基材及び前記中芯の外面を覆う、コラーゲンを主原料とする被覆材と、
を備える、タンポ。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
前記基材は、第１基材であり、
前記被覆材は、前記第１基材に固定され、
前記第１基材に固定された前記被覆材を覆う第２基材を備える、請求項１に記載のタンポ。
【請求項３】
前記第１基材及び前記第２基材は、樹脂材料で形成される、請求項２に記載のタンポ。
【請求項４】
請求項１乃至請求項３のいずれか一項に記載のタンポと、
前記タンポが固定されるカップと、
前記カップにより塞がれるトーンホールが形成された本体と、
を備える木管楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トーンホールを塞ぐタンポ及びタンポを用いた木管楽器に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従前から、ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、サックス及びファゴット等の各種木管楽器が知られている。このような木管楽器は、レバーやキイを手指で操作し、タンポ（パット）で管に設けられた複数の穴を選択的に塞ぐことで、所望の音の高さ（音程）とすることができる。
【０００３】
このような木管楽器に用いられるタンポは、円板状に形成される。例えば、タンポは、台紙及びフェルト等の中芯を被覆材で覆うことで形成される。また、このような木管楽器に用いるタンポとして、フェルトと被覆材との間にゴム材等によって形成された弾性体を介在させる技術も知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
実用新案登録第３２１６３２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したタンポは、フェルト等の中芯を覆う被覆材に、動物の腸、膀胱又は皮膚などの天然皮を用いている。しかしながら、天然皮は、強度や厚みにバラツキがある。このため、天然皮を用いたタンポは、耐久性に劣るものや、厚みの不均一等によって寸法精度が悪いものがある。このようなタンポは、ランニングコストや調整作業時間が掛かる虞がある。
【０００６】
そこで本発明は、耐久性及び寸法精度を向上可能なタンポ及び木管楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様のタンポは、木管楽器のトーンホールを塞ぐタンポであって、円板状の基材と、前記基材に設けられた円板状の中芯と、前記基材及び前記中芯の外面を覆う、コラーゲンを主原料とする被覆材と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、耐久性及び寸法精度を向上可能なタンポ及び木管楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施形態に係る木管楽器の構成を示す平面図。
同木管楽器の構成を、図１中ＩＩ－ＩＩ線断面で示す断面図。
同木管楽器の構成を、図１中ＩＩ－ＩＩ線断面で示すとともに、タンポがトーンホールを塞ぐ状態で示す断面図。
同タンポの構成を示す斜視図。
同タンポの構成を示す側面図。
同タンポの構成を示す断面図。
同タンポの要部構成を拡大して示す断面図。
比較例のタンポの要部構成を拡大して示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態に係るタンポ２３を用いた木管楽器の構成を図１乃至図８を用いて説明する。なお、タンポ２３を用いた木管楽器としては、ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、バスクラリネット、サックス、ファゴット等が挙げられるため、本実施形態においては、木管楽器の例として、フルート１を用いて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許