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公開番号2025127735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024625
出願日2024-02-21
発明の名称吐出キャップ
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/20 20060101AFI20250826BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】比較的粘度の高い内容物であっても吐出しやすくする。
【解決手段】中栓部材12の上面における連通孔18の開口周縁部から径方向の内側に向けて延び、連通孔を覆う複数の被覆片13を備え、複数の被覆片は、連通孔の中心軸線回りに沿って設けられ、キャップ本体11の頂壁14における吐出孔15の開口周縁部には、下方に向けて延び、中栓部材の上面における連通孔の開口周縁部との間で、被覆片の径方向の外端部を挟み込んで固定する固定筒16が形成され、中栓部材の上面における連通孔の開口周縁部は、固定筒のうち被覆片の径方向の外端部に当接した下端開口縁より径方向の内側に張り出した張出部12bを有し、複数の被覆片は、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びるとともに、径方向の外端部回りに上下方向に回転可能に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、前記内容器が内装された外容器、および、内容物の減少に伴い、前記外容器と前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔を備えた二重容器のうちの口部に装着されるとともに、内容物の吐出孔が形成された頂壁を有する有頂筒状のキャップ本体と、
前記キャップ本体の頂壁と前記口部との間に設けられ、前記口部の上端開口部を覆い、かつ前記内容器の内部と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部から、上下方向から見て前記中心軸線に交差する径方向の内側に向けて延び、前記連通孔を覆う複数の被覆片と、を備え、
複数の前記被覆片は、前記連通孔の中心軸線回りに沿って設けられ、
前記キャップ本体の頂壁における前記吐出孔の開口周縁部には、下方に向けて延び、前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部との間で、前記被覆片の径方向の外端部を挟み込んで固定する固定筒が形成され、
前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部は、前記固定筒のうち前記被覆片の径方向の外端部に当接した下端開口縁より径方向の内側に張り出した張出部を有し、
複数の前記被覆片は、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びるとともに、径方向の外端部回りに上下方向に回転可能に設けられている、吐出キャップ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記中栓部材の上面のうちの前記張出部は、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びている、請求項1に記載の吐出キャップ。
【請求項3】
前記固定筒の内周面のうち、前記固定筒の下端開口縁に連なる下端部には、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延び、前記被覆片の上面と上下方向で対向した受面が形成されている、請求項1または2に記載の吐出キャップ。
【請求項4】
前記被覆片が径方向の外端部回りに上方に向けて回転し、前記被覆片の上面が前記受面に当接したときに、前記被覆片の径方向の内端部は、前記受面から径方向の内側に突出している、請求項3に記載の吐出キャップ。
【請求項5】
前記被覆片の上面が前記受面に当接した状態で、前記被覆片の径方向の内端部の、前記受面からの突出長さは、前記被覆片の径方向の内端縁の周方向の大きさより小さい、請求項4に記載の吐出キャップ。
【請求項6】
前記キャップ本体の頂壁には、前記キャップ本体の外部と前記外気導入孔とを前記キャップ本体の内部を通して連通する吸気孔が形成され、
前記キャップ本体の頂壁と、前記中栓部材と、の間には、前記吸気孔を開閉し、前記キャップ本体の外部から前記吸気孔を通した前記キャップ本体の内部への外気の流入を許容し、かつその逆向きの流れを規制する空気弁が設けられ、
前記空気弁は、前記外容器と前記内容器との間が負圧になったときに前記吸気孔を開放し、
前記空気弁は、複数の前記被覆片と一体に形成されている、請求項1または2に記載の吐出キャップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出キャップに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、内容器が内装された外容器、および、内容物の減少に伴い、外容器と内容器との間に外気を導入する外気導入孔を備えた二重容器のうちの口部に装着されるとともに、内容物の吐出孔が形成された頂壁を有する有頂筒状のキャップ本体と、キャップ本体の頂壁と口部との間に設けられ、口部の上端開口部を覆い、かつ内容器内と吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓部材と、キャップ本体の頂壁と中栓部材との間に設けられ、連通孔を開閉する開閉弁と、を備え、開閉弁が、内容器の内部から吐出孔に向かう内容物の流れを許容し、かつその逆向きの流れを規制している、吐出キャップが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-188184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の吐出キャップでは、例えば練りわさびや練りからし等といった比較的粘度の高い内容物は吐出しにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、比較的粘度の高い内容物であっても吐出しやすくすることができる吐出キャップを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る吐出キャップは、収容される内容物の減少に伴い減容変形する内容器、前記内容器が内装された外容器、および、内容物の減少に伴い、前記外容器と前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔を備えた二重容器のうちの口部に装着されるとともに、内容物の吐出孔が形成された頂壁を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体の頂壁と前記口部との間に設けられ、前記口部の上端開口部を覆い、かつ前記内容器の内部と前記吐出孔とを連通する連通孔が形成された中栓部材と、前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部から、上下方向から見て前記中心軸線に交差する径方向の内側に向けて延び、前記連通孔を覆う複数の被覆片と、を備え、複数の前記被覆片は、前記連通孔の中心軸線回りに沿って設けられ、前記キャップ本体の頂壁における前記吐出孔の開口周縁部には、下方に向けて延び、前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部との間で、前記被覆片の径方向の外端部を挟み込んで固定する固定筒が形成され、前記中栓部材の上面における前記連通孔の開口周縁部は、前記固定筒のうち前記被覆片の径方向の外端部に当接した下端開口縁より径方向の内側に張り出した張出部を有し、複数の前記被覆片は、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びるとともに、径方向の外端部回りに上下方向に回転可能に設けられている。
【0007】
中栓部材の連通孔を覆う複数の被覆片が、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びているので、内容器の内部の内容物が連通孔を上方に向けて通過するときに、被覆片が、径方向の外端部回りに上方に向けて円滑に回転し、このように被覆片が回転する過程で、連通孔の開口が徐々に広がっていくこととなり、比較的粘度の高い内容物であっても吐出しやすくすることができる。
複数の被覆片が、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びていることから、仮に内容器が復元変形したり、二重容器に衝撃力が加えられたりしても、連通孔を上方に向けて通過した内容物を、内容器の内部に向けて逆流させにくくして、吐出孔および固定筒それぞれの内側に残留させることが可能になり、内容器の内部に外気が進入するのを抑制することができる。
中栓部材の上面における連通孔の開口周縁部が、固定筒の下端開口縁より径方向の内側に張り出した張出部を有しているので、被覆片が径方向の内側に向かうに従い下方に向けて延びる姿勢になるのを防ぐことが可能になり、連通孔を上方に向けて通過した内容物を、確実に内容器の内部に向けて逆流させにくくすることができる。
【0008】
前記中栓部材の上面のうちの前記張出部は、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びてもよい。
【0009】
中栓部材の上面のうちの張出部が、径方向の内側に向かうに従い上方に向けて延びているので、被覆片が径方向の内側に向かうに従い下方に向けて延びる姿勢になるのを確実に防ぐことができる。
【0010】
前記固定筒の内周面のうち、前記固定筒の下端開口縁に連なる下端部には、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延び、前記被覆片の上面と上下方向で対向した受面が形成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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