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公開番号2025124346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020335
出願日2024-02-14
発明の名称光学系
出願人株式会社シグマ
代理人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20250819BHJP(光学)
要約【課題】フォーカス群と非球面の配置を適切に行うことで、大口径比でありながらフォーカスブリージングと歪曲収差を含めた諸収差を良好に補正しつつ、小型・軽量化を達成した光学系を提供する。
【解決手段】第1レンズ群G1と正の屈折力を有する第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4と負の屈折力を有する第5レンズ群G5より構成され、無限遠から至近へのフォーカシングに際して第2レンズ群G2と第4レンズ群G4が光軸に沿ってそれぞれ異なる軌跡で物体側へ移動し、第2レンズ群G2は光軸中心から周辺部にかけて凸パワーを弱めるような形状の非球面レンズG2aspを有し、第4レンズ群G4は少なくとも正と負の屈折力を有するレンズをそれぞれ1枚以上有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から順に、第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5より構成され、
無限遠から至近へのフォーカシングに際して、前記第2レンズ群G2と前記第4レンズ群G4が光軸に沿ってそれぞれ異なる軌跡で物体側へ移動し、
前記第2レンズ群G2は光軸中心から周辺部にかけて凸パワーを弱めるような形状の非球面レンズG2aspを有し、
前記第4レンズ群G4は少なくとも正と負の屈折力を有するレンズをそれぞれ1枚以上有することを特徴とする光学系。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第5レンズ群G5は以下の条件式(1)を満足し、前記第3レンズ群G3は以下の条件式(2)と条件式(3)を同時に満たす正の屈折力のレンズLpを有することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
(1) 1.10 < βG5 < 1.60
(2) 0.021 < Lp_ΔPgF < 0.055
(3) 1 / (Lp_f × Lp_νd) < 0.0020
βG5:無限遠合焦時の前記第5レンズ群G5の横倍率
Lp_ΔPgF:前記第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpの異常部分分散性ΔPgF
Lp_vd:前記第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpのアッベ数vd
Lp_f:前記第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpの非接合時の焦点距離(mm)
【請求項3】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
(4) 1.0 < f2 / f4 < 6.0
(5) (f4 / vd_G4ave) / f < 0.050
f:無限遠合焦時の焦点距離(mm)
f2:無限遠合焦時の前記第2レンズ群G2の焦点距離(mm)
f4:無限遠合焦時の前記第4レンズ群G4の焦点距離(mm)
vd_G4ave:前記第4レンズ群G4を構成する正レンズのアッベ数νdの平均値
【請求項4】
前記第5レンズ群G5は、隣接する2枚のレンズによって以下の条件式を満足する空気レンズALを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学系。
(6) -1.00 < (R2air + R1air) / (R2air - R1air) < 1.00
R1air:前記第5レンズ群G5で構成される空気レンズALの物体側曲率半径(mm)
R2air:前記第5レンズ群G5で構成される空気レンズALの像側曲率半径(mm)
【請求項5】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学系。
(7) 0.005 < |(G2aspHnr - G2aspHinf) / f_G2| < 0.050
G2aspHinf:前記非球面レンズG2aspの物体側面における無限遠合焦時の軸外主光線の光線の高さ(mm)
G2aspHnr:前記非球面レンズG2aspの物体側面における最至近合焦時の軸外主光線の光線の高さ(mm)
なお、前記軸外主光線は、最大画角における開口絞りと光軸との交点を通過する光線とする
f2:前記第2レンズ群G2の無限遠合焦時の焦点距離(mm)
【請求項6】
前記第3レンズ群G3に開口絞りSを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学系。
【請求項7】
前記第4レンズ群G4に正の屈折力を有する非球面レンズを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学系。
【請求項8】
前記第5レンズ群G5の最も像側に負の屈折力を有する非球面レンズを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学系。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置や投影装置などに用いるレンズに好適な光学系に関するもので、大口径比でありながら、諸収差を効果的に補正しつつ、軽量化に寄与するように適切な配置を行ったものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の高画素化に伴い、無限遠から至近まで諸収差を強く補正した高い光学性能が求められるようになってきている。
【0003】
また、昨今のデジタルカメラにおいては、オートフォーカス(以下、AFと呼ぶ)によるピント精度が格段に向上したことで、被写界深度の極端に狭い明るい光学系においても正確にピントを合わせることが可能となった。その結果、開放F値においても正確にピントをあわせ続けて動画撮影を行うことができるようになり、映像表現の幅が大きく広がってきている。そのため、明るい光学系においてもフォーカス動作時の視野変化(以下、フォーカスブリージングと呼ぶ)を抑制した光学系が望まれてきている。
【0004】
一方で、無限遠から至近まで高い描写性能を実現するためにフォーカス駆動時に2つのレンズ群を別軌跡で移動させる方式がこれまでに提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-140076号公報
国際公開2021/241230号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の光学系は、フォーカス群を開口絞りを含むレンズ群の前後に配置し、かつ駆動方向を向かい合わせとすることでフォーカス時の重心変化ならびに姿勢差によるAF速度変化の抑制を行っている。また、無限遠から至近まで歪曲収差を含めた諸収差を良好に補正している。しかしながら、無限遠から至近へのフォーカシングに際して、開口絞りより物体側に配置された負の屈折力を有するレンズ群を像側に動かしているため、フォーカスブリージングが大きいという課題がある。
【0007】
特許文献2に記載の光学系は、無限遠から至近まで歪曲収差を含めた諸収差を良好に補正しつつ、フォーカスブリージングも適切に補正がなされている。しかしながら、光学系が大きく重たいという課題がある。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、フォーカス群と非球面の配置を適切に行うことで、大口径比でありながらフォーカスブリージングと歪曲収差を含めた諸収差を良好に補正しつつ、小型・軽量化を達成した光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明を実施の光学系は、物体側から順に、第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5より構成され、無限遠から至近へのフォーカシングに際して、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4が光軸に沿ってそれぞれ異なる軌跡で物体側へ移動し、第2レンズ群G2は光軸中心から周辺部にかけて凸パワーを弱めるような形状の非球面レンズG2aspを有し、第4レンズ群G4は少なくとも正と負の屈折力を有するレンズをそれぞれ1枚以上有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明を実施の光学系は、第5レンズ群G5が以下の条件式(1)を満足し、第3レンズ群G3が以下の条件式(2)と条件式(3)を同時に満たす正の屈折力のレンズLpを有することを特徴とする。
(1) 1.10 < βG5 < 1.60
(2) 0.021 < Lp_ΔPgF < 0.055
(3) 1 / (Lp_f × Lp_νd) < 0.0020
βG5:無限遠合焦時の第5レンズ群G5の横倍率
Lp_ΔPgF:第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpの異常部分分散性ΔPgF
Lp_vd:第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpのアッベ数vd
Lp_f:第3レンズ群G3を構成する正の屈折力のレンズLpの非接合時の焦点距離(mm)
(【0011】以降は省略されています)

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