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公開番号
2025128740
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025622
出願日
2024-02-22
発明の名称
スイッチオーバー制御システム、スイッチオーバー制御方法及びプログラム
出願人
楽天グループ株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G06F
11/20 20060101AFI20250827BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ITインフラストラクチャに関する専門知識を有しないスタッフであってもスイッチオーバーを容易に実施できるスイッチオーバー制御システム、スイッチオーバー制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】スイッチオーバー制御システム5は、管理者端末4から送信されるスイッチオーバーの実行要求を受け付ける実行要求受付部500と、データベース設定処理を実行するデータベース設定部5031と、仮想サーバ起動処理を実行する仮想サーバ起動部5032と、アプリケーション起動処理を実行するアプリケーション起動部5033と、通信対象切換処理を実行する通信対象切換部504と、を有し、データベース設定処理と、仮想サーバ起動処理と、アプリケーション起動処理と、通信対象切換処理と、を含むスイッチオーバー処理は実行要求の受付に応じてこの順に順次実行される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
1以上の稼働系アプリケーションを動作させる起動済みの稼働系仮想サーバと、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの読出及び書込が可能である稼働系データベースと、を含み、稼働地点に配置される稼働系システムと、
前記1以上の稼働系アプリケーションの複製である1以上の第1の待機系アプリケーションが配置される未起動の第1の待機系仮想サーバと、前記稼働系データベースとの間でデータが同期される第1の待機系データベースと、を含み、前記稼働地点と異なる第1の待機地点に配置される第1の待機系システムと、
前記稼働地点と異なる管理地点に配置される管理者端末と、
がネットワークにより相互に接続されるクラウドシステムにおける、前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへのスイッチオーバーを制御する、前記稼働地点と異なる1以上の地点に配置されるスイッチオーバー制御システムであって、
前記管理者端末から送信される前記スイッチオーバーの実行要求を受け付ける実行要求受付手段と、
前記稼働系データベースと前記第1の待機系データベースとの間におけるデータの同期を停止し、前記1以上の待機系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が可能となるように前記第1の待機系データベースを設定するとともに、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が不能となるように前記稼働系データベースを設定する、データベース設定処理を実行するデータベース設定手段と、
前記第1の待機系仮想サーバを起動する仮想サーバ起動処理を実行する仮想サーバ起動手段と、
前記1以上の第1の待機系アプリケーションを前記第1の待機系仮想サーバにおいて起動するアプリケーション起動処理を実行するアプリケーション起動手段と、
1以上のクライアント端末との通信の対象を前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへと切り換える通信対象切換処理を実行する通信対象切換手段と、
を有し、
前記データベース設定処理と、前記仮想サーバ起動処理と、前記アプリケーション起動処理と、前記通信対象切換処理と、を含むスイッチオーバー処理は前記実行要求の受付に応じてこの順に順次実行される、
スイッチオーバー制御システム。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
複数の地点のそれぞれから、前記稼働系システムが正常に稼働しているか否かを監視する死活監視手段
を更に有し、
前記データベース設定手段は、前記各地点からの前記稼働系システムの監視結果に基づいて、前記稼働系システムが正常に稼働しているか否かを判定し、前記稼働系システムが正常に稼働していると判定された場合には、前記データベース設定処理を実行しない、
請求項1に記載のスイッチオーバー制御システム。
【請求項3】
前記クラウドシステムは、
前記1以上の稼働系アプリケーションの複製である1以上の第2の待機系アプリケーションが配置される未起動の第2の待機系仮想サーバと、前記稼働系データベースとの間でデータが同期される第2の待機系データベースと、を含み、前記稼働地点及び前記第1の待機地点と異なる第2の待機地点に配置される第2の待機系システム
を更に含み、
前記スイッチオーバー制御システムは、
前記稼働系システムから前記第1の待機系システム又は前記第2の待機系システムのいずれかへのスイッチオーバーを制御するものであり、
前記第1の待機系システム又は前記第2の待機系システムのいずれかをスイッチオーバー先として選択するスイッチオーバー先選択手段
を更に有する、
請求項1又は2に記載のスイッチオーバー制御システム。
【請求項4】
複数の地域それぞれからの前記稼働系システムへのアクセス数を示すアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段
を更に有し、
前記スイッチオーバー先選択手段は、
前記アクセス情報に基づいて、前記第1の待機系システム又は前記第2の待機系システムのうち、前記稼働系システムへのアクセス数がより多い前記地域に含まれる地点に配置されるものを、スイッチオーバー先として選択する、
請求項3に記載のスイッチオーバー制御システム。
【請求項5】
前記第1の待機系システムが正常に稼働できるか否かを示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
前記データベース設定処理を実行する際及び前記1以上の第1の待機系アプリケーションの少なくとも一部に係る前記アプリケーション起動処理を実行する際の少なくともいずれかにおいて、前記稼働情報に基づいて、前記第1の待機系システム又は前記第2の待機系システムのうち、前記スイッチオーバー先選択手段によりスイッチオーバー先として選択された一方が正常に稼働できるか否かを判定する稼働可否判定手段と、
前記スイッチオーバー先選択手段によりスイッチオーバー先として選択された一方が正常に稼働できないと判定された場合に、前記第1の待機系システム又は前記第2の待機系システムの他方をスイッチオーバー先に変更し、前記スイッチオーバー処理を最初から再実行するスイッチオーバー先変更手段と、
を更に有する、
請求項3に記載のスイッチオーバー制御システム。
【請求項6】
1以上の稼働系アプリケーションを動作させる起動済みの稼働系仮想サーバと、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの読出及び書込が可能である稼働系データベースと、を含み、稼働地点に配置される稼働系システムと、
前記1以上の稼働系アプリケーションの複製である1以上の第1の待機系アプリケーションが配置される未起動の第1の待機系仮想サーバと、前記稼働系データベースとの間でデータが同期される第1の待機系データベースと、を含み、前記稼働地点と異なる第1の待機地点に配置される第1の待機系システムと、
前記稼働地点と異なる管理地点に配置される管理者端末と、
がネットワークにより相互に接続されるクラウドシステムにおける、前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへのスイッチオーバーの制御を、前記稼働地点と異なる1以上の地点に配置されるコンピュータによって実行するスイッチオーバー制御方法であって、
前記管理者端末から送信される前記スイッチオーバーの実行要求を受け付ける実行要求受付ステップと、
前記稼働系データベースと前記第1の待機系データベースとの間におけるデータの同期を停止し、前記1以上の待機系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が可能となるように前記第1の待機系データベースを設定するとともに、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が不能となるように前記稼働系データベースを設定するデータベース設定ステップと、
前記第1の待機系仮想サーバを起動する仮想サーバ起動ステップと、
前記1以上の第1の待機系アプリケーションを前記第1の待機系仮想サーバにおいて起動するアプリケーション起動ステップと、
1以上のクライアント端末との通信の対象を前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへと切り換える通信対象切換ステップと、
を有し、
前記データベース設定ステップと、前記仮想サーバ起動ステップと、前記アプリケーション起動ステップと、前記通信対象切換ステップと、は前記実行要求の受付に応じてこの順に順次実行される、
スイッチオーバー制御方法。
【請求項7】
1以上の稼働系アプリケーションを動作させる起動済みの稼働系仮想サーバと、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの読出及び書込が可能である稼働系データベースと、を含み、稼働地点に配置される稼働系システムと、
前記1以上の稼働系アプリケーションの複製である1以上の第1の待機系アプリケーションが配置される未起動の第1の待機系仮想サーバと、前記稼働系データベースとの間でデータが同期される第1の待機系データベースと、を含み、前記稼働地点と異なる第1の待機地点に配置される第1の待機系システムと、
前記稼働地点と異なる管理地点に配置される管理者端末と、
がネットワークにより相互に接続されるクラウドシステムにおける、前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへのスイッチオーバーの制御を、前記稼働地点と異なる1以上の地点に配置されるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記管理者端末から送信される前記スイッチオーバーの実行要求を受け付ける実行要求受付手段、
前記稼働系データベースと前記第1の待機系データベースとの間におけるデータの同期を停止し、前記1以上の待機系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が可能となるように前記第1の待機系データベースを設定するとともに、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が不能となるように前記稼働系データベースを設定する、データベース設定処理を実行するデータベース設定手段、
前記第1の待機系仮想サーバを起動する仮想サーバ起動処理を実行する仮想サーバ起動手段、
前記1以上の第1の待機系アプリケーションを前記第1の待機系仮想サーバにおいて起動するアプリケーション起動処理を実行するアプリケーション起動手段、
1以上のクライアント端末との通信の対象を前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへと切り換える通信対象切換処理を実行する通信対象切換手段、
を有し、
前記データベース設定処理と、前記仮想サーバ起動処理と、前記アプリケーション起動処理と、前記通信対象切換処理と、は前記実行要求の受付に応じてこの順に順次実行される、
プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチオーバー制御システム、スイッチオーバー制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
稼働系システムと待機系システムとを含む冗長化構成を採用するシステムにおいて、災害の発生等により稼働系システムに異常が起こった場合に、稼働系システムから待機系システムへと切り換えるための技術として、スイッチオーバーが知られている。スイッチオーバーでは、稼働系システムの異常が検知されると稼働系システムから待機系システムへの切換がコンピュータによって自動的に実施されるフェイルオーバーとは異なり、稼働系システムから待機系システムへの切換が人手によって実施される。このような特徴から、スイッチオーバーには、異常事態が発生した場合における様々な事情(システムの切換によるトラフィック量の変動や、異常の誤検知の可能性等)を考慮して柔軟にシステムの切換を実施できるという利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
サーバやデータベース、クラウド等のITインフラストラクチャに関する専門知識を有しないスタッフ(以下、「非専門スタッフ」ということがある。)にとって、スイッチオーバーを実施することは容易ではない。スイッチオーバーは、通常、稼働系システムが配置される稼働地点以外の地点にいるスタッフによって実施される。ところが、平常時におけるシステム保全等の便宜上、ITインフラストラクチャに関する専門知識を有するスタッフ(以下、「専門スタッフ」ということがある。)は、稼働地点に配属されることが多く、稼働地点以外の地点には、専門スタッフが不足しているか或いは存在しない場合があり得る。そうすると、非専門スタッフがスイッチオーバーを実施せざるを得ない状況も起こり得るが、非専門スタッフにとって、データベースの設定やサーバの起動、ネットワークの切換等を手動で行う必要があるスイッチオーバーを実施することは容易ではない。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、ITインフラストラクチャに関する専門知識を有しないスタッフであってもスイッチオーバーを容易に実施できるスイッチオーバー制御システム、スイッチオーバー制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係るスイッチオーバー制御システムは、1以上の稼働系アプリケーションを動作させる起動済みの稼働系仮想サーバと、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの読出及び書込が可能である稼働系データベースと、を含み、稼働地点に配置される稼働系システムと、前記1以上の稼働系アプリケーションの複製である1以上の第1の待機系アプリケーションが配置される未起動の第1の待機系仮想サーバと、前記稼働系データベースとの間でデータが同期される第1の待機系データベースと、を含み、前記稼働地点と異なる第1の待機地点に配置される第1の待機系システムと、前記稼働地点と異なる管理地点に配置される管理者端末と、がネットワークにより相互に接続されるクラウドシステムにおける、前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへのスイッチオーバーを制御する、前記稼働地点と異なる1以上の地点に配置されるスイッチオーバー制御システムであって、前記管理者端末から送信される前記スイッチオーバーの実行要求を受け付ける実行要求受付手段と、前記稼働系データベースと前記第1の待機系データベースとの間におけるデータの同期を停止し、前記1以上の待機系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が可能となるように前記第1の待機系データベースを設定するとともに、前記1以上の稼働系アプリケーションからの指示に基づくデータの書込が不能となるように前記稼働系データベースを設定する、データベース設定処理を実行するデータベース設定手段と、前記第1の待機系仮想サーバを起動する仮想サーバ起動処理を実行する仮想サーバ起動手段と、前記1以上の第1の待機系アプリケーションを前記第1の待機系仮想サーバにおいて起動するアプリケーション起動処理を実行するアプリケーション起動手段と、1以上のクライアント端末との通信の対象を前記稼働系システムから前記第1の待機系システムへと切り換える通信対象切換処理を実行する通信対象切換手段と、を有し、前記データベース設定処理と、前記仮想サーバ起動処理と、前記アプリケーション起動処理と、前記通信対象切換処理と、を含むスイッチオーバー処理は前記実行要求の受付に応じてこの順に順次実行される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ITインフラストラクチャに関する専門知識を有しないスタッフであってもスイッチオーバーを容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係るクラウドシステムのハードウェア構成を示す図である。
稼働系システム、第1の待機系システム及び第2の待機系システムの機能構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの機能構成を示すブロック図である。
アクセス情報の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。
本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
[1.スイッチオーバー制御システムの概要]
図1A~図1Fは、本発明の実施形態に係るスイッチオーバー制御システムの概要を説明する図である。
【0010】
電子商取引や金融取引等のWebサービスを提供するシステムでは、災害やサイバー攻撃、テロリズム等の異常事態が発生した場合においてもサービスの提供を継続するために、冗長化構成が採用されることがある。
(【0011】以降は省略されています)
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