TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027710
出願日2024-02-27
発明の名称活物質の分離装置、及び、活物資の分離方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/54 20060101AFI20250901BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】液体の噴射流による過剰な応力を電池部材に作用させることなく、活物質を電池部材から効率良く分離させることができる活物質の分離装置、及び、活物資の分離方法を提供する。
【解決手段】活物質の分離装置は、容器10と、電池支持部50と、噴射ノズル20と、を備える。容器10には、液体22が貯留される。電池支持部50は、容器10の内部に配置されて電池部材70を支持する。噴射ノズル20は、容器10の内部で液体に没した電池部材70の活物質分離面70aに対し、高圧の液体22を噴射する。噴射ノズル20は、高圧の液体22を噴射する液体噴射部20aが、容器10の内部の液体22に没する位置に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
活物質を含有する電池部材から前記活物質を分離する活物質の分離装置であって、
液体が貯留される容器と、
前記容器の内部に配置され、前記電池部材を支持する電池支持部と、
前記容器内で前記液体に没した前記電池部材の活物質分離面に対し、高圧の液体を噴射する噴射ノズルと、を備え、
前記噴射ノズルは、前記高圧の液体を噴射する液体噴射部が、前記容器の内部の前記液体に没する位置に配置されていることを特徴とする活物質の分離装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記電池支持部は、前記活物質分離面が前記高圧の液体の噴射方向と直交する仮想平面に対して傾斜角を持つように、前記電池部材を支持することを特徴とする請求項1に記載の活物質の分離装置。
【請求項3】
前記電池支持部は、前記仮想平面に対する傾斜角度を調整可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の活物質の分離装置。
【請求項4】
前記電池支持部は、前記仮想平面に対する傾斜角度が90°となるように、前記電池部材を支持することを特徴とする請求項2に記載の活物質の分離装置。
【請求項5】
前記電池支持部は、前記電池部材を複数支持し、
複数の前記電池部材は、夫々の前記活物質分離面が前記高圧の液体の噴射流の周域に配置されることを特徴とする請求項4に記載の活物質の分離装置。
【請求項6】
前記電池支持部は、前記電池部材を一対支持し、
一対の前記電池部材は、夫々の前記活物質分離面が前記高圧の液体の噴射流を挟んで対向して配置されることを特徴とする請求項4に記載の活物質の分離装置。
【請求項7】
前記電池支持部は、水平方向と鉛直方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の活物質の分離装置。
【請求項8】
活物質を含有する電池部材から前記活物質を分離する活物質の分離方法であって、
前記電池部材に対して液体中において高圧の液体を噴射し、当該高圧の液体の噴射流の周囲に発生する気泡雲によって前記活物質を分離することを特徴とする活物質の分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池部材から活物質を分離する活物質の分離装置、及び、活物資の分離方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
気候関連災害の観点からCO2削減のために、電気自動車への関心が高まっており、電気自動車に搭載される電池の需要も高まっている。このような状況の中、電池材料のリサイクルの研究が進められている。例えば、電極に用いられる活物質の高効率回収や回収工程のコスト削減などの観点に着目した研究がなされている。
【0003】
廃棄された電池から活物質を分離させる活物質の分離装置が案出されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特許文献1,2に記載される活物質の分離装置は、電池部材の外表面に高圧の液体を噴射し、その液体の噴射流によって電池部材から活物質を分離させるものである。
【0004】
この分離装置は、液体が貯留される容器と、容器の内部で電池部材を支持する基盤部材(電池支持部)と、液体中に没した電池部材の外表面に対して液面の上方から高圧の液体を噴射する噴射ノズルと、を備えている。電池部材から活物質を分離させる場合には、電池部材の活物質分離面(分離対象面)が鉛直上方に向くように電池部材を基盤部材上に設置し、その状態で容器内に液体を導入して電池部材を液体の液面下に配置する。その後、容器内の液面の上方側から噴射ノズルによって高圧の液体を活物質分離面に向けて噴射する。
【0005】
このとき、噴射ノズルから噴射された高圧の液体は、容器内の液体の液面に衝突することによって噴射圧が周囲に分散される。これにより、電池部材の外表面の一箇所に噴射圧が集中するのを抑制される。また、このとき電池部材が液体の液面下に位置されていることから、電池部材の外表面から分離された活物質が上方側に飛散するのを抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-150114号公報
特開2023-150119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の分離装置では、電池部材が没した液面に向かって高圧の液体が噴射ノズルから噴射される。このため、噴射ノズルから噴射された高圧の液体は水面に衝突し、その際に液体のエネルギーが大きく減衰される。このことは、高圧の液体のエネルギーの不要な損失を意味し、エネルギーの有効活用の観点からは改善が望まれる。
【0008】
また、上述した従来の分離装置は、液体の噴射流自体によって電池部材から活物質を分離させるものであるため、電池部材上の活物質を分離できる範囲は噴射流の直接当たる範囲に限られる。このため、電池部材の全域から活物質を分離させるためには、電池部材を支持する基盤部材を容器内で細かく頻繁に移動させる必要がある。このことは、電池部材からの活物質の分離処理の効率化の観点からは望ましくなく、より効率の良い分離手法の案出が望まれている。
【0009】
また、噴射ノズルから噴射される液体の噴射圧を増大させれば、活物質の分離可能な範囲を拡大することができる。しかし、この場合には、電池部材の外表面に当たる液体の噴射流の圧力が高くなるため、電池部材の基材が変形し易くなる。そして、電池部材の基材の変形が大きくなると、その後の活物質のスムーズな分離が阻害されることになる。
【0010】
そこで本発明は、液体の噴射流による過剰な応力を電池部材に作用させることなく、活物質を電池部材から効率良く分離させることができる活物質の分離装置、及び、活物資の分離方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

本田技研工業株式会社
車両
11日前
本田技研工業株式会社
回転機械
10日前
本田技研工業株式会社
ロボット
9日前
本田技研工業株式会社
触媒インク
11日前
本田技研工業株式会社
触媒インク
11日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
10日前
本田技研工業株式会社
作業システム
10日前
本田技研工業株式会社
動力伝達装置
8日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
10日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
3日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
15日前
本田技研工業株式会社
クラッチ装置
2日前
本田技研工業株式会社
水電解システム
7日前
本田技研工業株式会社
水電解システム
11日前
本田技研工業株式会社
非接触受電装置
9日前
本田技研工業株式会社
電気化学スタック
2日前
本田技研工業株式会社
燃料電池システム
7日前
本田技研工業株式会社
形状計測システム
15日前
本田技研工業株式会社
回転電機システム
10日前
本田技研工業株式会社
冷却装置及び飛行体
4日前
本田技研工業株式会社
サイドスタンド構造
15日前
本田技研工業株式会社
冷却装置及び飛行体
11日前
本田技研工業株式会社
航空機用電動駆動装置
14日前
本田技研工業株式会社
電力供給システム及び移動体
3日前
本田技研工業株式会社
通信装置、及び通信制御方法
4日前
本田技研工業株式会社
固体二次電池及びその製造方法
1日前
本田技研工業株式会社
電源装置及び電源装置の制御方法
1日前
本田技研工業株式会社
充電制御装置、及び充電制御方法
1日前
本田技研工業株式会社
燃料電池及び燃料電池の製造方法
7日前
本田技研工業株式会社
燃料電池用触媒インクの製造方法
7日前
本田技研工業株式会社
固体高分子型燃料電池の活性化方法
14日前
本田技研工業株式会社
燃料電池システム及びその制御方法
9日前
Astemo株式会社
電力変換装置
15日前
Astemo株式会社
電力変換装置
15日前
Astemo株式会社
電力変換装置
15日前
続きを見る