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公開番号2025125188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021082
出願日2024-02-15
発明の名称窒素酸化物を除去する方法、二酸化炭素を回収する方法、及びガス処理装置
出願人UBE三菱セメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B01D 53/56 20060101AFI20250820BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本開示は、NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスから効率的に窒素酸化物を除去する新規な方法に関する。
【解決手段】NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスにおけるNO2の濃度を増加させることと、混合ガスを、水を含む処理液と接触させ、それにより混合ガスにおける窒素酸化物の濃度を低下させることと、をこの順で含む、窒素酸化物を除去する方法が開示される。窒素酸化物が除去された混合ガスから二酸化炭素を回収する方法も開示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させることと、
前記混合ガスを、水を含む処理液と接触させ、それにより前記混合ガスにおける窒素酸化物の濃度を低下させることと、
をこの順で含む、
窒素酸化物を除去する方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記混合ガスが生成してから前記処理液と接触するまでの時間を制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記混合ガスが焼成炉から排出される排ガスであり、前記混合ガスが前記焼成炉から排出されてから前記処理液と接触するまでの時間を制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記混合ガスが前記焼成炉から排出されてから前記処理液と接触するまでの時間を10分以上に制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記処理液と接触した後の前記混合ガスのうち一部又は全部を、再び前記処理液と接触させることを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記処理液が水である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記混合ガスが酸素を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記混合ガスにおける窒素酸化物の濃度が、前記混合ガスの体積を基準として10体積ppm以上500体積ppm以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
窒素酸化物の濃度に対するNO

の濃度の割合が0.3以上となるまで、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法により、二酸化炭素とNOを含む窒素酸化物とを含む混合ガスにおける窒素酸化物の濃度を低下させることと、
前記混合ガスから二酸化炭素を回収することと、
をこの順で含む、
二酸化炭素を回収する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒素酸化物を除去する方法、二酸化炭素を回収する方法、及びガス処理装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
排ガス中の二酸化炭素を回収する処理において、酸性ガスを予め除去するために、脱硫装置及び脱硝装置によって排ガスが前処理されることがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-244454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、NO(一酸化窒素)を含む窒素酸化物を含む混合ガスから効率的に窒素酸化物を除去する新規な方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下を含む。
[1]
NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させることと、
前記混合ガスを、水を含む処理液と接触させ、それにより前記混合ガスにおける窒素酸化物の濃度を低下させることと、
をこの順で含む、
窒素酸化物を除去する方法。
[2]
前記混合ガスが生成してから前記処理液と接触するまでの時間を制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、[1]に記載の方法。
[3]
前記混合ガスが焼成炉から排出される排ガスであり、前記混合ガスが前記焼成炉から排出されてから前記処理液と接触するまでの時間を制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、[1]に記載の方法。
[4]
前記混合ガスが前記焼成炉から排出されてから前記処理液と接触するまでの時間を10分以上に制御することにより、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、[3]に記載の方法。
[5]
前記処理液と接触した後の前記混合ガスのうち一部又は全部を、再び前記処理液と接触させることを更に含む、[2]に記載の方法。
[6]
前記処理液が水である、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
前記混合ガスが酸素を更に含む、[1]~[6]のいずれかに記載の方法。
[8]
前記混合ガスにおける窒素酸化物の濃度が、前記混合ガスの体積を基準として10体積ppm以上500体積ppm以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の方法。
[9]
窒素酸化物の濃度に対するNO

の濃度の割合が0.3以上となるまで、前記混合ガスにおけるNO

の濃度を増加させる、[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
[10]
[1]~[9]に記載の方法により、二酸化炭素とNOを含む窒素酸化物とを含む混合ガスにおける窒素酸化物の濃度を低下させることと、
前記混合ガスから二酸化炭素を回収することと、
をこの順で含む、
二酸化炭素を回収する方法。
[11]
NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスを流通させるガス流路と、
水を含む処理液を、前記混合ガスと接触させる気液接触部と、
を備え、
前記ガス流路が、前記混合ガスにおけるNO

の濃度が増加するように構成されている、ガス処理装置。
[12]
前記混合ガスが二酸化炭素を更に含み、
当該ガス処理装置が、前記処理液と接触した後の前記混合ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収部を更に備える、
[11]に記載のガス処理装置。
【発明の効果】
【0006】
NOを含む窒素酸化物を含む混合ガスから、効率的に窒素酸化物が除去され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ガス処理装置及び焼成装置の例を示す模式図である。
ガス処理装置及び焼成装置の例を示す模式図である。
混合ガスから窒素酸化物を除去する試験のための装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は以下の例に限定されない。
【0009】
図1は、二酸化炭素を回収するためのガス処理装置、及びガス処理装置に接続された焼成装置の例を示す模式図である。図1に示される焼成装置100は、セメント原料を焼成してセメントクリンカを製造するための装置の例である。焼成装置100は、セメント原料を仮焼する仮焼部30と、セメント原料を焼成するロータリーキルン40と、ロータリーキルン40において形成されたセメントクリンカを冷却する冷却部45と、セメント原料が収容される原料ミル50とを備える。ロータリーキルン40は、焼成室41Aを有する筒状の焼成炉41と、焼成炉41の一方の端部に配置されたバーナー42とを有する。焼成炉41のバーナー42とは反対側の端部である窯尻に仮焼部30が接続されている。焼成室41A内で形成されたセメントクリンカは、焼成炉41のバーナー42側の端部に接続された冷却部45を経て生成物として排出される。
【0010】
仮焼部30は、4つのサイクロンC1、C2、C3及びC4と、仮焼炉32と、ライジングダクト34と、原料投入シュート36と、投入部37と、排出部38とを有する。サイクロンC1、C2、C3、C4、及び仮焼炉12は鉛直方向において上方から下方にかけて互い違いに順に配置されている。仮焼炉32の下部にライジングダクト34が接続され、ライジングダクト34は焼成炉41の窯尻と接続されている。原料投入シュート36は最下部のサイクロンC4から焼成炉41の窯尻の内部まで延びている。投入部37は最上部のサイクロンC1と、その下側のサイクロンC2との間に設けられている。排出部38は最上部のサイクロンC1の上方に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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