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公開番号2025123678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019281
出願日2024-02-13
発明の名称テープファイバおよびテープファイバの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/44 20060101AFI20250818BHJP(光学)
要約【課題】それぞれが回転方向に対して方向性を有する複数の光ファイバを備えたテープファイバの調心を容易に行うことができるテープファイバを提供する。
【解決手段】テープファイバは、複数の光ファイバを備えている。複数の光ファイバは、少なくとも1つのコアおよびコアを覆うクラッドを含み、長手方向に延在するガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆する少なくとも一層の被覆樹脂層を含む被覆部と、を備えている。複数の光ファイバは、長手方向に交差する横方向に並ぶように配置されている。ガラスファイバは、長手方向を軸とする回転方向に対して方向性を有する。このテープファイバでは、被覆部のそれぞれの外周には、ガラスファイバの回転方向に対する方向性に関連付けられたマーキングが設けられ、マーキングは、レーザマーキングによって形成されている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
複数の光ファイバを備えるテープファイバであって、
複数の前記光ファイバは、
少なくとも１つのコアおよび前記コアを覆うクラッドを含み、長手方向に延在するガラスファイバと、
前記ガラスファイバの外周を被覆する少なくとも一層の被覆樹脂層を含む被覆部と、を備え、
複数の前記光ファイバは、前記長手方向に交差する横方向に並ぶように配置されており、
前記ガラスファイバは、前記長手方向を軸とする回転方向に対して方向性を有し、
前記被覆部のそれぞれの外周には、前記ガラスファイバの前記回転方向に対する方向性に関連付けられたマーキングが設けられ、
前記マーキングは、レーザマーキングによって形成されている、テープファイバ。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記マーキングのそれぞれは、前記長手方向に沿って形成されている、
請求項１に記載のテープファイバ。
【請求項３】
複数の前記光ファイバに設けられている前記マーキングは、対応する各光ファイバにおいて同じ位置となるように配置されている、
請求項１または請求項２に記載のテープファイバ。
【請求項４】
複数の前記光ファイバに設けられている前記マーキングは、全体として、前記テープファイバに関する情報を示すように形成されている、
請求項１または請求項２に記載のテープファイバ。
【請求項５】
前記マーキングは、複数の前記光ファイバの外周より陥没している、
請求項１または請求項２に記載のテープファイバ。
【請求項６】
前記マーキングは、複数の前記光ファイバの外周より隆起している、
請求項１または請求項２に記載のテープファイバ。
【請求項７】
複数の光ファイバを準備する工程と、
複数の前記光ファイバを横方向に並ばせると共に複数の前記光ファイバが所定の回転方向となるように調整する工程と、
複数の前記光ファイバを連結部によって互いに連結させる工程と、を備え、
前記準備する工程で準備される複数の前記光ファイバは、
少なくとも１つのコアおよび前記コアを被覆するクラッドを含むガラスファイバと、
前記ガラスファイバの外周を被覆する少なくとも一層の被覆樹脂層を含む被覆部と、を備え、
複数の前記光ファイバの前記被覆部の外周には、前記ガラスファイバの回転方向に対する方向性が関連づけられたマーキングが、レーザマーキングで形成されており、
前記調整する工程では、複数の前記光ファイバの前記マーキングが前記回転方向における所定の位置となるように調整する、テープファイバの製造方法。
【請求項８】
前記調整する工程では、前記連結部を構成する材料を塗布した後であって前記塗布した材料を硬化する前に、前記マーキングの前記回転方向における位置を検出して、前記検出した回転位置に基づいて、複数の前記光ファイバのうち対応する光ファイバの回転方向を調整する、
請求項７に記載のテープファイバの製造方法。
【請求項９】
前記調整する工程では、複数の前記光ファイバのそれぞれをガイドする捻れ調整ローラの走行面の角度を、前記光ファイバ毎に調整する、
請求項７または請求項８に記載のテープファイバの製造方法。
【請求項１０】
複数の前記光ファイバは、前記捻れ調整ローラを走行する前に、ローラ間を複数回往復させる延長パスラインを走行する、
請求項９に記載のテープファイバの製造方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、テープファイバおよびテープファイバの製造方法に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、回転方向に対して所定の方向性を有する各種のマルチコアファイバが開示されている。このマルチコアファイバでは、任意の回転方向に対してコアが非対称に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１５５３０８号公報
特表平１１－５１３１３０号公報
特開２０１８－０６２４４８号公報
米国特許出願公開第２０１６／０２２３７７４号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載された光ファイバは、回転方向に対して方向性を有するファイバとして構成されている。このような光ファイバを複数備えたテープファイバでは、光接続の際、各コアを相手方コアと一致させるため回転方向の調心が必要とされる。そのような調心の目印として各コアを用いることが考えられる。しかしながら、コアとクラッドとの屈折率の差が小さいため、コアの判別は困難である。また、光ファイバの最外層に着色層が設けられている場合、コアの判別をそもそも行うことができない。更に、テープファイバの場合、各光ファイバにおいて調心が必要とされ、調心作業の負荷が更に大きくなる。そこで、それぞれが回転方向に対して方向性を有する複数の光ファイバを備えたテープファイバの調心を容易に行うことができる手法が望まれている。
【０００５】
なお、特許文献２には、被覆上にリング状のカラーマークを付けること、特許文献３には、被覆上にレーザでマーキングを付けること、特許文献４には、回転方向に対して方向性を有するマルチコアファイバの被覆層に、カラーマーキングを施すことが記載されている。
【０００６】
本開示は、それぞれが回転方向に対して方向性を有する複数の光ファイバを備えたテープファイバの調心を容易に行うことができるテープファイバ、および、当該テープファイバの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一実施形態に係るテープファイバは、複数の光ファイバを備えている。複数の光ファイバは、少なくとも１つのコアおよびコアを覆うクラッドを含み、長手方向に延在するガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆する少なくとも一層の被覆樹脂層を含む被覆部と、を備えている。複数の光ファイバは、長手方向に交差する横方向に並ぶように配置されている。ガラスファイバは、長手方向を軸とする回転方向に対して方向性を有する。このテープファイバでは、被覆部のそれぞれの外周には、ガラスファイバの回転方向に対する方向性に関連付けられたマーキングが設けられ、マーキングは、レーザマーキングによって形成されている。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、それぞれが回転方向に対して方向性を有する複数の光ファイバを備えたテープファイバの調心を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、一実施形態に係るテープファイバの断面を含む斜視図である。
図２は、図１に示すテープファイバを上面から見た模式図である。
図３は、テープファイバにおけるマーキングの位置の変形例を示す模式図である。
図４は、テープファイバにおけるマーキングの位置の別の変形例を示す模式図である。
図５は、テープファイバにおけるマーキングの変形例を示す模式図である。
図６は、別の実施形態に係るテープファイバの断面を含む斜視図である。
図７は、図１に示すテープファイバを製造する方法の一例を示す模式図である。
図８の（ａ）部は、図７に示す製造装置における検出装置の詳細を説明する図であり、図８の（ｂ）部は、検出装置で検出されるテープファイバにおけるマーキングの例を示す図である。
図９は、図７に示す検出装置で、図６のテープファイバにおける光ファイバの形状を測定した例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
［本開示の実施形態の説明］
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
［１］一実施形態に係るテープファイバは、複数の光ファイバを備える。複数の光ファイバは、少なくとも１つのコアおよびコアを覆うクラッドを含み、長手方向に延在するガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆する少なくとも一層の被覆樹脂層を含む被覆部と、を備えている。複数の光ファイバは、長手方向に交差する横方向に並ぶように配置されている。ガラスファイバは、長手方向を軸とする回転方向に対して方向性を有する。このテープファイバでは、被覆部のそれぞれの外周には、ガラスファイバの回転方向に対する方向性に関連付けられたマーキングが設けられ、マーキングは、レーザマーキングによって形成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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